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コントロール不可能な福島第一原発、貯蔵タンク11〜15個分の超汚染水が滞留(10/17 FGW)
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Sunday, October 19, 2014 東京江戸川放射線
東京電力福島第一原発の港湾近くの観測井戸から超高濃度の放射性物質が検出された問題で、事故で壊れた建屋の地下に滞留する約1万1000dの超汚染水が台風の大雨の影響で漏えいした可能性が指摘されている。
1万1000dというと、原発の汚染水を貯蔵するタンクが、700d〜1000dの容量とされることから、同タンクのサイズで11〜15個分もの汚染水ということになる。しかも、汚染水の量だけでなく、セシウムが25万1000ベクレル、ストロンチウムを含む全ベータ値が780万ベクレルという、過去に例のないレベルの超高濃度汚染水が残留していることになる。
隠しの報道によると、超高濃度汚染水が滞留しているとみられるのは、2号機と3号機のそれぞれのタービン建屋につながる港湾側のトレンチ(ケーブル用の地下道)。2011年3月の原発事故直後に、このトレンチには大量の超高濃度汚染水が流れ込み、同年4月の初めころには、2号機の取水口付近のピットから、海に流出する騒ぎとなった。
このピットと2号機と3号機のトレンチはつながっており、そこには、約1万1000d分の汚染水が滞留したままになっているという。この汚染水が、台風18号による原発全体を襲った大雨の影響で、漏れ出たものとみられる。
この滞留汚染水を吸い上げるのは困難とされる。東電が建設を進めている凍土遮断壁工事は、こうした汚染水もすべて凍らせてしまい、流出を防ごうという計画だ。しかし、実際にはうまく進んでいない。このまま冬に入って、気温が下がり、凍りやすさが増すことに期待をかけている状況だ。
仮に凍土化が成功しないと、大雨の降るたびに、超高濃度汚染水の海洋流出のリスクが顕在化することになる。実際には、原発隣接の港湾で採取される魚の汚染レベルは何万ベクレルという超高濃度が続いており、安部首相が宣言した「汚染水は完全にコントロールされている」状態からほど遠い状況にある。
http://financegreenwatch.org/jp/?p=47639
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