05. taked4700 2015年1月01日 10:23:04
: 9XFNe/BiX575U
: Umy0uww1iI
>>01>直径2.0μmの大きさでもセシウム原子数は21億個 <って総量が”21億Bq”との理解でいいのかな。? 昨日、ベクレルの計算もしようと思っていたのですが、ついはしょってしまいました。 1ベクレルとは、ある対象から1秒に放出される放射線の数ということです。 04の知る大切ささんの >セシュウム137の半減期30.1年 >秒になおすと >30.1×365×24×60×60=949,233,600 を使わせていただくと、21億個の放射性セシウム原子の半分が崩壊するのに949,233,600秒かかるので、1秒あたりは、計算の簡単さのために元の原子数を20億個として、 10億÷949,233,600 で出てきます。 これはほぼ1ベクレルです。 この1ベクレルという数値はかなり小さいように見えますが、微粒子被ばくとしては全く違います。 以前、他の記事でも読んだ覚えがあるのですが、微粒子被ばくの場合、その微粒子の周囲にある細胞はこの1ベクレルという被曝を毎秒、何年間も受けるのです。しかも、これは一種の平均値であり、当初はもっと大きな頻度で微粒子内部の放射性セシウムは崩壊し電磁波を出し続けます。微粒子周囲の細胞はせいぜい数十個程度のはずですから、その細胞が集中して、しかも近距離、つまり1ミリよりもより接近した距離でガンマ線を浴び続けることになるわけです。 30年経っても、その微粒子には10億個も放射性セシウム原子があることを考えると、一個の微粒子を吸い込んだだけで、その微粒子の付着した肺胞が継続的にじわじわと被害を受け続けることが実感できると思います。 よく、内部被ばくはあまり気にしなくていいという根拠としてカリウム40のことが言われますが、カリウム40は原子として一個一個ほぼばらばらに生体内に分布しています。人体は30兆個とか60兆個の細胞があるため、一個一個の細胞で考えると、人体の細胞のどれをとっても、一日とか数時間に数回放射線を浴びる程度なのです。カリウム40による内部被ばくは原子がバラバラに存在するため、人体の細胞が受けるダメージは相当に少なく、十分に修復できるのです。 しかし、放射性微粒子によるダメージは、放射性微粒子の周囲に存在する細胞に集中的に起こりますから、その細胞をとって考えると数シーベルトレベルにまでなる様子です。なお、シーベルトとという単位はキログラムあたりの熱量ですから、もともと細胞個々のレベルでのダメージを表せないのです。つまり、シーベルトという単位で議論している限り、放射性微粒子の危険性は隠されてしまうということです。 元記事である「福島原発事故により放出された放射性微粒子の危険性」はA4で71頁にもなるので読むのが大変です。自分も数時間かかりましたが、その価値は十分にあると思います。
以下、元記事から特に重要と思える部分の引用です。 放射性微粒子の諸形態および形成諸過程 放出された放射性微粒子にも多くの種類および形成過程がある。そのうち確 認されているのは、 @爆発によって形成されたと考えられる合金状・ガラス状の粒子(およそ粒径 2µm とされる) A大気中に浮遊していたいろいろな粒径の既存のエアロゾルに放射性物質が 付着して形成された微粒子 B微粉化した核燃料あるいは炉心溶融物が噴出した放射性微粉塵 C再浮遊した放射性微粒子やがれき・ごみ焼却による粉塵などが加わった二次 的三次的な再飛散微粒子 などである。
*** 文部科学省は、2011 年 9 月 30 日、福島事故由来であ ると確認できるプルトニウム(238 および 239+240)が、原発から最大 45km 離れた福島県内各地の土壌から発見された、と発表した注17。きわめて重い元素 がこのような長い距離を飛んでいることから、プルトニウムは微粒子として飛 散したと考えられ、プルトニウムの微粉塵あるいはプルトニウムを含む微粒子 が広範に飛散したことは、疑いえない。しかも、この調査によれば、プルトニ ウム 238 単独では、茨城県と福島県の 80km 圏を越える 4 地点でも検出されて おり、これらについて政府は事故由来であることを認めていない。しかし事故 原発からプルトニウムが流れた方向の 4km 程度のごく近傍でも、プルトニウム 238 しか検出されていない地点もあり、政府の評価はきわめて疑問である。プル トニウムが 45km よりもさらに広く飛散した可能性が高いというべきである。 ちなみに、米国環境保護庁(EPA)のデータは、グアム、サイパン、ハワイ、 米本土のカリフォルニア州やワシントン州において、2011 年 3 月 15 日〜24 日 にかけて、環境中の放射性物質の濃度が、突然、統計が記載されている過去 20 年間になかったレベルに急上昇したことを示している。その中にはプルトニウ ム 239、ウラン 238、ウラン 234 も含まれており、福島原発から放出されたも のと見られている注17。 *** カルトフェン氏は、2014 年 8 月 3 日に、福島原発から 460km 離れた名古屋 で採取された掃除機フィルターから、極めて強力な放射線を発する放射性微粒 子(粒径 10µm)を発見した。それにはセシウム 137・134 だけではなく、コバ ルト 60、ラジウム 226 が検出された。放射線量が法外に高い(1 キログラムに 換算すると 4000 京 Bq/kg)ことから、カルトフェン氏は、その粒子の少なくと も 80%は核燃料自体の破片であろうと評価している注24。 *** 本論文で検討してきたとおり(1-2-1 から 1-2-4 までおよび 1-2-6)、福島原発 事故において粒径 1µm 未満(ナノレベル)の放射性微粒子が極めて多数放出さ れていたことは、観測によって証明されている。また、本論文で引用した兼保 直樹氏らの観測によれば、放射性微粒子の粒径分布は、放射能量で見て、大部 分がナノ粒子であったことが明らかになっている(図 5)。さらに小泉昭夫氏ら によるセシウム粒子の分析によれば、採取された放射性微粒子全体の中で、 1.1µm 未満の放射性微粒子は重量で 40.7%、セシウム放射線量で 58.9%を占め ている(表2)。また「PM2.5」と並んで最近注目されるようになっている 「PM0.5」で見ると、0.46µm 未満の粒子は重量の 10.5%、放射線量の 25%を 占めている。粒子の絶対数で見れば、放出された放射性微粒子の中で、これら ナノレベルの微粒子が圧倒的に多いと考えるべきであろう。 粒径がナノレベルのこのような放射性粒子は、ミクロンレベルの粒子よりも 危険性が桁違いに大きいと考えられる。かつては「1µm 以下の小さな粒子は、 その大半は肺にとどまらずに呼出されてしまう」と考えられていた(たとえば 1987 年発行の前掲『内科学書』第 3 版 803 ページ)。しかし、現在、0.1µm(100nm) 以下の微粒子は、肺胞から直接血液中に入り込み、また消化管からも皮膚から も体内に直接吸収されることが知られている注37。ナノ粒子の危険性はまだ十分 に解明されていない。とくに劣化ウラン弾の爆発で生じるような 5nm 程度の微 粒子は、ガスと同様に作用するので、とくに危険であると警告されている注38。 しかもナノ粒子は、体内のあらゆるバリア(関門、例えば胎盤や脳血管)を通 り抜けてしまい、胎児にも、脳にも直接入り込んでしまう可能性がある注39。ま た、最近の非放射性の重金属(コバルト・クロム)ナノ粒子を使った研究では、 バリアを通り抜けなくても、バリア細胞間の信号伝達を撹乱し、バリアの向こ う側の細胞の DNA を損傷することが明らかになっている注40。 *** ここで、内部被曝の人体への影響が今まで考えられてきた以上に極めて広い30 範囲に及ぶという点を見てみよう。 内部被曝は、多くの模式図では各1個の放射性元素原子によって生じる場合 が描かれている。確かに可溶性粒子の場合には、含まれている放射性物質がセ シウムの場合、各個の原子が体内に入り、内部被曝を起こすであろう。しかし 同じセシウムを含む粒子でも不溶性の微粒子の場合、とくにナノ粒子になった 場合には、徐々には体液に溶けて行くにしても、長期間粒子のままとどまり、 集合体として周囲の細胞や組織を集中的に放射線によって攻撃して行くであろ う。いわゆる「生物学的半減期」(そのようなものが存在するとして注41)は、 放射性核種が個々に原子レベルで存在するという仮定の下での数値であり、不 溶性微粒子の場合には意味をなさない。また可溶性微粒子の場合でも、溶ける までには時間がかかるので、微粒子中の放射性物質の「生物学的半減期」が1 個1個の原子の場合より著しく長くなることは明らかである。 内部被曝は、各1個の放射性元素原子によって起こる場合もきわめて危険で あるが、数個から数百億個注42という多数の放射性原子を含む微粒子によって起 こる場合は、桁違いに危険であると言わなければならない。さらに微粒子の粒 径が小さくなればなるほど、粒子内部で他の粒子による遮蔽効果が少なくなる ので、放射性粒子に近接する生体部分の被曝量は大きくなる。 食物より吸収した場合も同様である。放射性微粒子は動物にも同じように微 粒子として取り込まれるので、動物の肉として食べた場合も、微粒子として肉 に含まれていた放射性物質はそのまま微粒子として、原子単位で含まれていた 放射性物質は原子として、人体内に入ってくるであろう。植物性食品の放射能 汚染も同じと考えるのが自然であり、肉などと同じように原子としてばかりで なく微粒子として取り込まれ、人体内で被曝する可能性がある。 *以上引用終わり *************** *************** 元記事では白内障の激増についても触れられています。日本医師会は被害状況を明確に発表するべきだと思います。 |