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◆英RBSが30億ポンド追加引き当て、2013年は大幅赤字見込む
英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は27日、過去の不正行為や訴訟
費用に関連し、新たに31億ポンドを引き当てたことを明らかにした。
このうち米住宅ローン関連の商品販売に絡む費用は19億ポンド。
保険の不正販売に関する顧客への賠償で4億6500万ポンド、中小企業への金利
ヘッジ商品の不正販売に絡み5億ポンド、このほか訴訟費用などで2億ポンドを追加
で引き当てた。
追加引当金の計上により、2013年通年は大幅な赤字に転落する見通しとしている。同行は2月27日に2013年決算を発表する。
インベステックのアナリスト、イアン・ゴードン氏は、追加引当金により2013年の損失
額が30億ポンド押し上げられ約80億ポンドに膨らむとの見方を示した。
RBSのフィリップ・ハンプトン会長は「RBSは金融危機で他の大半の銀行より大きな
打撃を受けた。本日発表した追加引当金は金融危機までに行った不祥事の後始末
がさらに進んだことを示している」と述べた。
発表によると、幹部8人は2013年のボーナスを辞退する。ロス・マキューアン最高
経営責任者(CEO)はすでに2013、14年のボーナスを辞退する意向を示している。
同日のロンドン株式市場で、RBS株価は2.2%安で取引を終えた。(1.27 ロイター)
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やはり、世界の大手銀行がおかしいです。HSBC、バークレイズ、ドイツ銀行、JPモル
ガンチェース・・。昨年、JPモルガンチェースが1兆円の罰金を支払うことになりました
が、RBSも80億ポンド(約1兆3400億円) もの莫大な損失となるようです。
ここで、過去を含むRBS関連の記事を拾ってみました。
◆英銀RBS:資産運用部門の売却準備、英王室ご用達PBも(2009.8.17)
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、オンライン版)は17日、英銀ロイヤル・
バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)が資産運用事業を売りに出す準備を
進めていると報じた。同事業には英王室のプライベートバンク(PB)で
RBS傘下となっているクーツの顧客資産も含まれるという。
オズボーン英財務相が18日付デーリー・テレグラフ紙のインタビューで、一部国有化
している同行を解体して不良債権の受け皿となる「バッドバンク」を設立することを本
格的に検討していることを明らかにしたことを受け売りが出た。(抜粋)
◆英銀RBS、為替指標に絡む注文の受け入れ限定へ−顧客通知(2014.1.28)
英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS )は、為替レート指標に絡
む注文の受け入れを限定すると顧客に伝えた。外国為替市場については全世界で当
局による調査が進んでいる。(抜粋)
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RBSの傘下には英王室のプライベートバンクがあり、英王室の財産凍結もあり得る
かもしれません。また、RBSはスコットランド・ポンドを発行していますが、通貨混乱が
起きますと、スコットランドは英国からの独立となるかもしれません。その報道です。
スコットランドが独立すればユーロ危機のような問題起こる可能性=英中銀総裁
イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は、スコットランドが独立して通貨ポン
ドを維持した場合、主権の一部を返上しなければユーロ圏の債務危機のような問題が
起こるリスクがあるとの見解を示した。独立の是非を問う住民投票が9月18日
に実施されるが、総裁はスコットランドでの講演で、英国からスコットランドが分離す
るには「厳格な財政ルール」と銀行同盟をめぐる複雑な合意が必要とし、さもなければ
通貨同盟を揺るがすリスクに直面すると指摘した。(抜粋)
◆欧州大手銀に資本比率5.5%以上求める−EBAストレステスト(2014.1.31)
欧州の大手銀行は、経済危機に見舞われても資本が資産の5.5%を下回らないこと
を示さなければならない。欧州銀行監督機構(EBA)が発表した。EBAは欧州連合
(EU)内の124銀行を対象に、各行がこの基準を満たすかどうかを審査する。
加盟国それぞれの銀行セクターの半分以上をカバーするこの審査は
5月末ごろに開始し、結果を10月末に発表するという。 (中略)
EBAによれば、ドイツ銀行 やサンタンデール銀行、BNP パリバ、バークレイズ 、ロイ
ヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS )などが損失への抵抗力を調べる
審査の対象となる。信用と市場、ソブリンそれぞれのリスクや、証券化、調達コストに
耐えられるかが審査され、トレーディングとバンキング両方の資産が対象という。
(中略)
ストレステストはECBが主導する包括的銀行審査の3部構成の一つで、14−16年の
3年間の期間について審査する。2つ目の資産の質査定(AQR)では、現在の経済・
金融環境での健全性を審査し、自己資本比率の最低基準は8%。
EBAがストレステスト実施対象とする124行は、18カ国構成のユーロ圏でECBが
審査の対象とする128行と重なる。EBAの指針によれば、ECBは同テストで一段と
厳しい基準の設定や現段階では言及されていない銀行を必要なら含めることが可能。
EU加盟各国の銀行監督当局で構成されるEBAは11年に設立。ECBはユーロ圏の
銀行の一元監督を開始した時点で、EBAの完全な一員となる。(抜粋)
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「市場の平穏、何が破るかわからない」において、以下のタイムスケジュ
ールをご紹介しました。2月6日にECBが発表する政策金利は非常に重要です。
現在の政策金利は0.25%ですが、もしかして今回はマイナス金利を導入するかも
しれないと噂されています。昨年からECB総裁が「検討中」と言明していたのです。
◎ 2月3日 節分
◎ 2月6日 ECB(欧州中央銀行)が政策金利発表
◎ 2月7日 米国債務上限引き上げ期限、ソチ五輪開会式
◎ 2月7日 米国・雇用統計発表
◎ 2月9日 東京都知事選投票日
◎ 2月10日 12月貿易収支・経常収支発表(日本)
◎ 2月11日 建国記念日(祭日)
◎ 2月22日 G20(財務相・中央銀行総裁会議・シドニー・23日まで)
◎ 2月23日 ソチ五輪閉会式
◎ 3月5日 全人代(10日間、中国の国会)
◎ 3月18日 新FOMC(19日まで)
◎ 3月21日 米国債格付け検討?
◎ 3月24日 「核安全保障サミット・オランダ25日まで」、米中会談
最後に、上記の記事からわかっている日程を付け加えますと・・。
◎ 2月27日 RBSが決算発表
◎ 5月末 欧州124行のストレステスト開始
◎ 9月18日 スコットランド独立の是非を問う住民投票
◎ 10月末 ストレステストの結果発表・・15年初めにも銀行同盟発足?
RBSの決算内容は宜しくないでしょうし、欧州の銀行破綻処理が徐々に加速化
していくと思われます。マイナス金利導入も、デフレからインフレにするための
最後の一手でしょうが、それで「貯蓄から消費にお金を回す」という行動に人々
がいくというのは、失業率が高いので、ちょっと考えづらく、却って預金引き出し
の行動(取り付け騒ぎ)に出るかもしれません。
ここで思い出すのが、先日のHSBCの預金引き出し制限と、昨年3月に突如発生した「キプロスの預金封鎖」です。世界支配層って、フェイントをかけたり、予行練習みたいなことをする傾向があります。日本はどうするか不明ですが、まずは欧州が先手かもしれません。銀行前に人々が列をなす姿を伝えるニュースが報道される日は、それほど遠い将来ではないかもしれません。
http://agnes2001.blog.fc2.com/blog-category-37.html
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