http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/112.html
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http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/12147725.html
ローヤルゼリーが内部被ばく軽減に効果という記事は相当にあやしい
「年明けにも原発再稼動か 市民レベルでできる内部被ばく防護に注目」2014年11月1日 ( http://www.zaikei.co.jp/article/20141101/220487.html )という記事が財経新聞に載っている。その部分を引用する。
「株式会社山田養蜂場が運営する『みつばち健康科学研究所』が、2012年に大変興味深い研究報告を発表している。同社では、2008年度に『山田養蜂場 みつばち研究助成基金』を設立し、予防医学的研究をさらに発展させることを目的に、幅広い視野をもつ研究者による創造的で有用な研究テーマを支援しているが、この2011年度の採択者である榎本秀一教授(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科)の研究テーマ『放射線核種による内部被ばくに対するミツバチ産品の防護効果』において、原発事故が起こった際、主に問題となる3つの放射性物質、セシウム、ヨウ素およびストロンチウムの内部被ばくモデルマウスを用いて、放射性物質の代謝について分子イメージング試験を行った結果、『ローヤルゼリーを予防的に摂取することで、体内に取り込まれた放射性物質の蓄積が抑制され、排出が促進される』可能性が示された」
上のような報道がされているが、山田養蜂場のサイトにはこの論文は紹介されていない。「助成研究成果のご紹介」( http://www.bee-lab.jp/grant/report/ )には「『山田養蜂場 みつばち研究助成基金』は、2008年の設立以来、予防医学に役立つテーマを助成してきました。その中から論文発表された研究成果を紹介します」という説明と共に2008年以来の論文が幾つも掲載されているが、「放射性核種による内部被曝に対するミツバチ産品の防護効果」という論文は見つからない。ただし、実際にこの研究がされたことは事実である様子で、2011年の研究採択テーマ一覧( http://www.bee-lab.jp/grant/grant/grant_2011/thema.html )にこの研究テーマも掲載されている。
そもそも、ミツバチは花蜂の一種で、花粉が主な食べ物だ。養蜂の場所が放射能汚染されていれば、花粉はミネラルを多量に含むため、確実に植物が根や葉から吸収した各種の放射性物質が、ハチミツや花粉、そしてローヤルゼリーに含まれている。
更に、多分、今多くの場合、個人が趣味で養蜂をしていて、個人がそうやって得ているローヤルゼリーの場合、放射能汚染がどの程度されているかの検査はほとんどされていない。そもそも、日本の食物の検査はガンマ線核種についてだけの場合がほとんどで、ベータ線核種やアルファ線核種についての検査は行政も大手メーカーもほぼやっていない。
更に、ローヤルゼリーは相当に高価なものだ。薬局で買えば、多分数十グラム程度で5000円以上はするはずだ。またその効果は健康増進で特に性的な効果が大きい。ある意味、麻薬に近い効果があるとも言えるもので、その使い方は注意が必要だ。ローヤルゼリーの一般的な効果やその価格を考えると、内部被ばく軽減を目的としてローヤルゼリーを使うのはおかしいと思う。現状では、内部被ばく軽減に効果があるからという口実で使われ、実際には内部被ばくをより深刻なものにしてしまう可能性が高いのではないだろうか。
2014年11月05日19時50分 武田信弘
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