撮影ＯＫはこの程度（上は緊急時対策所）／（Ｃ）日刊ゲンダイ

迫る川内原発再稼働 九電が開催した“NG連発視察会”の意図
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154749
2014年11月7日　日刊ゲンダイ

　九州電力の川内原発の再稼働を巡って鹿児島県議会が５日から臨時議会を開催している。７日の本会議で再稼働推進を求める陳情が採択され、伊藤祐一郎知事も同意。地元の手続きはこれで完了し、再稼働へまっしぐらだ。

　そんな折、九電は５日、日本雑誌協会加盟社を対象に川内原発の視察会を開催。日刊ゲンダイ本紙記者も参加し、免震重要棟の予定地、津波や竜巻対策を施したエリアなど１０カ所の施設を見て回ったが、「これはダメ、あれはダメ」と取材制限だらけのピリピリムードだった。

　視察会は午後１時半にスタート。まず敷地内の見学者向け展示館に案内され、３０分間、視察の概要の説明を受けた。そこで案内役の九電職員がこう言った。

「敷地内での写真撮影は一切禁止とさせていただきます」

　事前に撮影ＯＫと聞いていたため、各社の記者やカメラマンは大ブーイング。しかし、文句を言っても担当者は首をタテに振らない。スッタモンダの末、一部の撮影のみしぶしぶＯＫが出たのだが、肝心の「原子炉建屋」には入れさせてもらえず、建屋の外観の撮影すらＮＧだった。

■「取材」ではなく「視察」

　東電が以前開催した柏崎刈羽原発の視察会で、使用済み燃料プールや原子炉圧力容器まで公開し、写真撮影も許可したのとは大違いだった。

　視察中、九電職員は計３５００億円を投じたという「地震、津波、竜巻」対策を何度も熱心にアピール。しかし、桜島など心配されている火山の「噴火」対策に関する説明は一切しない。記者の質問を受けてようやく、「火山灰用フィルターは既に設置されている。１６０キロ圏内の活火山の直近の噴火は約３万年前。私たちは噴火の前兆を捉えることを重視している」と言ったが、噴火のことはあまり触れられたくなかったのだろう。表情はこわばっていた。

　九電の広報担当者は「今回は『取材』ではなく、『視察』ということでお受けした」とＮＧ多発を弁解したが、再稼働を目前にして、マスコミ向け“アリバイづくり”がよーくわかった視察会だった。

コメント
01. 2014年11月07日 22:18:37 : x6xj9EbfIg 公安警察が紛れ込んでいるのではないか。 紛れ込むのではなく九電の要請で参加しているかも。
02. ひでしゃん 2014年11月08日 09:59:54 : dsqbUTCLpgzpY : l9iSwseQ8k 川内原発には鹿児島県警の特別警備班が常駐している なんで県警が民間会社の事業を 九電が費用負担しているのか？ 民間警備会社があるだろ 民の問題は民だけで解決しろ
03. 2014年11月08日 15:16:17 : tPo2o0p0DQ 東電がそうである様に、電力会社は皆何かあれば政府が援助してくれると思っているのだろう。東電もあれだけの大事故をしながら2年連続黒字だそうだ、社員もボーナスもきちんと貰っている。政府が資金援助し、足りない分は電気料金に上乗せして国民に負担させている、本当にこの国の無責任と無法には腹だたしい限りだ。
04. 2014年11月09日 02:24:18 : pBipN2KXDo >>02 イスラエルのテロ企業マグナ社の下請けじゃないの？ 万が一の原発災害がおきたら、こいつらが犯人だから 処刑しなきゃねｗ
05. 2014年11月13日 06:05:52 : Ftx7HyhP5g 視察会じゃなくただ見せるためだけの見学会だろ

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