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日本の造船業界 円高是正で復活の兆し・・13年輸出船契約実績、79.8%増の1461万総トン
http://www.sky.hi-ho.ne.jp/kaiketuashura/nippon-no-zousengyoukai-endakazeseide-fukkatuka-13nen-yushutusen-keiyaku-jisseki.htm
日本船舶輸出組合は16日、2013年の輸出船契約実績が重量ベースで12年比79.8%増の 1461万総トンだったと発表した。円高修正で国内勢の競争力が戻り3年ぶりに増加に転じたが 、依然水準は低い。現在需要の中心はばら積み船で、中国・韓国勢との争いが激しく船価は 低い。国内造船各社は収益性の高い液化天然ガス(LNG)運搬船の受注に動き出している。
3〜7月には前年同月比2倍を超える受注が続き、12月も同2.9倍と前の年を大きく上回った 。受注隻数も2倍の362隻だった。米リーマン・ショック後の09年以降では最も多かった。
受注が回復した主な理由は為替の円高修正にある。昨年初めに1ドル=90円前後だった 為替水準は春には同100円前後になったことで、「輸出競争力が回復した」(同組合)。 現在の104円台だと、ドル建てで中韓勢並みの価格で受注しても黒字になるという。 14年に国内で建造する船がほとんどなくなる「2014年問題」は解消されたとみられる。
住友重機械工業は14年度の建造分の受注を既に確保し、15年度もめどが立ちつつある。 三井造船はばら積み船を中心に15年度建造分までの受注を確実にした。
一方、受注の9割弱を収益性の低いばら積み船が占める。同組合は「中期的なシェール ガスの生産増加を受け、LNG運搬船の需要がどこまで顕在化してくるかが収益回復のカギを握る」と指摘する。
北米産シェールガスの輸出が17年にも始まるため、今春からLNG船の受注契約が本格化 する見通し。現状の2倍程度の300隻が必要とされるLNG船は、ばら積み船などに比べ建造が難しいため、今のところ競合は韓国勢だけにとどまる。1隻 200億円程度と、ばら積み船の2倍強の価格で収益性も高いLNG船の建造に向け、国内勢は大型受注に備えた連携を 進めている。
三菱重工業は国内最大手の今治造船と13年春に共同受注組織を設立し、空気抵抗を減らした省エネ型のLNG船「さやえんどう」などの受注活動を拡大している。国内造船各社が連携し、韓国勢に対抗する体制づくりを目指す動きもある。
足元の受注は回復傾向にあるが、世界の新造船需要に対し供給能力が2倍あるという慢性的な供給過剰は変わらない。ジャパンマリンユナイテッドの三島慎次郎社長は年頭、「生き残りをかけたギリギリの戦いが今後も続く」と社員に危機感を訴えた。為替とシェール ガス革命は追い風になるものの、競争力を維持するには業界再編が欠かせないとの見方が 出ている。
ソース:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD160I7_W4A110C1TJ1000/
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