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新聞・テレビは大バカ業界「食品偽装の真実」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140120-00011738-president-bus_all
プレジデント 1月20日(月)16時15分配信
■コメのメッカ・新潟で、味の追求をした結果…
食品偽装問題が日本を揺るがしている。やはり口に入れるものについては国民の関心が高いのだろう。
米づくりのメッカ・新潟県長岡市に本社のある越後製菓というお菓子の会社。その越後製菓では、お米を原材料にしたお菓子(おかき等)がたくさん製造されており、「味の追求」シリーズという人気商品がある。
米(こめ)トレーサビリティ法が制定され、2011年から産地情報を表示しなくてはならなくなったため、越後製菓の「味の追求」シリーズも、原材料であるお米の原産国をパッケージに明示するようになった。
すると、お米の原産国がタイだったことが判明したのだ(現在は一部を国産米に切り替え)。
新潟の越後製菓という会社の「味の追求」シリーズでタイ米が使われているのに、誰かが文句をつけているのをみたことがない。
かたや阪急阪神ホテルズである。本当に可哀相だ。何が社内で起きたのか知らないが、誰からも頼まれもしないのに自ら偽装の実態を暴露して、社長は辞任。ホテルの宴会予約も減っているという報道があったから、社員はがっくりきているだろう。
「なぜ、うちだけ。みんなやっていたのに……」と。
タイ米が原料の越後製菓の「味の追求」シリーズと比較して、阪急阪神ホテルズのやっていたことは、それほどまでに重罪であったのだろうか。法律違反は後者だが、本質的にあまり違いがない気がする。
世間もいい加減だと思う。私はレストランに行くと、食品偽装よりも気になることがある。「当店人気ナンバー1」だの「店長のオススメ! 」という表示だ。こういうものは絶対ウソだという前提で私は注文をしている。どう考えても値段が高いものが並んでいるような気がしてならない。あんまり儲からないけど、置いておかないといけない商品はどこのお店にもある。それをたくさん頼んだほうがいい。
例えば、外のショーウインドーでは「サーロインステーキ400グラム980円」とデカデカと書いてあるのに、店のメニューには、ものすごく小さく書いてある(もしくはメニューにない)店だ。いい商魂していると思う。同様にお店の人間に「おすすめ」を聞くのも愚の骨頂だろう。利益が大きかったり、余りものを勧められるに決まっている。少なくとも利益がないものや、人気で品薄のものを勧めることはない。
それにしても大マスコミは、外食業界のモラル低下を指摘して何か偉そうなことを言った気になっているようだ。ふざけるなと言いたい。今回も問題の本質をまったく見誤っている。国民はテレビや新聞を通してしか事件に接することはできない。そのマスコミが怠慢では目も当てられない。つくづく勉強をしようとしない大バカ業界だ。
モラルが比較的高く、震災直後でさえ略奪が起きない日本で、ここまで広範囲に表示の大ウソがまかり通ったのには、当然ながらウラがある。
それは、この問題を所管する役所と法律にある。
日本の食品の安全性については、JAS法と景品表示法が定められている。それぞれの法律を運用・執行するのは、JAS法が農林水産省で、景品表示法は内閣府の消費者庁である。JAS法は一般消費者向けのすべての飲食料品が対象で、名称、原材料、原産地、賞味期限等の表示を義務付けているほか、この法が順守されているかどうかを、農水省の「食品表示Gメン」が全国の小売店等を調査して監視している。この食品Gメンは現在1333人(定員ベース)いて、日夜マーケットで違法な表示がないか、目を光らせている。
一方で、景品表示法はすべての商品、サービスを対象とする法律。外食産業のメニュー表示もここに含まれる。表示の方法等について具体的な規定はないが、優良誤認表示(実際のものより著しく優良であると示す表示)を禁止している。消費者庁と公正取引委員会への情報提供に基づいて調査が開始される仕組み。しかし、消費者庁全体でも職員は常勤262人、非常勤163人で計425人(2013年4月16日現在)しかいない。この職員で景品表示法のほかに、消費者安全法、特定商取引法なども運用していかねばならない。300人に満たない常勤職員ではマーケットや店舗内の監視をすることができず、内部告発に頼っているため、実態がなかなかつかめない。命令違反には罰則も科せられることになっているが、発覚するのは氷山の一角でしかない。
逆に、今回の偽装問題が外食産業に偏っていて、食材そのものの販売には及んでいないのは、食品Gメンが、小売店舗を常時監視し、取り締まりを実施しているためだ。
以上述べたことから導き出される解決方法は簡単である。食品関連の取り締まりを農水省に集約し、さらに食品Gメンの強化を図ればいい。
■神戸牛を使(つ)こてるから、間違えなく美味い!
私の若いころは冷蔵庫なんかなかったから、生モノを口にするときなどは、よく気をつけたものだ。食べても大丈夫かどうか、まず臭いを嗅いで、口に入れて酸っぱくなっていないか確かめてから、食べ始めた。いや、多少酸っぱくても食べた。
しかし、いまの日本人は、賞味期限の日付しか見ない。食品に対する識別判断能力が失われつつあるのではないか、と不安を感じるのだ。
牛肉の産地偽装の例は多い。ある有名激安焼き肉チェーンのホームページに次のような記載があった。
「ワイの店でお出ししているのは但馬牛一本。兵庫の幼馴染の牛飼いからエエとこだけをその日のうちに仕入れるワケや。それもただの但馬牛ちゃうで。但馬牛の中でも厳しい基準を満たした『格付等級A5』以上の神戸ビーフを使こてるからそりゃもう間違えなく美味い! 」(原文ママ)
しかし、この店で神戸ビーフや但馬牛をほぼ使っていなかったことが発覚、公正取引委員会から排除命令が出されてしまった。その後、店を運営していた会社「フーディーズ」は倒産した。
この値段で、そんな肉が出てくるわけがない。ウソが発覚した段階で行かなくなる客は、食べているときはまったくその事実に気づけなかったのだ。
逆に考えれば、どうしようもない肉を高級肉に見せるテクニックがこのフーディーズにあったという証拠ではないのか。潰れる前に、その技術を私に教えてほしかった(笑)。
加工肉のロースのほうが自然のロースよりも理想の状態に近い脂の乗せ方ができて、かえって美味しくなるのではないか。サイコロステーキは、肉を練って固めてあるわけだから理想の柔らかさで食べやすい。絶対に硬すぎる肉を口に入れることはないし、外れもない。1000円の合成肉が、10万円の肉を真似て合成されたものなら、1万円のステーキより理論上美味しいはずだ。
ようは、牛を殺すまでに牛の体を一生懸命もんで脂を理想の形にするか、牛を殺してから脂を理想の形に合成するかの違いだ。
偽装と言われればそれまでだが、どうせ味に違いなどない。少なくとも誰も気づかなかった。あなたもだ。
内閣参与(特命担当) 飯島 勲
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