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終電まで働いても生活苦…40代で貧困に陥る人の現実
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140121-00569898-sspa-soci
週刊SPA! 1月21日(火)9時21分配信
大野忠明さん(仮名・46歳)は、現在、NPO法人のパートスタッフとして働いている。元々、ボランティアとして参加していたが、有給スタッフとして誘われたという。時給は1000円、月収20万円前後で年収は260万円だ。
「連日、昼前から終電まで働いていて、今が人生で最も働いているくらいです。収入が増えるのはありがたいですが、これでは就職活動もできません。就労条件などは詰めていなかったのですが、たまたま忙しい時期が来てしまったうえに、人員も足りないので、とにかくフル回転しています」
時間にも精神的にも余裕がなく、家の管理も放置状態だという。1Kのキッチンには壊れた冷蔵庫のほか、壊れたテレビや壊れたビデオデッキなども積み上がっていた。
「捨てたいのですが、手続きや料金が必要ですし、新しい冷蔵庫を買う余裕もありません。放置したまま2年もたってしまいました」
おかげで自炊することもできず、もっぱら牛丼屋やラーメン屋をヘビーローテーション。
「お金もかかるうえに、食生活が乱れて体調もよくない気が……」
そもそも、生活が苦しくなったのは2006年頃、39歳のときに6年勤めた会社を辞めてからだ。ピーク時には月収40万円も稼いでいたが、2002年に病気で体調を崩し、会社を休みがちになった。
「上司は『病気に甘えている』などと嫌味をいうので、こちらも言い返していたところ、忙しい部署に異動させられました。ところが、この部署で仕事を与えられなくて、定時帰宅する状態。当然、同僚からも白い目で見られるし、居心地は最悪でした」
この状況に4年耐えたが、ある日、限界に達する。業務査定の面接で職務の展望を追求され、「あんな仕事しか与えないで、今後の展望も何も無いだろう!」とブチ切れ。「もう辞めるつもりですから!」とタンカを切って退職した。
「実は当時、知人の会社に誘われていたんです。それを当てにしていたのですが、会社をやめた途端、転職話がご破産に。その会社が買収されてしまい、知人に人事権がなくなってしまったんです」
不運といえば不運。しかし、大野さんは「今思えば、確約をとっておかなかったことは、ツメが甘かったと思います」と悔やむ。
また、生活費に困るようになり、知人数名に借金も。その額、合計190万円に。お人柄のおかげか、無利子で貸してくれたのは幸いだ。
「長いこと借りたままになってしまっているのがつらくて。借金返済に毎月5万円を回しているので、生活はカツカツです」
せめて貯金をしてあれば状況も違ったのかもしれないが、貯蓄はなかった。というのも、30歳手前で一念発起、調理師を目指して上京し、その学費が必要だったため。学費が高額で有名な超大手専門学校に300万円かかった。「儲かるから」と、とうもろこしの先物取引を持ちかけられ、騙されて250万円損したのも痛かった。
「でも、自分は人に助けられている。最終的には、人間を信用できないとね」とほほ笑んだ。
1/21発売の週刊SPA!では「新型貧困に陥る人の共通点50」という特集を組んでいる。「転職に失敗した」「給与カット」「肉体的な病気やケガ」など思わぬ不幸に足を絡め取られ「40歳をすぎてから生活が困窮しはじめた」という人たちをレポートしているが、40代の新型貧困は決して他人事ではない。ぜひ参考にしてほしい。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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