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川内原発は日本一危なかった 大甘な新規制基準〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150213-00000003-sasahi-soci
週刊朝日 2015年2月20日号より抜粋
九州電力は2月5日の原子力規制委員会の審査会合で、川内原発(鹿児島県薩摩川内市)1、2号機の補正書作成から、再稼働に至るまでの具体的な工程表をようやく提出し、早期再稼働を目指す方針を示した。
だが、そもそも新規制基準自体が安全性に配慮していないとする専門家は多い。なかでも、大地震と火山噴火は原発に重大災害をもたらす危険があるとされているにもかかわらず、まじめに検討すらされていないというのだ。
地震学者の石橋克彦氏(神戸大学名誉教授)が言う。
「地震には内陸地殻内地震、プレート間地震、海洋プレート内地震があり、それぞれが原発敷地に大きな影響を与えるかどうかを審査します。ところが九電は過去の内陸地殻内地震だけを持ち出し、震度5弱以上の揺れは起きないから原発に影響しないと言い切ってしまいました。そして審査側もそれを認めてしまったのです」
石橋氏は、川内原発の近くで大地震が起きる可能性は十分にあると指摘する。
「例えば1909年に起きた宮崎県西部地震(海洋プレート内地震M7.6)規模のものが川内原発の近くで起こる条件は、地震学の常識としてある。また、原発に近いフィリピン海スラブのなかでM7.8程度の地震が起きるかもしれない。そもそも福島沖でM9の地震が起きることは地震学会で想定外だった。もし川内原発近くで大地震が起きたら、今度は想定外と言うことは許されないのです」
地震ともうひとつの脅威、火山噴火の危険性を指摘するのは、火山学者の小山真人氏(静岡大学教授)だ。
「川内原発は周囲160キロ圏内に少なくても五つのカルデラが存在し、巨大噴火による大規模な火砕流で被害を受けるリスクが国内の原発で最も高い。過去に最低3度の大規模火砕流が原発に到達していることを考えても、原発立地には不適といえます。それなのに、ほとんど火山学者抜きで、しかも曖昧な基準で審査が進められてしまいました」
実際、川内原発から約2キロ離れた場所には、火砕流が高さ10メートルほど堆積した「露頭」がある。約3万年前の姶良カルデラの巨大噴火で押し寄せたといわれるものだ。
九電は、このときの噴火で川内原発の敷地内にも火砕流が押し寄せた可能性を完全には否定していない。
そのため、原発運転中に破局的噴火が起きる可能性は低いとしながらも、GPSで姶良カルデラのモニタリングを行うとしている。
大噴火が予測できた時点で原子炉を停止し、核燃料を運び出すというのだ。
だが、小山氏はこのモニタリングにも疑問を投げかける。
「大噴火をモニタリングで観測した例は世界にありません。そもそもマグマだまりは上下に膨らむだけではないので、地殻の隆起速度を確かめるだけで噴火予測ができると考えるのは楽観的すぎます」
もし原発が火砕流に襲われてしまったら、核燃料にはすでに手がつけられない。さらに、そこから立ち上る放射能汚染灰によって日本中が汚染されることもあり得る。そんな恐ろしい事態にならないよう、しっかりとした審査を地元住民らが求めるのは当然だ。
(ジャーナリスト 桐島 瞬)
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