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不動産は一生に1度あるかないかの買い物。専門家にアドバイスを求めたい
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140202/ecn1402020742003-n1.htm
2014.02.02 本当は教えたくないマンション業界の秘密 榊淳司
新築マンションの契約や引き渡しが多くなる時期だ。常々不思議に思うのは、何千万円ものマンションを購入するのに契約書を隅々まで読まずにハンコを押したり、ろくにモノも確かめず引き渡しを受けたりする人が多いこと。どうしてだろう。
「業者に任せておけば大丈夫」「大手だからヘンなことはないだろう」と、高をくくっているのだろうか。
最近、業界内で話題になっている“事件”がある。
財閥系大手のあるデベロッパーが開発した都心の超高級マンションが、引き渡し直前になって関係者に内部告発されたという。下請けの施工業者が配管場所に困ったのか、躯体(くたい)に何カ所も穴を開けたというのだ。躯体とは、コンクリートと鉄筋、鉄骨でできたマンションの基本構造部分。そこに穴が開いたのだから、本来の構造耐力が得られない可能性が高い。
この物件、ほぼ完売していたと思われるので、契約者たちはきっと不安にさいなまれたことだろう。結局、販売中止になったという。
大手でも、こういうことが起こり得る。新築で引き渡しを受けるマンションに不具合が1カ所もないなんて、まずあり得ないと考えるべきだ。
では、どうすればよいのか。
何千万円もの買い物をするわけだから、住宅や契約についてよく勉強をすべきだ…というのが正論。ただ、すべての人にそれを求めるのは、やや酷だろう。
もっとも確実なのは、専門家の助けを借りることだ。例えば、以前、夕刊フジでコラムを書いていた大友雅敏さんは、一般人が住宅を購入するにあたってさまざまな助力を行う「ベストサポート」(東京・高田馬場)を経営している。
契約書に不利な条項が盛り込まれていないか、または購入者の権利がきっちり守られているかを端々まで読み込んで指摘する「契約書チェック」(費用4万円、税別)。いよいよ建物が竣工すると、引き渡し前の内覧会がある。購入者ともども立ち会って住戸内の隅々まで念入りにチェックする「内覧同行」なら、80平方メートルまでの住まいで5万円(税別)。こういった費用を惜しむべきではないと思う。もちろん、住宅購入において最も大切なのは「何を買うか」。だから、多くの人は買う物件が決まると、安心して気を緩めてしまう。
しかし、それからの手続きも物件選びと同じくらい大切。最後まで緊張を緩めず、しっかりと契約内容をチェックし、引き渡しを受ける前には住戸内を隅々まできちんと確認すべきだ。
何といっても、一生に何度もない何千万円という高い買い物である。ツメを甘くしたことで失敗したりすると、後悔は大きなものとなる。
自分でやる自信がないのなら、専門家に助けてもらうのが一番。そのための費用は、後悔しないための必要経費のようなものだ。
■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。1962年、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる。不動産会社の注意情報や物件の価格評価の分析に定評がある(www.sakakiatsushi.com)。著書に「年収200万円からのマイホーム戦略」(WAVE出版)など。
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