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アベノミクスのボロが見え始めた、続き
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/adb9b537e47f6936d49c541c87ad670f
2014-02-02 13:20:55 いかりや爆氏の毒独日記
前回掲げていたを表を再掲します。
出所は、「日本経済の現状と課題」 財務省財務総合政策研究所 と、
財務省 国債等関係諸資料:普通国債の利率加重平均の各年ごとの推移(昭和50年度末以降)からの抜粋です。
成長率の長期的推移 & 国債の利率の推移
(前年度比:%) 平均成長率 普通国債の利率(加重平均)
1974-85年度: 3.9% (7.08〜7.64)
1986-90年度: 5.0% (6.10〜6.81)
1991-95年度: 1.4% (4.64〜6.05)
96-2000年度: 0.8% (2.67〜4.33)
2001-05年度: 1.3% (1.42〜2.30)
2006-12年度: 0.2% (1.19〜1.43)
この表は、経済成長率と国債の利率の関係を表しています。経済成長率よりも、国債の利率の方が高くなっていることがよくおわかりいただけると思います。
景気がよくなれば、国債を買うよりも実体経済への投資に金が回るので、国債を売り難くなるので国債の利率を上げざるを得ないという実態を表しています。
ちなみに、昨年(2013年)の年間平均の「国債の応募利回り」は、10年もの国債で0.721%(史上最低?)です。これは日銀が大量の国債買いオペしたことと、景気が極めて悪いことを裏付けています。つまり「景気がよくないので実体経済にカネは回らず、利率は低いけれど国債でも買うか」という結果を表しています。これがこの1年間のアベノミクスの実態です(上がっているのは株価と物価だけです)。
過去20年間円高により、国民の収入は奪われたまま、収入の回復がないままに、円安による物価高と消費税の増税ですから、今後も景気回復はあり得ない。
日銀が、大量のカネを市中に流しても景気はよくならないし、日銀マネーを利用するほど資金需要も起きていない。そういうムダなことを日銀はなぜするのか? 実はそうせざるを得ないからそうしているだけのことです。
財務省の資料:普通国債償還年次表によれば、平成25年度の償還予定額は129兆6913億円、平成26年度は130兆2469億円となっています、つまり償還時期がきた巨額の国債を日銀が買っているからです。このような状況は財務省は勿論、日銀も百も承知しているはずである(知らないのは、裸の王様アベ首相だけ?)。
2014/01/24 第186国会開会の施政方針演説で、安倍総理大臣は「経済の再生なくして財政再建はない」と主張しています。安倍首相のいう「経済の再生なくして財政再建はない」という主張は間違っています。はっきり言えば、ウソを言っていることになります。
先ず現在の安倍政権の経済政策では経済再生はあり得ないことと、仮にも景気回復(経済の再生)したら国の借金はどのように膨らんでいくでしょうか?
景気が回復したら、国の借金は急膨張します。何しろ、国の借金は名目GDPの2倍以上あって、しかも上記表で明らかな通り、経済成長率よりも国債(国の借金)の利率のほうが高いのですから、景気が回復すればするほど、年間の借金総額は減るどころか逆に膨張する構図になっている・・・これについては、2013-10-15の日記、「国の借金は蟻地獄から脱け出せません・・・」 http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20131015
を参照してください。
財務省の最大の懸念は景気がよくなって国債の金利が上昇することです。財務省の意図は「景気回復ではない、金利上昇を防ぐこと」にある。
以上、安倍首相とアベノミクスの悪口ばかり書きましたが、大震災復興事業、東京五輪などの建設関連公共事業に重点投資もありますので、景気回復の糸口はあるかもしれません、しかし、金利を押し上げることにはならないと思う。
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