火山学会と規制委が対立　川内原発、噴火リスク軽視に不信感(11/9 西日本新聞)
http://radiation7.blog.fc2.com/blog-entry-4834.html
Monday, November 10, 2014　東京江戸川放射線

　九州電力川内原発（鹿児島県薩摩川内市）への火山の噴火影響をめぐり、原子力規制委員会と日本火山学会の対立が深まっている。規制委の影響評価ガイドラインがカルデラを含む巨大噴火の前兆把握が可能とする前提に立って作られているのに対し、日本火山学会の常識は「現在の知見では予知は困難」と食い違っているからだ。川内原発周辺にはカルデラが多い。７日、再稼働への地元同意手続きは完了したが、安全性を問う議論はなお続いている。

　両者の対立の発端になったのは、火山学会の原子力問題対応委員会（委員長・石原和弘京都大名誉教授）が２日、福岡市で開いた会合でまとめた「巨大噴火の予測と監視に関する提言」。規制委のガイドライン（２０１３年６月策定）が電力会社による監視（モニタリング）によって前兆を把握すると規定したのに対し「可能性、限界、曖昧さが考慮されるべきだ」とした。

　石原氏は会合後、記者団に「モニタリングができるもんだとして話が進むのは怖い話だ」と述べ、「ガイドラインの再検討を求めているのか」との質問に「そういうこと」と明言した。

　これに対し、規制委の田中俊一委員長は不快感をあらわにした。５日の記者会見では「今更そんなことを言われるのは本意ではない」「提言自体には（ガイドラインを）見直すべきだと書いていない。石原さんが勝手に言っただけでしょ」などとまくしたてた。

　だが、学会の規制委への批判は一学者の個人的なレベルにとどまらない。

　九電は規制委の川内原発の審査で「南九州で平均的なカルデラ噴火の間隔は約９万年の一方、直近の噴火は約３万年前で、６万年間隔の余裕がある」などと主張。これを基に規制委は「運用期間中にカルデラ噴火に至る状況にないが、万が一を考え事業者にモニタリングさせる」とした。

　火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長（東京大名誉教授）は痛烈に批判する。「例えば阿蘇のカルデラ噴火の間隔は２万年、３万年、１１万年などとばらばら。６万年大丈夫というのはとんでもない議論だ」

　東京電力福島第１原発事故から３年８カ月。なぜ、こんな対立が今も続くのか−。福岡市であった学会の内部資料にはこう記してあった。「気象庁・火山噴火予知連絡会には、（規制委から）ガイド制定時にまったく相談がなく、行政機関で調整が行われないまま、川内の優先審査のみが進行している」。火山の専門家がないがしろにされているという不信感がある。

　「国や電力会社はカルデラ噴火のリスクがあり、科学的に安全だと言えないことを認めるべきだ。その上で、どうしても電力が必要で原発を動かしたいというなら、そう言うべきだ」

　藤井氏は、そう強調している。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kagoshima/article/125932

コメント
01. 2014年11月10日 07:10:10 : Ke2uc0ClEo ＞原子力規制委員会と日本火山学会の対立が深まっている ほ、ほーー。国常立尊が天罰をあたえてくれるだろう。 [３２削除理由]：削除人：アラシ
02. samasama 2014年11月10日 09:17:22 : KhhfOW3nsRaL. : gQZEPQbcsq 田中俊一委員長 日本語もろくにできないのか。 ×「今更そんなことを言われるのは本意ではない」 っておかしいだろう。「本意」かどうかって自分が発言した時だろ。 ○「今更そんなことを言われるのは心外だ」
03. 2014年11月10日 09:28:02 : hhQgjqZAbY 田中委員長は、日本の学会はすべて原発の再稼働に賛成、協力すべきだと言っている。 もはや日本には学問の自由どころか学問自体がない。
04. 2014年11月10日 10:32:13 : OTOSIyOeKE wikiによれば、（→http://ja.wikipedia.org/wiki/田中俊一_(物理学者)）田中俊一さんは、1945年福島県福島市生まれとあります。知って、愕然としました。
05. 2014年11月10日 11:30:55 : fXHZz2iwbA ようするに、原発再稼働を火山について認めたのは田中委員長の「噴火はめったに ないだろう」という素人判断が根拠だということです。火山学会ではそんな判断すら 学問的には不可能と言っている。 カルデラ噴火がなくとも、中小規模の噴火でもなにがおこるかわからない。降灰で 送電線が切れ、非常用ディーゼル発電機の空気取り入れ口もつまれば全電源停止 となる。道路も灰で車両の走行は不可能となる。こうなったらメルトダウンまで進み もう日本は終わりしかない。
06. ひでしゃん 2014年11月10日 12:23:29 : dsqbUTCLpgzpY : l9iSwseQ8k 火山学会会員の皆さんの科学者としての良心が心に響く 日本社会は「田中俊一」規制委員長の科学者としての矜持を追及しなければならない 厚顔無知の無責任発言を何時までも放置すべきではない 伊藤祐一郎鹿児島県知事や安倍晋三らは田中俊一らへの責任転嫁の言質ばかり 原発先進国では１９８０年代から 「コアキャッチャー」 「二重の格納容器」 「全電源喪失後の電源確保」 など 完全な安全対策はないが完全に近づくための追加投資が行われている 東電福島第一原発についても指摘され続けていたという 共産党の吉井議員も安倍晋三第一次政権の時に指摘していた 女川原発は貞観地震を想定した自然災害対策がされていた
07. 2014年11月10日 14:21:17 : XyFdn7gMzw >>06 ＞「田中俊一」規制委員長の科学者としての矜持を追及しなければならない そもそも田中を科学者と思ってるとこが大間違い。 田中の件に限らず、医者と思ったり政治家と思ったり大学教授と思ったりその人物の職能を肩書で判断するのは間違いの元なんだよー。ホントは肩書に意味なんかないのさー。それでも意味があるとすれば、その人物にとって給与が他人とどれほど違うかってことだけさー。 人物の職能や任務はその人物の言動や所作を見て一発で判断するもんなんだよー。 田中は科学者でもなんでもなく原発マフィアが職能なんだよー。 それと同様に下痢三は政治家でもなんでなく放射能犯罪者と戦争屋が職能なんだよー。 そういう風に常に言動と所作で人物の真の職業を判断すれば、肩書で仮面被った反社会的な不埒なやつを要職に付けたり議員に当選させたりして、福１のような国家滅亡になる大事故や暴政を、惹き起こしたりやらせたりすることはないのさー。 だから、寄生委や田中を科学集団や科学者と思って「しっかりやってくれ」とか「科学性が不十分だ」とかケツ叩くのはお目出度さの極みなんだよー。 なぜかって？そりゃぁあなた「しっかりやらず、科学的にやらない」のが連中の真の職業＝任務だからだよー。 田中は原発マフィアであって科学者じゃないんだから科学者の矜持なんか始めっから無いんだよ。「科学者の矜持どうした」なんて言われても「バーカ、オレそんなの関係ねぇーよ」って田中は言うよ。 だから連中に対しては抹殺するしかないのさー。
08. 2014年11月10日 19:35:02 : 5npx1IASfo ＞０７さん お説ごもっとも。 大体、田中なんぞどんな業績持ってるのか、聞いたことないぞ。 世間は「専門家」とやらを信じ過ぎ。素朴にすぎるわな。 政府の御用を勤めるのに時間をかけてる人間が、学問の研究時間をどうやって確保してるんだ？人間1日24時間しか無いのは皆同じ。そもそも研究なんかしたことあるんかね？

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