http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/615.html
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下の毎日新聞の記事と合わせて読むと参考になります。
産経新聞から
http://www.sankei.com/region/news/140718/rgn1407180028-n1.html
「再稼働に突き進む伊藤(祐一郎鹿児島県)知事は、人権意識が希薄だ!」
「そうだ、そうだ」
「暴走する安倍自民党政権は特定秘密保護法も通した。絶対許せない!」
6月13日、桜島を臨む鹿児島県庁前。県議会定例会初日に合わせ、九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働阻止を掲げる「6・13県議会『再稼働させない』行動集会」が開かれた。
集会は地元・鹿児島の反原発団体でつくる「ストップ再稼働! 3・11鹿児島集会実行委」が主催した。
「アジア共同行動・日本連絡会議」「鹿児島大学共通教育学生自治会」「革共同革マル派九州地方委員会」など、実に多様な団体から700人(主催者発表)が参加した。それだけに、代わる代わる街宣車の上から演説した各団体の代表からは、原発とまったく関係ない主張が次々と飛び出す。
配布されたビラには、こんな文言が踊った。
「〈反ファシズム統一戦線〉を構築し安倍ネオ・ファシスト政権打倒に向けて前進せよ」
「『集団的自衛権行使』の合憲化の閣議決定を絶対阻止せよ 憲法改悪阻止」
「反戦反安保・改憲阻止の闘いを日本の原発・核開発に反対する闘いと同時的に推進し、ファシズムに対抗する労働者・学生・市民の大きな団結を創造しよう」
「日米軍事同盟を強化し『戦争のできる国』づくりに向けて攻撃を本格化させ、安倍政権を打倒していきましょう」
警察白書が「極左暴力集団」と定義する団体まで参加した集会は、反原発というより「反政府集会」の様相を呈した。
主催団体の中心メンバーの一人で、平成24年7月の鹿児島県知事選に無所属で出馬し、落選した経歴を持つ出版社社長、向原祥隆(57)は「参加者の99%は、原発を無くしたいという純粋な思いだ。社民党や共産党にも、党ではなく個人としての参加をお願いしているし、気にする人はいないんじゃないですか」と語った。
だが、集会における参加者の行動は、とても市民の賛同を得られるものではなかったようだ。
県庁前の歩道には灰皿代わりの一斗缶が置かれ、大阪から車でやって来た参加者が車座になって、たばこをふかす。幅広い道路を横切り、中央分離帯で記念撮影をする。
鹿児島県庁は繁華街から離れており、通行人は多くはない。それでもたまに通るベビーカーを押した女性や、スーツ姿のサラリーマンは、集会を避けるように、足早にその場を去った。
集会に参加した60代の男性は、こうつぶやいた。
「福島の事故を二度と起こしてはいけないと思って参加したんだけど。過激派のビラなんかもらってもねぇ…」
男性の横では、「安倍ネオ・ファシスト政権打倒!」と書かれたのぼりがはためいていた。
福島の惨状を憂い、純粋な気持ちで脱原発運動に参加する人々は、過激化する反原発運動にうんざりし、距離を置き始めた。
× × ×
反原発運動は、福島第1原発事故によって原発に不安を抱く近隣住民から、不安解消の機会をも奪っている。
今年6月18〜20日、鹿児島県いちき串木野市は、川内原発の事故を想定した避難計画に関する住民向け説明会を市内計3カ所で開いた。同市は、川内原発がある薩摩川内市の南に隣接する。
3会場すべてに市長の田畑誠一(74)や担当部署の課長らが出席し、原発事故時の避難計画について説明した。
このうち19日に市役所隣の市民文化センターで開かれた説明会は、質疑応答に移った瞬間、荒れ模様となった。
「あなた方は日本国憲法の前文をいえますか?」
「私が聞きたいのは、原発再稼働するのかしないのか。この2点だけだ」
「たとえ事故が起きても、私は家のローンがあるから逃げません。あなたが代わりに払ってくれるんですか?」
出席者が次々と手を挙げ、質問を投げかける。聴衆からは「回答になってな〜い」「そうだ、そうだ」と合いの手が飛んだ。
質疑は2時間に及んだ。その大半は、避難計画とは関係ない原発再稼働をめぐる質問だった。市長の田畑がたまらず「今は再稼働の話ではありません。原発が止まっていても、避難計画を作らないといけないんです」と呼びかけても、やじは収まらなかった。
大多数の住民は、延々と続く質疑を、困惑の面持ちで眺めていた。
× × ×
住民向け説明会には地元団体である「避難計画を考える緊急署名の会」(緊急署名の会)のほか、市外や県外からも反原発団体のメンバーとみられる参加者がいたという。
緊急署名の会は説明会直前の6月中旬、市民の参加も募り、勉強会「みんなで避難計画を考えるつどい」を開催した。
「市主催の説明会の前に、少しでも学んでおいた方がいいかしら」
そんな軽い気持ちで“勉強会”に出かけた市内の女性は、すぐに後悔した。
拍手ややじを飛ばすタイミング、誰がどの質問を投げかけるか…。市の説明会に向けたリハーサルが、勉強会の実態だった。
市が主催した説明会に出席した主婦(62)は「近所に独り暮らしのおばあちゃんがいて、もしもの時には私が車に乗せて逃げるつもりなんです。そのへんのことを、市はどう対応するのか聞きたかったんですが…。(反原発団体が)リハーサルをやるのは別に構いません。でも、避難計画をきちんと聞きたい市民がいることを忘れないでほしい。実質的な妨害ですよ」と憤った。
緊急署名の会の中心メンバーである高木章次(63)は“勉強会”について「行政側の説明をただ聞くという受け身の姿勢でなく、市民側もある程度理論武装してから臨もうと思って企画した」と説明した。
反原発団体が行動をエスカレートさせ、市民の理解を得られなくなることは、単に自業自得といえる。だが、今秋にも再稼働する川内原発について、近隣住民から説明を受ける機会を奪ってきた罪は重い。(敬称略)
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