http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/460.html
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「シリーズ 原発事故(13) 謎の放射性粒子を追え!」
(NHK・Eテレ サイエンスZERO 2014/12/21放送)
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp489.html
出演: 竹内薫、江崎史恵、南沢奈央
ゲスト: 森口祐一(東京大学教授)
再放送 2014/12/27 Eテレ 昼0:30 -
「togetter関連ツイートまとめ」
http://togetter.com/li/760376
以下、番組内容のメモです。
* セシウム・ボールはガラス状のものの中にいろいろな元素が均質に混じり合って
封じ込められている。ケイ素、鉄、亜鉛など原子炉構造物の材料のほか、
ウランの核分裂で生じるセシウム、ルビジウム、ジルコニウム、モリブデン、
銀、スズ、アンチモン、テルル、バリウムなど。
* セシウム・ボールが環境中に放出された時点で、燃料物や構造物が溶けて混じり合っていた。
それらが大気粉塵粒子として外部へ直接飛び出す程度に原子炉格納容器が破損していた
可能性がある。
* 3月14日から15日に水に溶けない粒子が8割を占めていた。
3月20日から21日に検出されたものはほとんどが水に溶ける粒子だった。
水に溶けない粒子の割合が今後の研究の大きなポイントの1つ。
* 気象研究所のシミュレーションでは、1Fから放出された水に溶けない微粒子は、
茨城、千葉、東京、神奈川、静岡まで南下、その後太平洋へ抜けた。
* 水溶性セシウム粒子は、ほぼすべて胃腸で消化吸収、肺にはいったものも肺液にとける。
全身に運ばれるがいずれ体外に排出される。成人なら80-100日でセシウム量が半減。
* 非水溶性のものは、消化吸収されないので便などとともに排出され、健康への影響は少ない。
ただし肺にはいると、肺胞に付着し、溶けないため、排出まで年単位かかる。
長期間留まる可能性もある。
肺の被ばく量 水溶性粒子比(Cs137)で 成人は70倍、1-7歳は180倍
* 7umのセシウムボール Cs137 66ベクレル、Cs134 66ベクレルで、肺の被ばく量は
成人 0.018mSv (50年積算) 新生児・乳児 0.031mSv (70年積算)
* 自然放射線ラドンによる肺の被ばく量は年間3mSv (日本人平均)だから、
粒子1個であればラドンによる被ばくの1%。何個も吸い込めば問題になるだろう。
* ホールボディカウンタ 高性能なものの検出限界は150ベクレル。3個以上なら検出できる。
* 長崎大学・高辻俊宏教授は、粒子のように局所的に放射性物質が集まった場合、
より大きな健康影響を与える可能性があると主張。ベータ線は5ミリ程度で止まるが、
粒子のまわりが高い線量の被ばくをし、染色体異常が起きる。
粒子状の場合のほうが、細胞あたりの異常の発生数が多いが、それが個体レベルで
必ずしもも発がん率が高くなるとは限らない。が、大きな影響がある可能性がある。
実験で確かめることが必要。
* ICRP国内メンバー曰く、「粒子状の場合 極めて高い線量を受ける
微粒子近傍の細胞はがん化よりも細胞氏の経路をたどるため
全体のリスクは低くなると考えるのが順当であろう」
* UNSCEARは、ベータ線を放つ放射性物質が高濃度の粒子状だった場合の
影響はわかっていないと述べている。
* セシウムボールが今も飛んでいる可能性については調査する必要がある。
昨夏、廃炉作業で放射性微粒子が遠くまで飛んだ。
今後の廃炉作業で飛ぶことがないか、モニタリングが必要。
* 将来にわたって検診をする。適切な医療を受けられるようにする体制が必要。
----(以下コメント)----
ようやく、NHKも少しずつ真実を報道するようになりました。
3月14日昼前に、3号機格納容器は高い内圧に耐えられず火を吹いて大爆発。
溶融燃料は非水溶性微粒子となって、外界に広範囲に放出されました。
NHKが、原子炉格納容器が破損し溶融燃料が微粒子となって放出された可能性について
言及したのは大きな進歩です。
しかし、相変わらずデタラメ、まやかしも多い内容でした。
まず、セシウムボールという名称は、まるでセシウムしか含まれないようで不適切。
はるかに危険なストロンチウム90等も含まれているのだから、地獄玉と呼ぶべき。
水溶性微粒子はすべて体外に排泄され、安全かのような説明もおかしい。
汚染地帯にいれば、呼吸や飲食で絶えず放射性物質が体内にはいって来るので、
何日で体外に排出されるという話は無意味。
セシウムは心筋に、ストロンチウムは骨や歯に蓄積されて大きなダメージを与えます。
ベクレル-シーベルト換算もデタラメ。換算係数の説明もない。
体内の臓器に付着すれば距離はゼロに近いのだから、こんなに線量が低いわけがない。
自然界に存在するラドンも決して安全ではなく、肺がんなどを引き起こすことがわかっています。
室内にラドンが滞留しないよう換気するのは常識。
ホールボディカウンタは、アルファ、ベータ線核種や、体内奥深くにあるガンマ線核種は
検出できないので、測定値が低くても安心できません。
ICRP国内メンバーのコメントに至っては、お笑い以外の何ものでもない。
発言者が名前をきちんと名乗らないのは、責任を取りたくないから。ウソである証拠です。
こんな発言を番組で取り上げること自体が非常識です。
健康への影響はこれから調査しないとわからないというのもウソ。
チェルノブイリ事故による健康被害についての知見は数え切れないほどあります。
数ミクロンの地獄玉が風に舞って浮遊しているのは100%確実。飛ばないと思うほうがおかしい。
米国の原子力専門家アーノルド・ガンダーセン氏は地獄玉について、こう言っています。
「もしこれが人体に入ったら100%必ず癌になる」
ガンダーセン氏 「この粒は80%どころの話ではないよ。ほぼ核燃料100%の粒だ」 (Meg氏ブログ)
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/492.html
これがまともな専門家の見解です。
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