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「ハードとソフトの一体」にこだわる任天堂の岩田社長。先行きに不安が募る =1月30日
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140209/ecn1402090728001-n1.htm
2014.02.09
任天堂の岩田聡社長は先月30日の経営方針説明会で、「健康」をテーマにした新規事業展開を発表した。ゲームを柱としてきた事業領域を「一歩広げる」ということで、今年中に事業内容を示し、来年度から開始する方針だという。
同社の2014年3月期の最終損益は250億円の赤字に転落する見通し。売上高も目標の約35%減の5900億円に大幅修正している。家庭用テレビゲーム機「WiiU」、携帯機「ニンテンドー3DS」とも販売目標を大きく下回って3期連続で赤字に陥り、経営責任を問う声もあるが、岩田氏は「辞めようと考えたことはない」と語っている。
岩田氏は02年に中興の祖といわれる山内溥(ひろし)氏から引き継いで、会社の体質を変え、04年に「ニンテンドーDS」、06年に「Wii」を発売して爆発的ブームを巻き起こすなど、幸先良いスタートを切った。
しかし、最近は「社長は辞めない」としながら、「給料を半分にする」と言ってみたり、同社のソフトのスマホ供給に否定的だったり、「大丈夫かな」と思うことが多い。
その岩田氏は、従来のコンソール型(家庭用ゲーム)にこだわって、今後もハード・ソフト一体のプラットフォームビジネスを経営の中核にするという。しかし、同社のコンソールの寿命は非常に短い。普通なら、コンソールをひとつ出したら、それに対応するソフトを多数出して、そのコンソールの寿命を延ばすようにするところなのに、「今度は3Dですよ」「次はWiiUですよ」と展開して、結局、自分のクビを締めている。
そもそも「WiiU」が苦戦したのも、その特徴を生かした専用ソフトが少なかったことが要因だ。一方、初代「Wii」が大ヒットしたのは、「WiiSports」や「WiiFit」などの対応ソフトが多数発売され、人気になったからだ。
売れ行きがよくないためにソフトも売れないという悪循環。さしもの任天堂も、「このやり方ではいけないのではないか」という考えに至らなくてはいけない。
今回、ゲームで培った「ハードとソフトの一体」戦略を健康分野で展開するということだが、これまた「大丈夫かな」という気がする。
健康志向のサービスは、歩数計とスマホを連動させてエネルギー消費を測定したり、体重計と体脂肪計を連動させるなど、すでにいろいろな企業が行っている。任天堂のサービスがいまさら爆発的に売れるというのは難しいのではないか。
同社にはまだ、初代Wiiなどの過去の大ヒット商品による蓄えがある。だから、深刻な危機にはなっていない。しかし、WiiUの不振をどのように挽回するのか、WiiUに代わるものを考えているのか、ということを説明会で知りたかったのに、その答えが健康路線というのでは、市場も失望したのではないか。
■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。
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