04. 2014年12月16日 13:30:45
: HbXyG274M6
論文はこれ。http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0113804 T >原発事故から20〜30カ月
2012年(平成24年)11月11日から2013年(平成25年)9月10日までの期間を指す。 平成24年と25年に行われた福島県の甲状腺検査受診者数と検査によって(甲状腺がん)悪性ないし悪性疑いが判明した数。 平成24年 受診者 138865人 悪性ないし悪性疑い 44人 平成25年 受診者 58427人 悪性ないし悪性疑い 1人 甲状腺がん(疑いを含む)発生率 1万人あたり 2.28人。 http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/6426.pdf ひらた中央病院で行われた甲状腺検査受診者1137人から、どの位、悪性ないし悪性疑いが出るか計算した。 0.26人。 ひらた中央病院を受診した1137人から、悪性ないし悪性疑いが見つかる可能性は、低いことが分かる。 U 論文における不可解な点を指摘する。 @ーA 論文の核を成すにも関わらず、I−131の土壌濃度が、極端に低い。 例えば、南相馬市原ノ町区は、200−1000Bq/uに分類されているが、文科省と福島県が2011年3月21−23日に行った、I−131の測定では、3地点とも何万Bq/u以上である。(16600Bq/uー83200Bq/u) http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/6000/5235/25/5253_20120615_2_rev20130701.pdf @−B Iー131の最高の濃度が、5000Bq/u以上である分類は、大雑把で福島県のI−131による汚染状況を反映しているとは、到底言えない。 @−C さらに、この分類が、何時の時点で測定された数字なのか、詳細が与えられていない。 AーA これが、一番不可解だが、橋本病患者15人と多結節性甲状腺腫患者2人を、被曝とは関係がないとして、統計から除外している。 >Another reason for excluding the patients with Hashimoto's thyroiditis and multinodular goiter from statistical analyses is that both disorders are pathogenetically irrelevant to radiation exposure [18]. [18]に指示された文書には、疾病率が1000人あたり0.3−1.5人だろうとあるにも関わらず、ひらた中央病院のケースでは1000人あたり13.0人(15人/1154人)と高い疾病率を示している事実と被曝の関係を否定することは、根拠が余りにも薄弱だ。 >The incidence of Hashimoto’s thyroiditis seen in practice is unknown but is roughly equal to that of Graves’ disease (on the order of 0.3 – 1.5 cases per 1,000 population per year.)(35-37) The disease is 15 – 20 times as frequent in women as in men. http://www.thyroidmanager.org/chapter/hashimotos-thyroiditis/ A−B チェルノブイリ原発事故に配慮したと言っているにも関わらず、ヤブロコフ博士の「チェルノブイリ」に記載されている、橋本病と多結節性甲状腺腫を除外するのは適切ではない。 橋本病と土壌汚染濃度には関係がある。 >Measurements of immunity in children and teenagers with Hashimoto autoimmune thyroiditis correlated with the level of environmental radioactive contamination (Kuchinskaya, 2001). 女性避難者の間で、初期の多結節性甲状腺腫が、1993年から2003年までの間に増加した。 >From 1993 to 2003 primary nontoxic multinodular and uninodular goiters and autoimmune thyroiditis significantly increased among female evacuees (National Belarussian Report, 2006). B 福島県の甲状腺検査では、超音波検査の結果を、結節とのう胞の大きさによって4つに分類している。 この論文では、結節、固形結節、のう胞で分類し、福島県のデータとは、直接の比較ができないようになっている。 C 結節の数が3つ以上の患者とのう胞が3つ以上の患者では、僅かだが、有意な、土壌汚染との関係を示しているにも関わらず、他のファクターが否定的であると言う理由で、上述の関係性を否定することは、不合理である。 > the deposited 131I levels were slightly (1.2-fold) but significantly (P = 0.007) higher in the “three-nodule” group than in the “zero-nodule” group. Similarly, the “three-cyst” group had a slightly (1.2-fold) but significantly (P = 0.004) higher level of deposited 131I than the “zero-cyst” group. V 不適切な、I−131土壌汚染分布図に依拠して、様々に統計上の操作を行った結果からは、「原発事故から20〜30カ月の時点で、甲状腺への放射性ヨウ素の影響はなかった」と結論付けることはできない。 あまけ。 これ信じられますか? 2011年3月14日14時から15日22時にかけて、ヨウ素剤を服用した人が、全体の4%、45人いたことになっている。 福島県は必要ないとして服用させなかったはずだが、服用した人がいたことに驚く。 |