�@　＞同大によると、「ＢＲＡＦ」タイプの遺伝子変異は、チェルノブイリ原発事故の被ばくにより甲状腺がんになったとみられる子どもからはほとんど見つかっていない。

別な投稿でコメントしたが、事実誤認だ。

Ｉ−１３１の被曝量との関係は、一応否定されているが、チェルノブイリの子どもたちの甲状腺乳頭がんに於いても、ＢＲＡＦの変異は、１５％に認められた。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23436219

http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/220.html#c6

�A　＞、６７％が通常大人で甲状腺がんを発症した際によくみられる「ＢＲＡＦ」と呼ばれる遺伝子変異が見られた

ＢＲＡＦの変異が認められたことは、良い兆候であるのか、甚だ疑問だ。

遺伝子組み換えマウスを使った実験では、ＢＲＡＦ変異を契機とした甲状腺乳頭がんと未分化がんへの移行が示された。

Ｔ１７９９Ａ　ＢＲＡＦの変異は、甲状腺乳頭がんと甲状腺乳頭がんに由来する未分化がんに特異的に生じる。

http://erc.endocrinology-journals.org/content/12/2/245.short

�B　それから、このドイツの研究は、何故、無視をするのか？

＞Gain of chromosome band 7q11 in papillary thyroid carcinomas of young patients is associated with exposure to low-dose irradiation

http://www.pnas.org/content/108/23/9595.abstract

�Aに挙げた論文では、ＲＥＴ／ＰＴＣの変異は、６２人中、３５％に認められた。

�Bの論文では、７ｑ１１の増加は、５２人中、３９％に認められた。

�Aと�Bの対象者は、チェルノブイリ原発事故による若年性甲状腺乳頭がんの患者。

https://twitter.com/cyborg0012/status/533633357469323266
https://twitter.com/cyborg0012/status/533633791038730240

被曝なし群の方がret異常は高いです。それにしても５０％とは高いですね。どうも、チェルノブイリではRETの異常は、被曝の有無を問わず、元から多いようです。

逆にBRAFの異常は福島ではとても多いように思います。もともと日本の成人ではBRAF点変異は多い可能性があります。さらに、福島医科大の癌遺伝子の検査は平均１８才の２３例を対象としているので、BRAFが多く見られてもそんな不思議ではない感じがします。

今回の遺伝子検査では、確たることは何もいえないでしょう。

次のような見解（特に★で示した文章）から考えると、１例もないと言うのは、極めて不自然で、データが歪曲されている可能性もある。

＞成人ではＲＥＴ再構成は、甲状腺乳頭がん患者の２．６−３４％に見られた。しかし、小児ではＲＥＴ再構成、特にＲＥＴ／ＰＴＣ１とＲＥＴ／ＰＴＣ３の再構成は、８０％のケースで認められた。

In the adult population, the RET rearrangements have been found in 2.6% to 34% of PTC.[19-28] However, in the pediatric population, RET rearrangements – specifically, RET/PTC1 and RET/PTC3 – have been found in up to 80% of the cases.[29,30]

＞最初の研究では、これが（ＲＥＴ再構成）、特にチェルノブイリ原発事故で被ばくした子どもたちや、首や頭部の良性の病気の治療のために放射線を受けた子どもたちのがんの場合、真実であることが示された。

Initial studies showed that this was especially true in cancers from children exposed to radiation after the Chernobyl nuclear accident or to external irradiation for treatment of benign diseases of the head and neck.

★＞最近の再検討の結果、ＲＥＴ／ＰＴＣの再構成は、被曝の既往歴に関係なく、小児甲状腺乳頭がんに、普通に起きることが示された。★

Recent reviews show that the RET/PTC rearrangements occur commonly in pediatric PTC regardless of radiation history.

Genetic Considerations in Thyroid Cancer
Kepal N. Patel, MD, Bhuvanesh Singh, MD, PhD, FACS
Disclosures
Cancer Control. 2006;13(2):111-118からの引用。

http://www.medscape.com/viewarticle/536311_2
（ログインを求められた場合は、グーグルキャッシュの利用を。昨日は利用できなかったが、今日はログインもせずに利用できる。非常に奇妙だ。）

Recent reviews show that the RET/PTC rearrangements occur commonly in pediatric PTC regardless of radiation history.

これはとても重要な指摘ですね。

この論文は、Genetic Considerations in Thyroid Cancerでググれば、全文がＰＤＦでダウロードできます。

（福島県立医大の主張）本県18歳以下甲状腺がん、チェルノブイリと別型（福島民友）
同大は大人と同タイプの遺伝子変異が高確率で見つかったことや、「ＲＥＴ／ＰＴＣ３」の変異が見つからなかったことから、同調査による網羅的な検査で通常は大人になってから発見されるがんが、早い段階で見つかっていると分析した。

　　　↓

（福島県立医大の主張の根拠がないこと）Recent reviews show that the RET/PTC rearrangements occur commonly in pediatric PTC regardless of radiation history.
http://www.medscape.com/viewarticle/536311_2
（訳）近年の研究レヴューでは、RET/PTC再配列は、放射線被ばくに関係なく幼児の乳頭がんでは普通にみられることが示されている。
570 名前：地震雷火事名無し(千葉県)
投稿日：2014/11/16(日) 16:13:33.88 ID:IXCu6QCc0