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空間線量のリアルタイムモニター、シーベルト毎時の意味がはっきりしない
原発事故のあった福島県をはじめとして、原発立地県などの原発周辺や駅前などに液晶画面でリアルタイムで空間線量を何マイクロシーベルト毎時と表示をする機械が設置されています。
この「何μシーベルト毎時」の意味がかなりあいまいです。観測機器は、スイッチが入って一定時間後には空間線量の観測をはじめます。システム自体が電気的に安定するための時間とか、放射線がセンサー部にあたったときの影響が一定になるまでの時間が必要で、この期間のことを時定数というそうです。
時定数は、多分、数秒とか数分である様子ですが、ガンマ線の本数やエネルギーの強さを観測し、それをメモリーへ取り入れて各種の計算式を使って毎時のシーベルト値を出すのです。そして、その値を液晶で表示するわけです。
問題は、「毎時」の意味です。毎時の出し方は多分二通りあります。一つは、例えば1分ごとにガンマ線を観測したら、その値を60倍して毎時何シーベルトとして表示するというものです。もう一つは、一分ごとに計測し、実際に60分間のデータが溜まってからその合計値を表示するというものです。スイッチを入れてから60分間はそれまでのデータを平均して60倍するなどの工夫が必要です。
原発事故が発生し、放射性プルームがやってきたとしても、多くの場合数分でそのプルームは風によって移動してしまいます。もし、1分間の観測値を60倍して毎時の値を表示するものなら、そのプルームの存在を表示しますが、現実にはリアルタイムモニターのその表示を人びとが見ていないと意味がありません。そして、反対に、過去1時間の積算値を表示する方式ですと、放射性プルームが一分程度しかその場所にとどまらなかった場合、実質的に平均値が表示されることになり、リアルタイムモニターを常時観察していても放射性プルームの存在に気が付くことが出来ません。
風速計で最大瞬間風速という項目があるのですから、空間線量についても、最大瞬間空間線量という観測項目を設けるべきではないでしょうか。少なくとも、それぞれのリアルタイムモニターで、どういった形で計算しているのかを行政が公開するべきだと思います。また、データを蓄積して行くモニターもありますが、その場合も、どういった形で線量が計算されているのかが問題のはずです。
2015年1月17日22時10分 武田信弘
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