http://www.asyura2.com/14/hasan85/msg/334.html
Tweet |
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MZWG606JTSEZ01.html
1月24日(ブルームバーグ):
ニューヨーク外国為替市場では円とスイス・フランが上昇。新興市場国通貨が一段と売られ、円とフランに逃避需要が集まった。
円は世界174通貨のうち2通貨を除くすべてに対して上昇。中国の信用リスクをめぐる懸念が強まり円需要を支えた。アルゼンチン・ペソは世界で4番目にパフォーマンスが悪かった。アルゼンチンは外為市場での買い支えを減らしてペソを事実上切り下げ、ペソは前日に13%急落した。ドルは米金融緩和の縮小が続くとの思惑を背景に底堅く推移した。トルコ・リラは過去最安値に下げ、ロシア・ルーブルは5年ぶり安値となった。
チャプデレーン(ニューヨーク)の為替責任者、ダグラス・ボースウィック氏は「リスクを敬遠する展開だ」と述べた。
ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで0.9%高の1ドル=102円31銭。一時は12月6日以来の高値となる102円ちょうどをつけた。円は対ユーロでは1%上昇して1ユーロ=139円98銭。スイス・フランは対ドルで0.3%上昇して1ドル=89.45サンチーム。対ユーロでは0.4%高の1ユーロ=1.2235フラン。
トレーダーや投資家は混乱が主要先進諸国にも波及するかどうかを見極めようとしている。先進国と新興国の外為市場でのボラティリティーを示す指数の格差は9月以来での最大となった。
JPモルガン・チェースの指数によると、主要新興国7カ国の3カ月物インプライド・ボラティリティ(IV 、予想変動率)は9.78%と10月3日以来の高水準。先進国は同8.34%と3週ぶりの高水準だった。
新興市場国通貨
ウクライナやタイでの反政府デモ行動やトルコでの贈収賄疑惑をめぐる調査などを背景に政治的安定への投資家の信頼感が揺らぎ、新興市場国通貨は下落した。
アルゼンチン・ペソは対ドルで1.5%安。前日は12年ぶりの大幅安だった。同国中銀が相場維持の取り組みを後退させたことに反応した。トルコ・リラは対ドルで1.9%下落。
BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の均等加重の通貨バスケットは93.7と、9月5日以来の低水準だった。
中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は地域の支部に対し、石炭業界の信用リスクの精査強化を指示した。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。関係者によれば、銀監会がこうした警告を出すのは銀行に著しいリスクを突き付けると判断した場合であり、定期的には行わない。
ドルへの恩恵
UBSの新興市場クロスアセット戦略責任者、バーヌ・バウェジャ氏は「新興市場の問題はドルに恩恵をもたらすはずだ」と述べ、「市場では短期ローン返済のドル需要があるのかもしれない。これからは借り換えではなく返済が求められるだろう」と続けた。
ドルは主要通貨の大半に対して上昇した。経済成長の減速を示唆する経済統計が発表されているにもかかわらず、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合では緩和策の縮小が決定されるとみられている。
ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値によると、FOMCは毎回の会合で資産購入額を100億ドルずつ引き下げ、年内には終了する。
ドルの主要取引16カ国通貨のうち、円は年初から2.9%上昇と、最高のパフォーマンスだ。昨年の円は18%下落して、主要10カ国(G10)通貨の中で最も下げた。ユーロは年初から0.5%下げている。
HSBCホールディングスの為替ストラテジスト、ロバート・リンチ氏は「新興市場通貨の弱さが円やフランなど伝統的な安全逃避先であるG10通貨の上昇に貢献しているようだ」と述べ、「最近の値動きからは影響が波及する恐れはまだ消えていないことが分かる」と続けた。
原題:Yen Rallies With Franc as Havens Amid Rout in EmergingMarkets(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Joseph Ciolli jciolli@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.net
更新日時: 2014/01/25 08:03 JST
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。