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米アラバマ州の原発で、トリチウム汚染水が漏洩。地域のがん発生率は全米平均より20%増(FGW)
http://financegreenwatch.org/jp/?p=49307
1月 13th, 2015 Finance GreenWatch
米各紙の報道によると、アラバマ州のブラウンフェリー原子力発電所で先週、水質基準を上回るトリチウムを含む汚染水が漏洩したことがわかった。
放射性物質を含む汚染水の漏洩が発生したブランフェリー原発は、テネシー・バレー・オーソリティー(TVA)が運営するもので、アテンス市の付近に位置する。汚染は原発構内のドレインで発生、EPA(環境保護庁)が定める飲料水基準を上回るトリチウムを含む汚染水約100ガロン〜200ガロン(約370〜920g)が漏れた。
TVAによると、漏洩は発見から3時間後に防止された。原因はバルブの閉め忘れとみられる。汚染水はほとんどが敷地内にとどまったとされる。仮に冷却水の取り入れ口あるいは排水口のどちらかに漏れるようなあり得ない事態になったとしても、分あたり200万ガロンの流量の水で薄められることから、TVAの担当者は「外部の住民への影響も、原発敷地内で働く労働者にも、全くない問題はない」としている。
トリチウム漏洩事故は米原子力規制委員会に報告された。ただ、同原発周辺の放射能を監視し続けている住民らは、トリチウム漏洩は2010年4月にも起きており、同じような事故だと指摘している。また他のテネシー州内の原発でも同様jのトリチウム漏洩事件が相次いでいるという。地元の旧陸軍医療関係者に調査によると、原発が位置するテネシー川流域での住民のがん発生率は、全米平均より約20%高いという。この傾向は1974年にブランフェリー原発が操業を開始して以来の傾向という。
こうした指摘に対して米 TVAの担当者は、原発周辺の放射線線量は、環境中にあるレベルと同じであり、これまでのサンプル調査でもEPAの基準を上回っていないと指摘している。
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