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専門家が続々警鐘 カルデラ大噴火で壊滅する川内原発再稼働への不安
http://wjn.jp/article/detail/6746499/
週刊実話 2014年10月23日 特大号
「東日本大震災以降、日本列島は地震の活動期に入ったといわれますが、御嶽山の噴火は活火山活性化の幕開けと言えるかもしれません」
こう語るのは、防災ジャーナリストの渡辺実氏だ。
御嶽山の噴火後から、年明けに向け動きを見せる鹿児島県川内原発再稼働への不安が高まっている。
「川内原発には地震による津波以外に、活火山の噴火というリスクも背負っています。約3万年前の、川内原発の地点まで火砕流が押し寄せた可能性がある姶良カルデラの爆発に関しては、九州電力も認めている。しかし、原発運用期間中は大丈夫だと主張し、原子力規制委員会もそれを認めた。ところが、御嶽山の噴火が予測できなかったことにより、姶良カルデラもどうなるかわからなくなってしまった。周辺住民たちの不安は募るばかりです」(同)
姶良カルデラは、鹿児島湾と桜島を囲む巨大カルデラだ。
「3万年前に大爆発して姶良カルデラが形成され、そこへ海水が流れこみ鹿児島湾ができた。つまり、そこまでエネルギーを持つ噴火の可能性もあるわけです」(サイエンスライター)
政府はこうした懸念を問題とせず、菅官房長官も川内原発の再稼働には影響ないとしている。しかし前出の渡辺氏は「自然の驚異に対して認識が甘すぎる」と指摘する。
「私は御嶽山の一報を福島県の富岡町で聞いたんです。原発被災地のこの街は朽ち果てている。私は街づくりが仕事ですが、人の手が入らず、あそこまでの状態になった街を初めて見ました。原発が暴れ出すとこうなるのかと愕然とし、同時に、地震と津波以外にもリスクを抱える川内原発の再稼働を簡単に認めてしまうことに危険を感じ、あらためて反対の思いを強くしました」
前出のサイエンスライターも言う。
「政府も九電も、いつ起きるかわからない将来のことなど知ったことではないという立場。国民を守ろうという危機意識がなければ、福島第一原発事故と同じことを再び繰り返します」
再稼働の行方に注目だ。
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