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不自然な吉田調書
福島第一原発の事故時の所長を務めていた吉田氏の調書が公開された。当時の菅直人首相に対して、「馬鹿野郎」というような感想が述べられているというが、どうも事実とは違うことが記されているのではないかとしか思えない。
菅直人首相が東電本社へ乗り込んで、撤退は有り得ない、なんとかふみどどまって頑張るしかないと言ったときに、吉田所長はテレビ会議でその発言を直接聞いていたのではないのか。そうであれば、その時に吉田所長自身が「全員撤退など考えていない」と説明をすれば済んだ話だ。更に決定的におかしいのは、当時の東電社長の清水氏が全員撤退という話しはしていないと発言しているが、清水氏がその場に居たのは確実だ。だから、自分が官邸に出向いて言ったことと、菅直人首相が東電本社に乗り込んできて言っていることが違うのであれば、その場で誤解があると言えばよかっただけだ。
そもそも、東電本社で菅直人首相が演説をした相手は東電の幹部連中であるはずで、当然、彼ら自身が全員撤退という話しをしていたのかどうは分かっていたはずであり、そういった話を東電内部でしていないのであれば、その場で菅直人首相に誤解をされていますよと言えばよかっただけだ。そもそも、この話合いの画像は公開されているのに、音声は公開されていない。このこと自体がおかしなことであり、客観的な証拠があるのだから、音声を公開すればそれではっきりする。
また、朝日新聞が撤退について吉田調書を誤解して、吉田所長の命令にない福島第二原発への撤退を現場の人たちがやったと報道したことも何か故意にそういった誤解を誘うような仕掛けがあったのではないかと思えてしまう。そもそも、吉田調書は朝日がこの撤退問題を吉田所長の命令に対する規律違反と報道したときも、産経新聞が規律違反ではなかったと報じた時も非公開扱いだった。どういった経緯で朝日や産経に吉田調書の内容がリークされたのか、それは未だに明らかになっていない。多分、朝日新聞へリークされたときに調書全部がそろっていなかったとか、この部分を報道してほしいのような誘導がされたのではないだろうか。
ともかく、東電が福島第一原発からの総員撤退を言い出していたのは確実だと思う。そして、それは、必ずしも福島第一原発で事故対処の方法がなく、現場放棄をするしかないということではないのだと思う。なぜなら、現場放棄をすれば被害は首都圏にも及び、東電への責任追及は刑事事件化するだろうことがはっきりしているからだ。東電本社はどんな犠牲を払っても現場で対応しろと迫るはずだからだ。
では、なぜ東電本社が全員撤退を官邸に願い出たのか。それは撤退問題が出た翌日の4号炉爆発に関係していると思う。4号炉の爆発は1号炉や3号炉の爆発よりも後で起こっている。それにもかかわらず、爆発映像は公開されていない。また、爆発が起こったとされる日に、福島第一原発上空の飛行禁止措置がされている。1号炉が爆発し、それに続いて3号機も爆発し、4号炉のプールが危ないと関係者は誰でも考えていたはずだ。原子炉に対する注水方法は多重化されているがプールにはそういった多重化された給水方法はない。だから、4号炉プールをどうするかは非常に重大な問題であったはずで、人工的に原子炉建屋の一部を破壊して注水経路を確保するということが検討され、それを秘密にするために総員撤退という話が出てきたのではないだろうか。
もちろん、原子炉建屋の破壊を一般人が出来るはずがなく、米軍がそれを担当するという話しがされ、その条件として全員撤退が示されたのだと思う。
しかし、原子炉建屋の各所に設置されてい、リアルタイムで映像が外部へ送信されていたはずの監視カメラ映像が一切公開されていないことから考えると、1号炉や3号炉の事故においても何らかの米軍の関与があったはずで、しかもその中には必ずしも事故収束のための活動ではないものも含まれていた可能性がある。
こう考えるのは、例えば電源車が何台も現場へ集められたが一切使われることがなく、その理由としてプラグが合わなかったとされたからだ。現場に技術者が多くいたはずで、電源を適当な方法でつなぐことなど簡単にできたはずだからだ。外部から電力を送るための送電鉄塔が倒壊しているが、これも倒れた鉄塔の根元部分が土で隠れたままの写真しか公開されていず、本当に土砂崩れで倒れかどうかは疑問が残る。つまり、総員撤退は単に米軍の活動を秘密にするために考えられたのではなく、より大がかりに破壊活動をするためであった可能性が強いのだ。
地震が起こった当時に現場に居た作業員の方へ、何が地震で起こったのかの聞き取りは一切されていない。各種事故調で聞き取ったとされるのは東電による被曝管理がどうされていたかなどであり、地震から4号炉爆発までの間に現場に日本人の作業員の方がいたかどうかさえ疑問が残るのだ。
こう考えると、当時の官邸首脳と菅直人首相が総員撤退を許さなかったのは、決定的に事故が悪化するような工作を米軍がすることを止めた可能性がある。今の日本がまだ何とか存在するのは菅直人首相をはじめとした当時の官邸首脳部の撤退は不可と言う決定があったからなのかもしれない。
更に、おかしな話だが、米軍関係者にしても危険な工作をする必要が無くなり、余計な被曝を免れたはずだと思う。
上に書いたことは、多分多少関心をもって事故の経過を見てきた人であれば普通に気が付くことのはずで、そういった疑問をもたれることなく吉田調書が解釈されてしまうのはほぼ確実に日本の将来を危うくすると思う。
2014年09月11日18時35分 武田信弘 ジオログ(http://geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700)はヤフーブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700)へ移行しました。CN:2955 SN:3352
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