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中間貯蔵施設受入れと避難の関係性について 小出裕章
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7852366.html
2014年09月14日00:00 とある原発の溶融貫通(メルトスルー)
景山佳代子:
まず、最初にちょっと簡単な伝言があります。この間、先日仙台の方に行ってきた時に、女川の高野町会議員の方が、「実は先日、小出さんが来てくださって、 加藤登紀子さんと講演してくださったんですよ。ありがとうございました」ということと。まだもうひとつあるんですが、前双葉町長の井戸川さんが、「小出さ んのお話聞いてると、ずっとぶれずに情報発信してくださって信頼できる人です」ということをおっしゃっていたので。
小出さん:
井戸川さんこそそうで、ありがたいと思っています。
景山:
というのは、最初に伝言をお伝えして、早速なんですけど、まず「2014年8月30日、除染で出た汚染土等を保管する中間貯蔵施設を受け入れる」というふ うに、福島の県知事の表明がありましたが、これ中間というからには、やっぱり最終処分場へいずれ移すということなんだと思うんですけれども。実際、こうい うことって可能なんですかね?
小出さん:
できないです。
景山:
できないですよね。やっぱり、これで帰還しようと思ってる人達というのは、さらに帰還が難しくなっていくんではないかなあというふうに考えてるんですけれどね。
小出さん:
そうです。中間貯蔵施設を押し付けられてしまいそうになっているのが大熊町と双葉町ですけれども、今でも大変汚染の強い状態にあって、100年経って戻れるのか200年経って戻れるのか私にはわかりませんが、中間貯蔵施設というようなものを押し付けられてしまえば、もっと長い間にわたって戻れなくなるということです。
景山:
今回実は、そういう放射能の被ばくのこういう不安とか恐怖というところから、実は自主避難されてきてるのが、森松さんと太田さんなんですけれども。このお ふたりが今回、子どもの健康というのが一番関心事ですね、母子避難されていて、この際ですからということで、小出さんに聞きたいことがあるというので、ま ずは、森松さんから質問させて頂きますので、よろしくお願いします。
森松明希子さん:
いつも本当に、情報発信をしてくださいましてありがとうございます。今日はよろしくお願いします。事故直後に政府は、私達普通の人間は当初、1ミリシーベ ルトまでが 放射線被ばくの限度だったのが、法律で20ミリシーベルトに引き上げて、未だにそういう基準値を引き上げたまま放置していて、「耐えなさい」というよう な、基準値を引き上げるというのは、我が国は法治国家ですよね、子どもも含めて耐えなければいけないというのは、どう考えたら・・・。
小出さん:
普通の皆さんは、日本が法治国家だと思ってきたのだと私は思います。でも実は違ったのです。こ の国は、普通の方々には1年間に1ミリシーベルト以上の被ばくをさせないということを法律にしてきた国なのですけれども、福島第一原子力発電所の事故があ まりにも過酷だったがために、もう自分で決めた法律も守れない、もう反故にしてしまうと彼らは勝手に法律を決めてしまったのです。ほんとに、デタラメな国 だと私は思います。
景山:
続きまして今度は、水戸から避難されている太田さんからご質問があるので、こちらも聞いて頂いてよろしいですか?
太田歩美さん:
小出先生、太田と申します。こんにちは、よろしくお願いします。私が小出先生にお聞きしたいことは、内部被ばくと外部被ばくのことについてです。特に、内部被ばくなんですけれども、内部被ばくについては、放射性物質というのを一度身体に取り込むということですよね?
小出さん:
そうです。
太田さん:
そうすると、その体内に入った放射性物質というのは、もう出ていかないんですかね?
小出さん:
そんなことはありません。人間というのは、この環境中で生きてるわけで、人間の身体も含めて流れの中にありますので、例えば、食べ物を食べるということも ちろん、外部から様々な物を身体の中に入れるわけですが、一方では、人間は排泄という機能を持っていますので、また外に出していってるわけです。
太田さん:
じゃあ、1回取り込んでも大丈夫な部分もあるということですよね?
小出さん:
放射能に関しては、私は皆さんにお願いしていることがあるのですが、「大丈夫だ」とか「安全だ」とか「安心だ」とかいう言葉は使わないでくださいとお願いしています。 被ばくは、どんな意味でも危険を伴います。
そして、一度身体の中に放射性物質を取り込んでしまえば、もちろん被ばくをするわけですし、必ず危険を伴います。そして、特に、発育盛りの子どもが放射線に大変敏感ですので、もし、小さなお子さんをお持ちで汚染区域にいるのであれば、私はできる限り避難をしてほしいと願っています。
ただし今、景山さんもおっしゃってくださったけれども、国の方が「避難しろ」と指示してる所もあるわけですが、そうではない所の人達に対しては、 「勝手に出て行くなら勝手に出て行け」と言ってるわけで、そういう状態のもとで避難をしようと思うと、生活が崩壊してしまったり、あるいは、家庭が崩壊し てしまったりという大変な重荷をまた別に背負ってしまいますので、一概にどうするのがいいのかと、私には申し訳ないけれども言えないのです。
やはり、おひとりおひとりがそこに居続けることで被ばくする危険、そして、避難することで負わなければいけない重荷というものをそれぞれの方に判断して頂くしかないと思います。
森松さん:
ありがとうございます、小出先生。
小出さん:
ありがとうございました。
景山:
ひとつだけ最後に、森松さんから。
森松さん:
森松なんですけれども、もちろん、本当に私達自身も避難という選択をたまたまできたということにとても感謝をしていて、ただ、避難をしたいと思う人達が避難できるような、そういう取り組みをぜひご一緒にしていただけたらというふうに思います。
小出さん:
ありがとうございます。私は本当に力足らずで、事故も防げませんでしたし、今、たくさんの方々が汚染地域に取り残されていて、なんとかしたいとは思うので すけれども、あまりにもデタラメな国なので、私の力でなかなかどうにもならないことが沢山あって申し訳ないと思っています。
森松さん:
とんでもないです。
景山:
じゃあ、太田さんもよかったら。
太田さん:
小出先生がずっとぶれずに発信してきてくださったことで、私達もすごく励まされてますので、本当にありがとうございます。
小出さん:
とんでもないです。大変だろうと思いますけれども、くじけずにまた頑張ってください。
太田さん・森松さん:
はい、ありがとうございます。
小出さん:
はい、ありがとうございました。
https://www.youtube.com/watch?v=LJnl4n-BWUM
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