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「日本のブラジル」大泉町/(C)日刊ゲンダイ
格差の縮図…「ブラジル人の町」で起こった農薬混入事件の闇
http://gendai.net/articles/view/newsx/147588
2014年1月29日 日刊ゲンダイ
アクリフーズ群馬工場の農薬混入事件は、契約社員の仕業だった。
毒を入れたのは言語道断の犯罪なのだが、気になったのは、その動機だ。待遇に不満があったと報じられている。で、取材をすると、確かに酷い部分はあるのである。
舞台となった群馬県大泉町は、パナソニックや富士重工など大企業の工場が立ち並ぶところだ。ここはブラジル人の町とされている。工場労働者の多くがブラジル人だからだ。
彼らは家族で来日し、定住するケースが多く、「地元小学校では3分の1がブラジル人」(前出の住民)だ。
こうした工場群から10分のところにある東武線西小泉駅で降りると、「ようこそ! 日本のブラジル おおいずみへ!!」と書かれた観光案内所が目に入る。周辺の商店やスナックにはローマ字の看板が掛かっていて、町を歩いているのは南米系の人ばかりだ。レストランも和食よりブラジル料理店の方が多い。
こうした町で、毒を入れた犯人、阿部利樹容疑者も働いていた。派遣の月収は平均14万円。もちろん、ブラジル人に合わせた給料なのだろう。この辺りは2DKで家賃3万円ぐらいだが、それにしたって、家族で暮らすにはきつい。
この町で外国人が増えたのは、1990年の入管法改正がきっかけだ。法改正後、工業系の企業が外国人を大量に採用するようになり、今では全町民4万750人のうち、6018人が外国人という町になった。「うちブラジル人は3910人で、人口の1割を占める」(大泉町・国際協働課担当者=13年11月末現在)という。
そうした中での犯行は、歪んだ格差社会の闇を見るような気がしてならない。
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