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【新・悪韓論】韓国の外貨準備高「過去最高」報道も有価証券の中身は伏魔殿…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140213/frn1402130739000-n1.htm
2014.02.13 夕刊フジ
朴大統領率いる韓国の外貨準備高はどうなっているのか?
このところ韓国の新聞には毎月上旬になると「外貨準備高、○カ月連続過去最高を更新」といった見出しの記事が載る。例えば、韓国の通信社である聯合ニュースは2月5日、「韓国の外貨準備高 7カ月連続で過去最高」という記事を配信した。
韓国人は「ウリ(=われわれ)が勝った」と伝えるニュースが何よりも好きだから、「過去最高を更新」は読者に歓迎されるニュースだ。
しかし、大きな疑問がある。1つは、韓国の新聞が外貨準備とはセットである対外債務残高を、このところ全く伝えなくなったことだ。なぜだ。
韓国銀行の資料によれば、2012年末の外貨準備高は3269億ドル(約33兆4500億円)、対外債務残高は4093億ドル(約41兆8800億円)。13年末の外貨準備高は3464億ドル(約35兆4470億円)、同年9月末の対外債務残高は4110億ドル(約42兆576億円)だった(年末値はまだ公表されていない)。
少なくとも、07年以降の韓国は、外貨準備高よりも対外債務残高が多い「純債務国」なのだ。
だからこそ、「反日」と「嫌韓」がともに高まっていた昨年夏、韓国輸出入銀行は、みずほ銀行から、わずか5億ドル(約511億円)の融資を受けて喜んだのだろう。
公表されて記事になる外貨準備高についても、大きな疑問がある。
1月末の外貨準備高は史上最高の3483億ドル(約35兆6415億円)で、うち91・7%が有価証券だった。それは「おめでとう」として、韓国の経済専門メディア『アジア経済』(14年2月5日)が“重大な問題”を指摘していた。
韓国の外貨準備のうち、1・4%が金(ゴールド)だが、公表された金の保有額は、買い取り額の合算であり、その後の金相場の下落を反映していない−というのだ。
実は、韓国の外貨準備については、かねて多くのコリアウオッチャーが疑問視してきた。なぜなら、公表される準備高の中で「米国債」の比率があまりにも少ないからだ。
韓国銀行の公表資料には、外貨準備高のうち有価証券の額と構成比はあっても細目はない。
そこで、米財務省の公表資料を見れば、13年11月の韓国の「米国債」保有額は464億ドル(約4兆7481億円)。日本のおよそ25分の1であり、タイの498億ドル(約5兆960億円)より少ない。保有有価証券から米国債を除いた2431億ドル(約24兆8764億円)の中身は何なのか。
朴槿恵(パク・クネ)氏は大統領就任前、この問題を取り上げた。が、大統領になってからは、この問題に触れたことがないようだ。
「言論の自由」があふれる韓国なら、そのマスコミは外貨準備高の伏魔殿を解明して、他国のコリアウオッチャーを安心させてほしい。
■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「日韓がタブーにする半島の歴史」(新潮新書)、「悪韓論」(同)などがある。
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