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経済のために、子供のために「原発再開しない人」に代議士になってもらう
http://takedanet.com/2014/11/post_7307.html
平成26年11月16日 武田邦彦(中部大学)
今回の選挙は、防衛、経済、生活の面で大きな争点があるが、それでもやはり長期的な日本の未来を考えると、「原発」がもっとも大きな課題だろう。左翼も右翼もなく、「日本を大切にする人」なら原発の再開は反対だろうから、「利権などに関係なく、政治家としての信念のある人」は「原発再開しない」と言うはずだ。
理由は簡単である。
1) 経済的に石炭火力がもっとも有利で、しかも資源は豊富にある。
2) 原発は耐震性が不足していて震度6でつねに爆発の危険がある。
原発は経済的にも(事故保険がなくても)石炭火力よりコスト高であり、かつ危険性があるので、普通の精神を持っている人なら原発はやらない。それは日本が地震国であることにもよる。
ただ、次の人は原発を再開したいだろう。
1) 日本の核武装を必要としている人。
2) 税金や電力からお金をもらっている人。
私の知人で日本の指導層にいる人で「核武装が必要だから原発はいる」と個人的に話す人は多いが、決して公的な場所で口にしない。このような人は心と言葉が違うので政治家としては不適切である。
また、長く電力や原発関係のお金をもらったり、委員会にでたりしていた人はメンツやしがらみで原発を支持している。理屈はいくらでもつくので、嘘を言えば良いと思っている。
電力は原発の税金(年間5000億円)や開発費、事故処理などを「自分でやれ」と言われたら再開反対になるが、気分としては「国に言われて原発をやってきた。いま、設備があるし、その赤字をかぶらされるから再開だ」と思っている。でも、子供ではないのでそれも承知で原発をやってきたはずである。だから思い切ってここで方針をかえる必要がある。
いずれにしても経済的にも劣り、多くの日本人が心配し、反対し、実質的にも危険な原発を再開しようとするのは、あまりにも異常だ。「はじめたことを止める」のはニュートンの慣性の法則にも反するので、止めるためのエネルギーがいる。
基本的には、正力松太郎と中曽根康弘の連合軍が原発を始めたと同じエネルギーを中止の時にも必要とするのでかなり大変だが、原発を再開しないという代議士を選んでいくのが良い。その人たちはシガラミが少なく、誠実である可能性もある。
小選挙区なので自民党で原発を再開しないと断定的にいう人がどのぐらいいるかが問題だが、民主党は選挙の時に言ったことの真逆をするので投票することができないし、政権にちかい数を取らないと反対してもなんにもならない。そこがもっとも大きな問題だが、なんとかそういう代議士を増やさないと日本は衰退する。
また私は温暖化は問題ないと思っているが、たとえ二酸化炭素の排出が問題でも原発を作るときにでるコンクリートや鉄鋼、安全対策などで火力発電所を運転してでる二酸化炭素の8割はでるので、温暖化にも原発は無関係である。
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