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サムスンの異変は韓国経済にも大打撃となる(共同)
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140123/frn1401230738000-n1.htm
2014.01.23
「韓国最大の」というより「奇形的に抜きんでた」といった方がよさそうだ。三星(サムスン)財閥のことだ。
三星財閥の2013年売上高は390兆ウォン(約38兆3400億円)で、韓国政府の総収入350〜360兆ウォンを上回るというのだから、すさまじい存在だ。
三星財閥の傘下には80社ほどあるが、中核企業であるサムスン電子の売上高が6割ほどを占める。そしてサムスン電子の売上高、営業利益の6〜7割はスマートフォンと携帯電話が占める。
1国の経済としてみると、「何とも歪(いびつ)」、1つの巨大財閥の構造としても「何とも歪」と私は思うのだが、韓国人はしばしば、こうした数字を自慢し、「サムスン電子=韓国の成長エンジン」と語ってきた。
実際のところ、ここ数年、サムスン電子の4半期ごとの決算は「過去最高の営業利益を更新」が続いてきた。
しかし、昨年10−12月期の決算では営業利益が前年同期比6・0%減、前期比では18・3%減になった。「サムスン電子に陰りか」と、韓国の新聞がショックを表明するのも当然のことだ。
高級スマホは売れ行き不振、低価格品は中国勢に食われたのだ。「スマホに代わる新商品がない」としたら、韓国全体が憂鬱(ゆううつ)になるだろう。
そうした中、三星財閥には、もう1つ不安があるようだ。
1月16日の『韓国経済新聞』が短く報じた「李健煕(イ・ゴンヒ)会長、ソチ五輪不参加」という記事だ。
三星のトップである李氏は、国際オリンピック委員会(IOC)の委員だ。脱税・横領で有罪判決を受けたが、時の李明博(イ・ミョンバク)大統領が即日特赦した理由も、表向きは「平昌(ピョンチャン)冬季五輪を誘致するためにはIOC委員である李氏の活動が欠かせない」というものだった。
その人物が、平昌に先立つソチ五輪に行かない。『韓国経済』は「高齢(72歳)であるうえ、寒い天候」などに配慮した結果というのだが、健康状態によほどの問題があるのではなかろうか。
13年夏、李氏は「肺炎」で入院した。すぐ後、朴槿恵(パク・クネ)大統領が10大財閥の総帥を招待した昼食会には出席した。が、その時の写真を見ると、他の総帥が起立して大統領を迎えているのに、1人だけ椅子から立ちかけた中腰の状態だった。
今年1月9日、自身の誕生日祝いを兼ねた三星財閥の新年パーティーには出席したが、その帰途を撮った写真を見ると、夫人と長女の手を握って歩いている。
民社党委員長だった春日一幸氏が脳梗塞を患った後、背の高い男性秘書を常に横を歩かせ、その腕を握りしめることで杖の代わりにしていたことを思い出した。
それにしても、IOC委員がソチ五輪に行かないとは…黄昏(たそがれ)三星にもう1つの憂鬱だ。
■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「日韓がタブーにする半島の歴史」(新潮新書)、「悪韓論」(同)などがある。
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