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2014年は中国製品の安全性がますます低下する!?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140210-00579410-sspa-soci
週刊SPA! 2月10日(月)9時21分配信
消費増税や年金保険料の引き上げなど、今年は我々庶民にとっては苦しい年になりそうだ。しかし、負担増となる大きな隠し玉がひとつ残っていた! それが日本最大の貿易国である中国の人民元高だ。調べてみると、予想外の負担増と安全リスクがあった。
◆今年は事故が頻発!? 中国製品の安全性がますます低下する理由
人民元の上昇が止まらない。対ドルでは、管理変動相場制導入以来の最高値を更新し続けている。さらにアベノミクス効果で円安が進むなか、対円ではこの1年で20%以上も上昇した。
人民元が上昇しているにもかかわらず、価格据え置きを要求する納品先業者との板ばさみとなるなか、中間業者や現地の下請け企業はコストカットする以外に生き残る術はない。
広東省に駐在する、金属部品メーカーの社員(51歳)は話す。
「もともと、日本人駐在員は4人いたんですが、うち2人が昨年3月で帰任となりました。今では代わりに10分の1以下の賃金で雇える中国人を幹部に登用しています。付加価値をつけることが難しい我々のような業種は、価格を上げればすぐに顧客を失うので、こうした現地化を進めなければやっていけない状況です」
日系企業の現地化は、中国市場での販路拡大の面でも課題とされているが、これには負の側面もあるという。
「日本人スタッフが減って以来、不良品率がわずかですが上昇している。特に多いのが、不十分な研磨など、見えにくい箇所の不合格。日系企業とはいえ、日本的モラルを持って監視する人が減れば、現場も製品も“中国化”してしまうのは仕方のないことでしょう」(金属部品メーカー社員)
しかし広東省深セン市で貿易業を営む日本人経営者(40歳)によると、モラルが低下しているのは製造を請け負うメーカーだけの問題ではないようだ。
「輸出系の中国企業では、安全性や品質を犠牲にしたコストカットを行っているところが多い。例えば、あるぬいぐるみ業者は、人件費削減のために検針作業をおろそかにしていて、製品に針が混入する事故も起こしている。しかしそんな前科者の業者でも、最近は安さにつられて発注する日本企業は少なくありません。背に腹は代えられないということです」
為替差損から逃れるため、危険性を承知しながら問題ある業者から製品を納入する日本企業が現れているというのだ。
<企業・業界団体に聞いた元高の影響>
●某繊維関連輸入団体
中国からの輸入はコスト的に非常に厳しい。デフレや価格競争で、為替マイナス分が納品先や小売りで反映されることはないが、中国製品を日本で安く売るシステムは限界に近づいている。現在は、中間業者が“泣き”をみている状況。中国からの輸入は’08年統計で金額ベースシェア約80%。代替地を探すのは簡単じゃない(中国担当者)
●玄蕎麦流通協議会
ソバの実は中国産がシェアの約80%。元高と円安で中国側は値段を調整してきており、着実に高くなっている。加えて、昨年秋は国内産が減産。中国も3〜4割落ちている。今年4〜5月のもりそばの時期には繰り越し分も底をつく可能性が。現在は日本の製粉メーカーも我慢していますが、春先には値上げに踏み切るのでは(役員)
●農畜産業振興機構
日本の輸入野菜の約5割が中国産。特に玉ネギは中国産が約7割。中国としては対ドル円安と元高で輸出価格を上げたいところだが、輸出価格に転嫁するのは難しい。最大の輸出産地である山東省では、’12年の時点で軒並み赤字との話もある。新しい輸出先を確保するためASEANや欧米諸国へも営業努力をしている模様
●ユニクロ
元高の影響はほとんどありません。中国側とは為替条約を交わしリスクヘッジを行っています。仮に為替が大幅に変動するとしても、値段に反映されるまで2〜3年の猶予があり、その間に中間コストを見直すなど企業努力で調整します。取引している中国側の業者も大企業です。信頼を落とさないように努力すると思います(広報担当者)
●イオン
円安が進むなか、これまでと同じやり方を続けるのであれば、為替によって受ける影響を商品に転嫁せざるをえない。ただ、中間コストを下げる形で商品価格を抑えるように努力しており、その中で吸収できる範囲であると認識しています。お答えとしては、あまり大きな影響はでないと申し上げたいです(広報担当者)
●日本電機工業会
電機機器や家電は様々な要因で値段が決まるため、現在のところ元高で値段が上がるかはお答えできない(広報担当者)
●日本割り箸協会
わからない。今はその影響はない
●ダイソー
為替は良い時も悪い時もありますので、長期的に見れば問題ないという認識です(広報担当者)
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