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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MZHG8E6K50XW01.html
2月4日(ブルームバーグ):
野村証券出身の伊東修氏(34)が、インターネットで不特定多数の投資家から資金を募るクラウドファンディング会社を設立した。企業はベンチャーキャピタルに頼らなくても、企画段階から事業資金を得られる。1号案件は自ら発案した三つ星シェフによるダイエット弁当会社向けに1口50万円で計3500万円募る予定。
社名は株式会社クラウドファンディングで、昨年11月に野村証出身の2人と設立、第2種金融商品取引業登録を申請している。伊東氏はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで資金募集する事業について「次の時代を創る案件以外はやらない」と述べた。1号案件は、5年連続でミシュランガイド三つ星に輝いた「青山えさき」の江崎新太郎氏が開発した低糖質・低カロリー弁当の製造販売事業を予定している。
インターネット上で案件について掲示板を用意し、事業について誰でも意見交換できるようにした。投資リターンは製品やサービスを充てるのではなく、事業収益の一部を分配金として払う投資型だ。同社は、投資家が利益を受け取るまでは無報酬、投資家が利益を受け取ったのちは売り上げに対して3%を受け取る成功報酬となる。
伊東氏は02年4月に野村証券に入社。2年目以降から3年連続で新規開拓営業で全国トップの成績を残した。06年に旧モルガン・スタンレー証券に移籍し、機関投資家や事業法人に金融商品を販売。営業先の企業の状況を調べ上げ「成功事例、失敗事例を見てきた」という。12年間の証券会社勤務で培った経験を活かし、資金が集まりやすい事業ではなく、世の中の流れを見て投資にリターンが見込める事業を目利きする。
三つ星弁当
伊東氏はカロリーや糖質を抑えた商品が売り上げを伸ばしている点に着目。日本には糖尿病患者とその予備軍が6人に1人の割合でいるため、美味しいだけではなくヘルシーな弁当に需要があるとみた。半年以上かけて有名店などを調査し、その中でも突出して美味しかった江崎氏に白羽の矢を立てた。
自身のお店以外には手を出さないと決めていた江崎氏。伊東氏は事業内容や想いを伝えるため、自ら作ったヘルシーハンバーグなどを手作りし、足繁く通って口説き落とした。半年以上かけて500キロカロリー以下、糖質40グラム以下に抑えた弁当を開発。江崎氏は「社会貢献がしたかった。将来的には病院などでも扱ってほしい」と述べた。
江崎氏は1月10日に弁当を製造販売する「おいしいプラス」の会長に就任。今春にも丸の内などで1食880円程度で販売したい意向だ。売上高は1年目が5000万円、2年目8000万−9000万円、3年目以降1億2000万円を見込んでいる。投資家は売り上げに対して年10−13%を受け取り、契約期間の6年間で計170%を目指す。海外展開も検討する。
ベンチャーとの違い
ベンチャーキャピタルが出資するのはある程度会社の形態になってからで、伊東氏は「必要としている事業に必要な段階でリスクマネーを供給するのが金融のあるべき姿」と指摘する。米調査会社のMassolutionによると、クラウドファンディングによる資金調達規模は世界全体で2013年は50億ドル(約5100億円)と、前年比倍増の見込み。
住宅ローンを除いた日本の個人金融資産は世界1位。伊東氏は「米国の規模を超える市場になる潜在性があり、その市場をつくる会社の1つになりたい」と意気込みを示した。今後は付加価値のある事業プランを持った人と投資家の仲介にも取り組む。
金融審議会は昨年12月、投資型クラウドファンディング仲介者の参入要件緩和や、投資家保護などを盛り込んだ報告書をまとめている。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 伊藤小巻 kito@bloomberg.net;Singapore 山崎朝子 tyamazaki@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Andreea Papuc apapuc1@bloomberg.net
更新日時: 2014/02/04 12:35 JST
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