★阿修羅♪ > 経世済民85 > 358.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
インフレ目標を理解していない日銀政策委員 「2年で2%」めぐる誤解(ZAKZAK) 
http://www.asyura2.com/14/hasan85/msg/358.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2014 年 1 月 28 日 09:12:52: AtMSjtXKW4rJY
 

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140128/dms1401280737001-n1.htm
2014.01.28 「日本」の解き方


 22日に開かれた日銀金融政策決定会合で、昨年10月に公表された「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)の中間評価が行われた。

 当時の見通しでは、消費税率引き上げの影響を除く消費者物価指数(除く生鮮食品)上昇率について政策委員の中央値でみると、2014年度に1・3%、15年度1・9%であったが、今回の中間評価でも変わらなかった。

 しばしば「2年で2%を目指す」といわれる。これは、15年度における消費税率引き上げの影響を除く消費者物価指数(除く生鮮食品)上昇率を指していると思われるが、今回の中間評価でも、その達成に日銀は自信を持っているということだ。

 筆者は、日銀の異次元緩和の前から、「2年で2%」を達成するために必要なマネタリーベース(日銀が供給する通貨)の増加量を指摘していた。それは異次元緩和で実施されたものとほぼ同じであるが、消費税増税を織り込んでいない。増税のデフレ効果は気がかりだ。

 一方、マスコミなどでは、「2年で2%」の意味を正しく理解していない論調が見られる。まず、「2年」であるが、これが明確でない。ある人は、13年4月に日銀が量的金融緩和を宣言したことから、15年4月とピンポイントで言うが、日銀の資料を見る限り、15年度の平均というのが妥当だろう。

 次に「2%」であるが、多くの人はぴったり2%と思い込んでいる。筆者はかつてイングランド銀行のキング総裁に会ったときに、彼から「ちょうどいいときに来た。先月のインフレ率はぴったり2%で、珍しいときだよ」と言われた。ぴったり2%になることはめったにないというわけだ。2%といっても、上下プラスマイナス1%の幅を持つのが普通だ。

 先進国のインフレ目標では、プラスマイナス1%の幅に入っているかどうかで、目標達成について判断することが多い。過去のデータではその幅に8割程度入っているので、それからはみ出たら、議会への説明が必要になるというわけだ。その意味で、2%の上下プラスマイナス1%がストライクゾーンだろう。

 実は、日銀の政策委員の中にもインフレ目標をきちんと理解していない人がいると見受けられる。政策委員の見通しの幅を見ると、昨年10月には、15年度のインフレ率見通しを「0・7%」や「0・9%」としている人がいる。今回の中間評価でも「0・8%」としている人がまだいる。

 それらの人は見通しを上方修正し、意見を少しだけ変えているが、はっきりいえば政策委員にふさわしくない素人だ。インフレ率を2年で1%すら達成できないと信じているのなら、なぜ達成できるような提案ができないのか。もし日銀の政策手段だけで達成できないと思うなら、なぜ政策委員をやり続けているのか。

 日銀の政策委員は専門家であるべきだが、見識もなく具体的な提案もできず、組織にしがみつく単なるサラリーマンであることがミエミエだ。「2年の達成時期を変えよ」と主張する政策委員もいるが、まったく論外だ。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2014年1月28日 10:12:38 : vL38KfREd6
社会生産の拡大とか取引商売量の増大とか国民経済のボリュームアップとか、そういうのを伴わないインフレ概念って、本当にインフレーションなのか。

貨幣数量説に起因した量的緩和で、
紙幣と商品の交換比を変えてしまうことをインフレーションとするのは単純すぎやしない?
数字的に交換比を変えるデノミネーションとどう違うの?


02. 2014年1月28日 10:53:45 : nJF6kGWndY
>今回の中間評価でも「0・8%」としている人がまだいる
>インフレ率を2年で1%すら達成できないと信じているのなら、なぜ達成できるような提案ができないのか。

ここ数年を取ればソロスチャートとマネタリーベースが相関を高めているように見えるが、短期や、過去から分析してみれば、そうでない時期も多い

1国の金融政策だけでインフレ率が自由にコントロールできるものではない

それに流石にケチャップを買うわけにもいかないから、副作用も考慮して、妥当な数値が1%以下だと考えている可能性は大きいな

日本の潜在成長率は今後も0.5%程度で1%に届かないから、それを考えれば、どちらが妥当かは難しいところだ


>なぜ政策委員をやり続けているのか

黒田が追い出される(政策転換)を待っている可能性もあるなw


http://lets-gold.net/chart_gallery/soros_chart.php
日銀が7日発表した12月の資金供給残高(マネタリーベース、月中平均)は193.5兆円。前年同月比46.58%増。11月の52.46%増からやや低下。なおFRBは前年同月比39.41%増。
通貨の供給量は為替相場に一定の影響を与えると言われます。
通貨供給量が増えると、その通貨は安くなり、逆に供給量が減少すると、その通貨は高くなる、ということです。
ドル円相場の動向を見る為の参考材料として、日米の中央銀行による通貨供給量を比較したチャートが、著名投資家ジョージ・ソロス氏が考案したとされる、ソロスチャートです。
日本銀行、及びFRBより毎月公表される月間マネタリーベースの数字を基にソロスチャートを作成し、ドル円相場の月間平均値の推移と比較してみます。
2011年4月から7月にかけてはソロスチャートの下落とともにドル円も下落。それ以降については明確な相関関係は読み取れないのが実情です。
良く言えば、FRBによる相次ぐ量的緩和に対して、日銀も量的緩和をかなり進めてはいるものの、円安誘導にはなかなか結びつかない、という状態なのかもしれません。
世界的な金融緩和全盛の時代に入り、単純な通貨供給量の差だけでは為替が動かなくなっているのかもしれません。
2013年4月以降、黒田日銀の「量的・質的金融緩和」によりマネタリーベース拡大が続き、円安ドル高傾向とソロスチャートとの連動性が高まります。


http://platinum.mri.co.jp/sites/default/files/subcommitteen/p36keizai_20130619_1.pdf
http://www.smam-jp.com/market/report/marketreport/1234194_1951.html
2014年度の実質GDP成長率は+0.9%と予想


03. 2014年1月28日 12:35:23 : qzTvFF3Q6Q
今の値上げはすべて輸入インフレ

04. 2014年1月28日 14:36:03 : ncgpZZ0TYs
経済が上向かないのに物価だけ上がるのはインフレではなくスタグフレーション、こんな状態を金融緩和がもたらしたのなら金融緩和政策は誤りだと言うことだ。
そもそも輸出より輸入の方が多い日本で為替レートが下がって喜んでいる奴は馬鹿だ。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民85掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧