03. 2014年1月30日 16:30:37
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日経平均は大幅反落、新興国不安拭えず全面安 2014年 01月 30日 15:46 JST[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅反落。一時、前日比で500円を超える下げとなった。前日に発表された米量的緩和の縮小継続を受けて、米国株が下落したほか、外為市場では円高が進行。世界的に運用リスクを回避する動きが広がり、東京市場も全面安となった。 割安感から押し目買い意欲は根強いものの、戻りは鈍く、払しょくされない新興国不安が依然として重しになっているという。 米連邦準備理事会(FRB)は29日、連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で、2月から債券購入額を月額で100億ドル減らし、計650億ドルにすると発表した。縮小規模は市場予想通りだったが、「FOMC声明で新興国懸念に対する言及がなく失望売りを誘った」(大手証券)という。日経平均は寄り後に下げ幅を拡げ、午前10時過ぎには約2カ月半ぶりの安値となる1万4853円を付けた。 日経平均が節目1万5000円を下回る場面では、個人投資家を中心に割安感を意識した買いが入り、下げ幅を縮小。東証1部の売買代金は3兆円を超え、押し目買い意欲の強さがうかがえるという。比較的底堅く推移したアジア株や、日銀による指数連動型上場投資信託受益権(ETF)買い入れ期待などを受け、終値では節目1万5000円を維持した。 もっとも直近の大幅な下げ幅に対して戻りは鈍い。ちばぎんアセットマネジメント調査部長の奥村義弘氏は「トルコや南アフリカの利上げが同国経済に及ぼす影響を読み切れず、当面は新興国に対する不安心理を引き摺りそうだ。日本株は水準訂正が大幅に進んだものの、目先はボラタイルな値動きが続く」と指摘。積極的に買い向かう投資家は乏しいとみられている。 投資家のリスクオフムードが強まるなかで、主力株は寄り付きから軒並み安。2014年12月期営業利益見通しが市場予想を下回ったキヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)をはじめ、ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)、ホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)など輸出株が売り優勢。三井住友(8316.T: 株価, ニュース, レポート)が5%超下落したほか、三井不動産(8801.T: 株価, ニュース, レポート)など大手不動産株の下げも目立ち、内需株への売り圧力も強まった。先物売りに伴う裁定解消売りでファーストリテ(9983.T: 株価, ニュース, レポート)など値がさ株も安い。 任天堂(7974.T: 株価, ニュース, レポート)は買い先行後に下げに転じた。朝方は前日に発表した自社株買いを好感したが、午前に開かれた経営方針説明会での岩田聡社長の発言が失望されたという。14年3月期連結利益予想の下方修正を発表した京セラ(6971.T: 株価, ニュース, レポート)も売り物を浴び、13年10月8日の昨年来安値を更新した。 半面、コマツ(6301.T: 株価, ニュース, レポート)は3日続伸。2013年4―12月期の連結営業利益(米国会計基準)が前年同期比10.1%増の1656億円になったと発表。市場予想を上回ったことが評価された。新日鉄住金(5401.T: 株価, ニュース, レポート)は後場に14年3月期当期利益予想の上方修正を発表し、プラス転換した。 東証1部騰落数は、値上がり78銘柄に対し、値下がりが1687銘柄、変わらずが15銘柄だった。 (杉山容俊) 日経平均.N225 終値 15007.06 -376.85 寄り付き 15112.70 安値/高値 14853.83─15112.7 TOPIX.TOPX 終値 1224.09 -32.09 寄り付き 1235.67 安値/高値 1217.72─1235.78 東証出来高(万株) 304108 東証売買代金(億円) 30222.93 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA0T05U20140130?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0 |