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東京都に昨年一年間、降り注いだ放射性セシウムは61.65メガベクレル。福島、茨城に次いで
全国三位。都全体では134ギガベクレルに達する(FGW)
http://financegreenwatch.org/jp/?p=49607
1月 31st, 2015 Finance GreenWatch
原子力規制委員会によると、2014年中に全国の都道府県に降り注いだ放射性セシウム量は、福島県が2万1067メガベクレルと群を抜いて多かったが、東京都も二番目の茨城県に続いて61.65メガベクレルと全国3位の降下量だった。
調査は規制委がまとめている環境放射能水準調査結果(月間降下物)の集計による。東京電力福島第一原発の事故処理が進んでいない福島県では、大気中からのセシウムの降下が引き続き高濃度で続いている。同県に隣接する茨城県は第二位で105.01メガベクレル。福島県に北側で隣接する宮城県は9位の19.38メガベクレルだったのに比べ、放射能の拡散が福島から南方向にシフトしていることを示している。
東京都は61.65メガベクレルで三位。年間を通してみると、昨年3月に12.5メガベクレル、5月10.1メガベクレル、8月10.4メガベクレルと、三度にわたって二ケタ台のメガベクレル値を計上した。9月以降は1メガベクレル前後で推移、直近の12月は0.74メガベクレルとなっている。測定値は1ku当たりの降下量なので、東京都全体の降下量に直すと、都の面積は2188kuだから、134,890.2メガベクレル=134.8ギガベクレルが降り積もったことになる。
東京都の降下量は3位だが、周辺の栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川などよりもアタマ一つ上回っている。神奈川県(12.36メガベクレル)の約5倍、埼玉県(20.304メガベクレル)の約3倍、千葉県(26.62メガベクレル)の約2倍強、栃木県(40.17メガベクレル)の約1.5倍、群馬県(51.17メガベクレル)の約2割増、などとなっている。
これまでも何度か指摘したが、東電福島第一原発からのセシウム飛来が降下量の原因だとすると、東京以外の首都圏の各県にも降り注いでいるはず。しかし、福島に近い栃木、群馬などでも、東京よりも降下量が少ないのは、福島からのセシウムに加えて、福島事故後に集中して降り注いだセシウムが、樹木や一般廃棄物中に含まれ、それらが東京都内の一般廃棄物焼却施設で処理される過程で、断続的に空中に放出されている可能性が高いと思われる。
しかし、こうした指摘があるにもかかわらず、国も東京都も、焼却場から大気中に放出される放射性物質の検査を本格的に実施していない。都民ないし東京都で働く人たちの長期的な健康管理が求められる。
http://radioactivity.nsr.go.jp/en/contents/10000/9394/24/195_20150130.pdf
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