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男は仕事も育児も/(C)日刊ゲンダイ
ハラスメントもここまで…上司を無口に追い込む「パタハラ」って何?
http://gendai.net/articles/view/life/147858
2014年2月10日 日刊ゲンダイ
安倍政権は成長戦略の柱として「女性活用」を掲げ、都知事選では待機児童問題が争点のひとつになった。今や、男性の育児参加が〈マスト〉になりつつあるが、時代に逆行するような調査結果が出た。
2012年度の男性の育児休業取得率は1.89%。あれほど夫の育児参加が叫ばれながら、前年度の2.63%から0.74ポイントも減少したのだ。
なぜ、男の育休は普及しないのか? その背景には「パタハラ」があるといわれている。
パタハラとは、パタニティー・ハラスメントの略で、英語でパタニティー(Paternity)は「父性」の意味。つまりパタハラとは、男性が父性を発揮する権利や機会を職場の上司や同僚などが侵害することをいうようだ。
日本労働組合総連合会が男性1000人に「パタニティ・ハラスメントに関する調査」を実施したところ、職場でパタハラをされた経験がある男性は11.6%。原因の1位は「上司や同僚の理解不足・協力不足」の57.3%だった。
たとえば、こんなケースだ。ある情報関連会社の男性社員A氏(37)は、パタハラがきっかけで転職している。
「前職はマスコミ関係の会社。子どもが保育園に入るまで〈半年ほど育休を取得したい〉と申し出たところ、上司の部長に〈ヘッ、おまえが育休を取るの?〉と呆れられました。散々バカにされ、〈そんなこと本気で言っているなら評価を下げるぞ〉と宣言されたのです」
■職場で気安く部下に声をかけられない時代
人事ジャーナリストの栗原昇氏は、「パタハラで訴えられるケースもあり得る」と言う。
「うかつに『育休なんて男のクセに取るな』などと言うと、確実にアウトです。会話を録音されて裁判に持ち込まれたら、慰謝料を命じられることも十分あり得ます」
パタハラ問題を大きくしたのが、日本生命の男性社員の育児休業義務化だ(最長で子供が1歳半を過ぎた3月まで)。子供が生まれた全男性社員が対象で、上司は「人員不足」などを理由に拒むことはできないそうだ。
こうなると考えてしまう。頭では理解できるのだが、一体なんていう世の中なのか。OLに「その髪形がいいね」と言えばセクハラになるし、男性部下を勇気づけるために「もっとガンバレ」と言ってもパワハラ。働く女性に「お子さんはママがいないとさびしいでしょう」と言えば、それが気遣いだとしてもマタハラになる。そして今度は、「育休を取ればキャリアに傷がつく」「男は働いている時が一番だ」「女性の方が育児に適している」と言ったらパタハラなのだ。
NHK経営委員の中には「女は育児、男は仕事」と大時代的な思想の持ち主もいるようだが、“ハラハラ”の蔓延で、上司はますます無口になるしかない。
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