02. 2014年1月17日 20:53:34
: nJF6kGWndY
>14年3月期の計画 WiiUが900万台と上積みを見込んでいた WiiUは3分の1以下の280万台多くの一般投資家は既に大分前から覚悟していたのではないかな それにしても予測のあまりの甘さが驚きだな http://www.sankeibiz.jp/business/print/140113/bsj1401130701002-c.htm 岐路に立つ任天堂、ネットで苦境 「WiiU」不振の一因か 2014.1.13 07:00 ゲームをインターネットに接続して遊ぶのが当たり前になる中、任天堂が苦境に立たされている。携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」で、ネット機能を通じたいじめなどの問題が顕在化しているためだ。据え置き型ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」でも通信環境でライバルに差を開けられており、ゲーム愛好家からは「任天堂はもはやネット分野で周回遅れ」との厳しい声も聞かれる。 3DSが犯罪の温床に 「保護者のみなさまへ大切なお願いです」 12月初め、任天堂の公式ホームページ(HP)にこんな書き出しの文面が掲載され、関係者の話題をさらっている。 この一文に続き、3DSやWiiUでネットを使用する際に、見知らぬ人とのやり取りを制限できる機能があることを紹介。ここ数カ月、任天堂が想定していなかった事態が頻発していることへの対応だ。 任天堂は11月1日、ネットを通じてユーザー同士が日記やメモを交換できる3DS用無料ソフト「いつの間に交換日記」「うごくメモ帳3D」でわいせつ画像などのやりとりがあったとしてサービスを停止した。 11月下旬には3DSで裸の写真を撮影され、精神的な苦痛を受けたとして、茨城県内の小学6年の男児と両親が地元ハンドボールチームのチームメートらと保護者らを相手取り、1千万円の損害賠償を求める訴訟を水戸地裁龍ケ崎支部に起こした。 訴状などによると、男児は平成24年から、所属するスポーツ少年団の練習や合宿で、チームメート数人からズボンと下着を脱がされるなどのいやがらせを受けた。25年には、友人宅でチームメートらに服を脱がされ、3DSで全裸の写真を撮影されたとしている。写真は「いつの間に交換日記」でチームメートら数人に送信されたという。 3DSは、国内だけで1330万台以上販売されており、ソフトのサービスを停止する影響は大きい。それでも3DSが犯罪の“温床”になっているため、任天堂は「家族で安心して遊べることを優先した」と苦渋の決断を吐露する。 ただネットの制限機能をHPで紹介したものの、対応が後手に回ったとの批判も出ており、子供の遊ぶゲーム機をネットにつなぐことの難しさを露呈した。 本体更新に数時間 一方、WiiUの販売不振の原因の一つはネット環境の脆弱(ぜいじゃく)さといわれている。 WiiUには有線の接続ポート(端子)はなく、無線でネットにつなぐか、無線環境がない場合は別売りの「LANアダプタ」を購入することになる。 据え置き型ゲーム機でネットに接続して対戦ゲームなどを行う場合、わずかな遅延でもゲーム進行の妨げになることから、通信が安定する有線で遊ぶことが常識だ。このため、無線機能しかなく、アダプタも高速通信に対応していないWiiUが「ゲーマーに不人気なのは当然だろう」(関係者)。 また、最近のゲーム機はネットを利用して常に最新の状態に更新する必要がある。しかし、WiiUは24年12月の発売当初、更新に数時間かかるとの報告が相次ぎ、「すぐにゲームが始められない」と批判が殺到した。任天堂も公式HPで「更新に1時間以上かかる可能性がある」と注意喚起し、時間がかかることを認めている。いずれもライバルのソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)や米マイクロソフト(MS)の据え置き型ゲーム機では起こらなかった問題だ。 任天堂は、1年間に数本しかソフトを買わない「ライトユーザー」に支えられている。 だが、ライトユーザーの多くがスマートフォン(高機能携帯電話)向けゲームに移行していることから、任天堂はフルハイビジョン(HD)画質に対応したWiiUの発売でゲーム好きを獲得することをもくろんでいた。 任天堂の岩田聡社長もWiiUの発売前は「(ゲームが好きな)コアゲーマーを取りにいく」と述べ、コアゲーマーの獲得に執念をみせていた。ところが、有線接続できないなどの“欠点”の影響もあり、コアゲーマーの多くはSCEやMSのゲーム機で遊ぶという構図ができあがってしまっている。 時代はクラウド移行? 任天堂がネットへの対応に苦慮する中、ゲーム機は次の時代に移行しようとしている。その主役が、ネットを通じて情報をやり取りする「クラウド」だ。 SCEは、24年に米国クラウドゲーム大手のガイカイを買収。11月に欧米で発売した据え置き型ゲーム機「プレイステーション(PS)4」では、ネットに保存している初代PSからPS3までのゲームソフトを遊べるクラウド構想を発表している。 MSも、PS4とほぼ同時期に欧米で発売した据え置き型ゲーム機「Xbox One(エックスボックス・ワン)」でクラウド対応を打ち出すが、任天堂については「クラウドはまだ先の技術」として投資も少ない。 クラウドで実際に何ができるのか今ひとつ見えてこないが、それでもゲームでクラウドが実用化されるようになると、技術力で劣る任天堂がさらに取り残される可能性は否定できない。 コアゲーマーも楽しめるゲーム機を目指すのか。それとも、低年齢層を対象にした「子供のおもちゃ」路線を進むのか。ゲーム王国・任天堂が岐路に立たされている。(藤原直樹) |