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アベノミクスのボロが見え始めた、
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2014-01-31 18:54:19 いかりや爆氏の毒独日記
ここのところ、株価(日経平均)が荒れ模様である。
証券会社などのスペシャリストたちは、年頭にあたり、今年の予想を日経平均で18,000〜20,000とする人が多かったが、現状でみるかぎり1万6千円台に戻すことさえ難しそうである。
筆者は株式投資をやっているわけではないが、株価の動きについては常に注意してみることにしている。昨年12月13日の日記のなかで株価の動きについて次のようなことを書いた。
”円安を背景にして、日本の株価(日経平均)は1万5千円を越えて、表面的には順調であるかのように見える。だが、企業偏重型のアベノミクスを喜んでいられるのも来年1〜2月ころまでではないだろうか。” と、
アベノミクスのマイナス要因が1〜2月頃から顕在化すると思ったからです。
例えば、
4月から消費税増税分を4月になっていきなり上乗せすれば、消費者からの反発を買いやすいので業者は早めに少しづつ値上げする。そして4月になると「うちは、増税分は損を覚悟で頑張っています」というのが、「良い悪い」は別にして商売人の常套手段である(苦笑)。
筆者は、アベノミクスでは経済成長(名目GDP)はしないと言いつづけています。安倍首相の言うデフレ脱却発言は、単なる円安効果による庶民いじめの物価上昇に過ぎず、需要増による効果ではありません。
総務省が本日31日発表した昨年12月の全国の総合物価指数は前年同月比1.6%上昇した。
FNN(01/30 21:53)によれば、
3月の電気・ガス料金は、全国の大手14社が一斉に値上げすると発表した。全社そろっての値上げは、2カ月連続のこと。
相変わらず非正規雇用は減少していないし、生活保護受給者も減っていない。日本人労働者の賃金上昇は大手企業の極めて限られたところだけだろう。
日本経済は大企業や富裕層ばかりで成り立っているわけではない。
1/27に放送、NHKのクローズアップ現代では、
””あしたが見えない
〜深刻化する“若年女性”の貧困〜””
”学校を卒業後、非正規の不安定な仕事にしか就けない女性が、増加し続けています。
今、働く世代の単身女性の3分の1が、年収114万円未満。
中でも深刻化しているといわれるのが、10代、20代の貧困です。”
そして彼女たちの行き着く先が、風俗店です。最近は、託児所つきの風俗店が増えているという。
「マルハニチロホールディングス」の子会社「アクリフーズ」群馬工場の農薬混入事件で、逮捕された同工場契約社員の阿部利樹容疑者(49)が29日会社に対して、自身への待遇や賃金などに不満があったと供述している。
50歳近い男が、非正規(契約社員)で安い賃金で働かされる。日本全国にはこういう不満を持っている非正規労働者はごまんといるはずである。こういう状況にこそ、政治家は目を向けて改善する方向へ進めなければならないのだが。
何度も言うが、
日本経済は富裕層と大企業で成り立っているわけではない。日本人の世帯あたりの年収はピーク時より120万円近く低下、日本全体でみれば50兆円以上も減少しているのである、その結果が上述したような現象が起きているのである。そういう認識が安倍首相には全く欠落しているのである。
その上に円安による物価高とそして4月からの消費税増税である。景気がよくなるはずがない。需要を抑制する政策をとりながら、一方で日銀は大量のお金を市中(金融機関)にガバガバ流すという矛盾した政策を採っているのである。
需要のないところへお金を流しても循環は起こるわけがない、お金が回らなければ経済成長も起こらない。こんな簡単な構図を安倍首相は理解できないとしても財務省のエリート官僚がわからないはずがない。次の数値表をご覧ください。
「成長率の長期的推移」と「普通国債の利率」の推移である。別々の資料ですが、出所は財務省である。これについての説明は、次回述べます。
成長率の長期的推移と国債の利率の推移
(前年度比:%) 平均成長率 普通国債の利率(加重平均)
1974-85年度: 3.9% (7.08~7.64)
1986-90年度: 5.0% (6.10~6.81)
1991-95年度: 1.4% (4.64~6.05)
96-2000年度: 0.8% (2.67~4.33)
2001-05年度: 1.3% (1.42~2.30)
2006-12年度: 0.2% (1.19~1.43)
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