典型的な情報隠蔽の一つです。

何を知らせたくないのか、分かりますか？

＞H26/10/23 １〜３号機放水路については、H26/４より溜まり水および降雨時の流入水による水質調査を実施していたが、
９月までの調査結果において主にセシウムによる汚染は確認されているものの、建屋滞留水や海水配管に
比べて十分に低い濃度＊であった。10/15 に台風後の放水路溜まり水の調査を行ったところ、１号機放水路
上流側立坑において、セシウム137 が6.1×10４ Bq/L（セシウム134：2.0×10４ Bq/L）とこれまでに比べて大
幅に高い濃度であることを確認。上昇した原因については、台風の豪雨により汚染土壌を含んだ雨水が、排
水管または排水管脇の水抜き管から立坑を通じて１号の放水路に流入したものと想定。また、その後の調査
（10/22 採取）においても、１号機放水路上流側立坑におけるセシウム137 が1.2×10５ Bq/L（セシウム134：
4.1×10４ Bq/L）とさらに上昇していることを確認。モバイル処理装置による浄化を出来るだけ早く開始できる
よう準備を実施し、また、タービン建屋周辺の調査、除染を行っていくとともに、上昇原因の調査および溜ま
り水の浄化に向けた準備を進めることとする。なお、以下の理由により、本件による外部への影響は無いもの
と考える。
・当該放水路の水位は地下水の水位より低いことから、放水路から地下水への流出は無いと考えらること。
・当該放水路は土砂により閉塞しており、さらに放水路出口は海側遮水壁の内側であり、埋立が終了して
いることから、直接外洋に流出しないこと。
・港湾内外のセシウム濃度は、台風後も特に有意な変動が確認されていないこと。
＊＜９月26 日採取＞ セシウム134：3.2×10２ Bq/L、セシウム137：9.5×10２ Bq/L

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_141024_15-j.pdf

記事によると検出されたセシウムは137と134あわせて46万ベクレル。およそ基準値の5000倍か。
これは井戸の地下水で汚染水そのものよりははるかに低い汚染度のはずだ。それでこの数字か。

そのうちそこらじゅうでこの程度の数値があふれてくる。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141025/k10015688341000.html

東京電力福島第一原子力発電所の「サブドレン」と呼ばれる井戸のうちの２か所で、地下水から１リットル当たり４０万ベクレルを超える高濃度の放射性セシウムが検出されました。これまでで最も高かった値の８００倍から９００倍に上り、東京電力はこれらの井戸からの地下水のくみ上げを停止して原因を調べています。

高濃度の放射性セシウムが検出されたのは、福島第一原発の建屋の周囲にある「サブドレン」と呼ばれる４０か所の井戸のうち、２号機の原子炉建屋から数メートル西側にある２か所です。これらの２つの井戸で今月２２日に採取した地下水から、放射性セシウムがそれぞれ１リットル当たり４６万ベクレルと４２万４０００ベクレルという高い濃度で検出されました。

(NHK NEWSWEB 10月25日 8時10分)

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１リットルあたり１００ベクレルを超えれば放射性廃棄物となる基準のところですが、なんと放射性セシウムがそれぞれ１リットル当たり４６万ベクレルです。廃棄物基準の４６００倍という超高濃度です。今止めたとは言え、これまで海に放出してきていたことを考えると全くもって恐ろしいことですね。

このような極端に高い汚染が観測されたということは、地下水のくみ上げによる逆流が起きたことで原子炉からメルトアウトしたデブリ（溶融塊）の放射性物質を終に吸入する状態になるまで高濃度域が広がったことを意味しています。

確かめるためには、くみ上げ水の塩分濃度を提示すればおおよその見当がつくでしょう。海方面より逆流があれば塩分が検出されるからです。

汚染を拡散してから地下ダムを建設することは大変困難です。凍結方式など失敗手段は選定ミスであったので即刻やめましょう。実績ある技術を駆使して早急に地下ダムを建造して事故原発の周囲を閉鎖しないと、お手上げ状態になってしまうのではないでしょうか。なんとしても早く地下ダムを完成しなければなりません。

このままでは福島は緊急事態宣言中にですから、事態を悪化させている現状は、福島事故がコントロール出来ていると嘯く対策本部長の重大な責任問題になるのではないでしょうか。