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300万人突破「親と同居のアラフォー未婚者」不安な行く末
http://gendai.net/articles/view/life/147928
2014年2月13日 日刊ゲンダイ
10年前は「満足」が6割以上だったが…
家事負担は少なめ、経済的にもラクチン――。学卒後も結婚せず、親と同居する未婚者の割合が増えている。
総務省によると、2012年の「親と同居の未婚者」(20〜44歳)の数は、約1340万人。少子化の影響でピークの2000年より人数自体は減っているが、総人口に占める割合は年々高まっている(表参照)。
とくに顕著なのは、35〜44歳の「壮年未婚者」たちだ。1980年に同居の未婚者は、同世代人口に占める割合が2.2%だったが、2012年は16.1%と7倍以上に増加。人数にすれば、305万人になる。
この壮年未婚者は、15年ほど前、山田昌弘中央大学教授が提起した「パラサイトシングル」の世代だ。パラサイト(寄生)という言葉から負のイメージを持たれるが、実際は「一流ブランドへのこだわり」や「年数回の海外旅行」といった“勝ち組”生活を送っていた人たちである。
エルメス、シャネルといったブランド品の購入も親と同居していればこそで、01年に内閣府が彼ら彼女たちに「生活満足度」を調査したところ、女性の60.6%は「満足」「どちらかといえば満足」と答えていた。
つまり、親と同居は時代の最先端の生き方だったのだ。
その昔は、“行かず後家”と、近所の人から偏見の目で見られていたが、今では母娘が連れ立って銀座に買い物に行ったり、一緒に海外旅行に出かけるのは“友達親子”として憧れの存在だから、時代も変わったものだ。
■10年後は介護離職のピンチ
だが、よほどの資産家育ちならともかく、この先の10年後も気ままに我が世の春を楽しめると思ったら大間違いだ。
全国介護者支援協議会の上原喜光理事長がこう言う。
「10年後は独身の子が50代になり、親は介護を必要とする70代に突入します。その際、一人っ子だと、親の介護のすべてを金銭面も含め引き受けることになる。今でも光が丘や高島平などの団地ではその問題が指摘されていますが、昼間、働いている独身同居者は近所付き合いがほとんどない。親が亡くなれば、いよいよ地域コミュニティーから疎遠になります」
配偶者や子がいれば介護を分担できるが、独身だと親が寝たきりになった途端、会社を退職せざるを得ないことにもなる。金銭的なメリットもなくなり、自分の健康問題も心配だ。
「なまじ親と仲がいいばかりに、話し相手も両親しかいない状態になっている」(上原理事長)
最近は、同居する親を子が殺害するニュースもよく耳にする。
01年に「生活に満足している」と答えた当時20代のパラサイトシングルたちは、アラフォーになった今、どう思っているのか。12年の内閣府調査によると、40代女性(既婚者含む)の満足度は年代別で最も低く、33%は今の生活に不満だ。“寄生独身”が生きられるのは若い時だけなのである。
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