http://www.asyura2.com/14/hasan85/msg/128.html
Tweet |
西武HDの再建、総仕上げへ 再上場を申請
2014/1/16 0:30
西武ホールディングス(HD)は15日、東京証券取引所に株式の再上場を申請した。筆頭株主の米投資会社サーベラスと売り出し価格や不採算事業などの扱いを巡って対立してきたが、サーベラスは株式相場の上昇により保有株を売却する環境が整いつつあると判断、申請を容認したようだ。西武鉄道の上場廃止から9年余り。西武HDは「再建の総仕上げ」(後藤高志社長)に向けて動き出す。
西武HDは4月にも上場したい考えで、新株は発行しないもよう。他の私鉄会社と比較した場合、西武HDの上場時の時価総額は5千億円規模になる見通しだ。
関係者によると西武HDが動いたのは14日。後藤社長がサーベラスのスティーブン・ファインバーグ最高経営責任者(CEO)と電話で会談、再上場申請の意向を伝えた。サーベラスは累計約1200億円を西武HDに投じているが、現在の株式相場なら相当の利益を伴って回収できる。ファインバーグCEOは再上場申請を容認した。
西武HDの前身で、堤義明氏が率いた西武鉄道が有価証券報告書の虚偽記載で上場廃止になったのは2004年12月。メーンバンクのみずほコーポレート銀行(現・みずほ銀行)副頭取から西武鉄道社長に就いた後藤氏は出資者を求めた。約30社の中から選んだのがサーベラス。約1千億円の出資を受け、二人三脚で経営改善を進めた。
12年半ば、蜜月関係が崩れた。再上場に向けて証券会社が試算した西武HDの株価をサーベラスが低いとしたことが原因だ。サーベラスが西武HDの経営に関与できる条項を含んだ「資本提携契約」も対立要素となった。東証の上場審査では一部株主を特別扱いする契約の存在を認めない。契約の全面解消を求める西武HDにサーベラスは反発。企業と「もの言う株主」の関係となった。
13年3月、サーベラスはTOB(株式公開買い付け)を実施、西武HD株の追加取得を目指した。しかし目標の最大44%には届かず、6月の株主総会で提案した取締役選任案は否決された。前後して資本提携契約は解消。再上場申請を止める手立てはなくなっていた。
再上場で西武HDの再建は区切りを迎えるが、課題もある。一つは成長シナリオが見えづらいことだ。東京急行電鉄は渋谷の大型再開発に着手、東武鉄道は東京スカイツリーをテコに事業拡大を急ぐが、西武は集客の目玉を欠く。ホテル事業では都心に外資系の進出が続き競争は厳しい。
もう一つがサーベラスの対応だ。株式の売却規模は上場時の株価などに左右される。西武HDに影響力を持ち続けるようなら、二人三脚の関係を再構築する必要がある。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD150QZ_V10C14A1EA2000/?dg=1
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。