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<甲状腺がん>「一巡目が終わって二巡目に入った時点で新たに4人子供の甲状腺癌の人が見つかったんですけど、 説明がどんどん破綻していっているんですね」おしどり・木野龍逸12/31報道するラジオ(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4044.html
2015.01.02(金) _16:41:23 みんな楽しくHappy♡がいい♪
報道するラジオ年末特番『もう、だまされないぞ!2014』
2014年12月31日
ジャーナリスト 木野龍逸
夫婦漫才師 おしどり
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/tKn3AelBRBg?t=1h3m41s
水野:
命の話もしたいんですね。
福島県での健康調査が、一巡目が終わって二巡目ですか、
事故当時18歳以下の県民の皆さんを対象にする健康調査、
これでどういうことが今分かってきているのか?これはいかがですか?
マコ:
一巡目が終わって二巡目に入った時点でまた新たに4人子供の甲状腺癌の人が見つかったんですけど、
説明がどんどん破綻していっているんですね。
水野:福島県側の説明ですね。
マコ:
1回目104人見つかった時は、
「すごく高性能な機械で、とても精度の高いスクリーニング検査をしたので、
今後20年後30年後まで見つかる予定だったものを一気に見つけてしまった」
という説明だったんですよ。
「そんな高性能なスクリーニングをしたので、たくさん見つかったけど安心してください」
みたいな説明で。
で、2回目は、では、じゃあ、もう見付からないはずだったんですけど、
2巡目に入った時点ですぐに4人見付かって、で、それは
「高度なスクリーニングと言っておりましたけれども、スクリーニングの限界があります」
という説明になったんですよ。
水野:1回目がすごい高度なスクリーニングだから見落とす事はなかった、という意味だったんでしょ?
マコ:はい。
木野:要するに「100%は見付けられない」という説明に変わるわけですよ。
水野:変わったん、今回
マコ:
そうなんです。
このあいだ12月25日の説明で、
「スクリーニングには限界があるんです」という説明があったんです。
で、「見落としがあったんですか?」って聞きますと、
水野:聞きますよね
マコ:「いや、見落としはありませんでした」
水野:何があったんですか?じゃあ。
マコ:スクリーニングの限界で、
木野:
要するに「100%ではない」ま、それだけなんですけど、
それはいわゆる施策としての見落としではなくて、「機械の性能として限界があります」と。
マコ:
そうなんですよ。
で、「甲状腺というのはすごく、腫瘍の大きさはゆっくりと大きくなるので、急に大きくなることはない」
というのも繰り返し説明していたんですけれども、
蓋を開けてみたら、2年で7mmぐらいのサイズに大きくなっていたということで、
どんどん以前していた説明が、「ちょっとおかしいんじゃないですか」というのが増えてきているんですね。
木野:
結局その大きくなるのも、
前は見つからなかったから今回見付かったというのは急に大きくなったんじゃないの?
その間どのくらいのスピードで大きくなったんですか?
って聞くと、
「まだ、個人情報だから出せない」という話になっちゃって、
平野:
「チェルノブイリだともっと時間がかかったけれども、今回早いから原発の影響じゃないだろう」
みたいな話ですよね。
マコ:
そうですね。
数年後、チェルノブイリでは4年後5年後から見付かったということなんですけれども、
水野:ね、3〜4年後から甲状腺癌が増えたって言われているんですね、チェルノブイリではね。
マコ:
はい。
でも、チェルノブイリのベラルーシとかを取材しますと、
当時は10年後から増える癌が被ばくの影響だと言われていて、
その4〜5年後の癌すら、当時は「被ばくの影響じゃない」と言われていたんですね。
水野:
言われていたんですか、当時は。
後になって認めざるを得なくなった訳ですか。
マコ:そうですね、
で、実際に当時診察されていた方に聞きますと、
ちょっと事故直後の、1年2年3年後の甲状腺をみるやり方というのが、
手で喉を触る触診で、かなり大きなものしか拾えていなかったということもあるので、
本当にチェルノブイリと比較して、というのはなかなか話すことはできないなと思っているんですね。
木野:
ウクライナなんかではエコーの超音波の検査が入ったのは、
事故後から3年目4年目とかからなので、
「だから増えたんじゃないの?」という話もありますし、
やってなかっただけなんじゃないかということで。
平野:
今回の4人の方も、事故の影響かどうかはわからないみたいですね
木野:わからない
水野:
ただ県としては
「断定的なことは言えないけれど、被ばくの影響は考えにくい」とは言っているんですよね。
平野:「考えにくい」って、それは主観的ですよね。
木野:「考えにくい」って言葉と「わからない」って違いますよね、言葉として。
マコ:
でもう1個気になることは、
二巡目になってから福島県の地元のお医者さんたちが、甲状腺検査に加わるようになっているんですね。
講習を受けて。
なので、その地元のお医者さんからポロポロ漏れ聞く話を聞きますと、
たとえば汚染されている地域、
比較的汚染されている地域とそうでない地域の割合が違いすぎるということなんですね。
甲状腺に結節と嚢胞と呼ばれるものが何にもない、何にも見えない状態をA1判定というんですけれど、
そのA1判定がだいたい県全体とか各自治体で見ると4割ぐらいは何もない状態の子供がいるはずなんですけど、
比較的汚染度が高い地域は、
30人中二人とか、40人中一人とか、極端に少ない。
平野:あー、少ないんですか
マコ:
はい、
ということを今二巡目で検査している先生方から聞くんですね。
で、自治体ごとに人数がどれくらいか、出しているんですけど、
自治体だと広いので、やっぱり、
全く汚染されていないすごく綺麗なところと、ちょっと濃度が高いですよね、というところが混在しているので、
丁寧にもう少し、評価していかないと厳しいんじゃないかということを、
地元のお医者さんたちがおっしゃっていました。
木野:
でも結局自治体によって濃度の差はあるんで、
ちゃんと疫学の専門家が見れば差は出るはずなんですけど、
なかなかその辺が上手くね、専門家がきちんとした評価ができていない状態ですね。
評価している先生はいるんですけれども、その人の話は聞かないとか、
という状態になっているので、ちょっと内容がというか、方向性がおかしな状態です。
水野:そうですか、
ケン:それを、公式としてね、発表するっていうことですよね。
木野:そうですね。
水野:
そうですね、意味が違ってきますよね。
最後にお一言ずつお聞きしたいんですけど、
来年この原発報道に対して、どこをチェックしてみていきたいと思ってらっしゃるか、
一言ずつお願いできますか?
木野:
個人的にいうと、避難解除の関係であるとか、
さっきも言ったように廃炉を前提とした福島の復興政策というのがどこに進むか?
水野:どこに進むのか
木野:
それをきちんと見ていかないといけないな、と。
それを踏み外すと新しい被害者を生みかねないので、その辺をチェックしないといけないと思っています。
水野:
本当にそこに住んでいいのか、人を戻していいのか?っていうところですよね。
ケンさんマコさんは?
マコ:
本当に福島の方々、若い方とすごく仲良くなっていろいろしゃべるんですけど、
今私たちは、原発事故があって日本の人たちは被害者ですけど、
きちんと調べてきちんと声を上げて怒らなければ、
未来に対して、子供たちに対して加害者になってしまう。
なので、今自分たちができることを本当に知る権利には知る義務・勉強する義務があるので、
勉強しないと、と思います。
ケン:勉強しないとね、ほんとやね。
水野:知る権利と知る義務という言葉をね、思わないといけないかもしれませんね。
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