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放置され続ける自賠責保険積立金流用問題
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/cecb5e36d3be95e1177ceecc54756618
★「天木直人氏の視点ー(2014/01/30)」★ :本音言いまっせー
きょう1月30日の各紙が小さく書いていた。
金融庁は自賠責保険料を25年度と同じ金額に据え置くことを決めたと。
これだけを読む一般読者は、政府もたまにはいいことをすると思うかもしれない。
しかしそれは大きな勘違いだ。
自賠責保険料はむしろ引下げられなければいけないぐらいなのだ。
私のメルマガの長年の読者ならご記憶と思うが、私がこの自賠責保険料のいかさまぶりを初めて書いたのは2013年1月14日のメルマガ第32号「国が税金泥棒である動かぬ証拠」であった。
すなわちその中で私は1月14日の日経新聞経済面の「風速計」というコラムを引用して、これは驚くべき税金の流用だ、国家的詐欺だと次のように書いた。
自動車事故に備えた賠償金の積み立ての為だと言う理由で強制的に国民から徴収した金を財務省は国交省から召し上げて一般会計の赤字穴埋めに使ったまま返そうとしない。その流用予算が約6000億円もあるという。
それを放置したまま自賠責の保険料を引き上げる事は国家的詐欺だ、許してはならない、と。
この私の指摘に触発されたかどうかはわからないが、その後いくつかの週刊誌がこの問題を怒りとともに取り上げ、国民の広く知るところとなった。
これで政府もなんらかの対応策を打たざるを得ないだろう。
そう私は期待したのだが、まったく何も動かなかったということだ。
1月29日の産経新聞が書いていた。
6000億円の貸付金(流用された積立金)がいまだ返済されないまま、国交省(運輸省)と財務省の、返せ、返さない、のバトルが続いていると。
財務省は官僚組織の頂点だ。いくら国交省が返済を求めても財務省が返すはずがない。
財務省に返済させることができるのは国民だ。
国民の怒りによって、自賠責積立金返済をしないなら強制保険金の掛け金を引き下げろ、と要求の声を上げなければいけない。
ところが週刊誌がいくら書いても大手新聞は一切書かない。
財務省と国交省の争いに茶化すのが精いっぱいだ。
これでは国民は気づかない。
国民の怒りは起こらない。
官僚支配のこの国の政治を変えるのは国民の怒りしかない。
しかし、その怒りが起きないように官僚支配のこの国の政治の不都合を大手メディアは書かない。
政治が変わらないすべての原因はここに帰着すると言ってもいいぐらいである。
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