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除去できないのはトリチウムだけではなかった現行のALPS(役に立ってきたの?)
福島第一原発の多核種除去設備(ALPS) 実はトリチウムだけでなく、ヨウ素なども十分処理できず。新型もトリチウムは無理。依然、機能しない汚染水処理(FGW)
http://financegreenwatch.org/jp/?p=46706
September 11th, 2014 Finance GreenWatch
東京電力は福島第一原発の汚染水処理で、処理能力の高い多核種除去設備(高性能ALPS)を今月中にも設置し、10月から試験運転を開始する見通しという。
高性能ALPSは、63の放射性物質のうち、トリチウムの除去はまだできないものの、放射性ヨウ素やルテニウムなどの核種の処理能力を大幅に改善したというのが売り物だ。また、既存のALPSが再三にわたって稼働停止となる原因の腐食防止対策では、機器周りの配管を改善し、放射性物質を取り除く吸着塔に耐性の高い「二相ステンレス鋼」を使用するなどの改善を施しているという。
高性能ALPSの開発には、東電のほか、東芝、日立GEニュークリア・エナジーの各社がかかわっており、いわば日本の原発関連企業が総力を挙げた格好だ。しかし、改善点をみると、逆に、現行のALPSではトリチウムだけでなく、ヨウ素やルテニウムも十分に吸収できていなかったことが、図らずも立証された形となる。
東電や東芝のこれまでのマスコミ向け発表では、ALPSは「トリチウム以外の62核種」を吸収除去できるとの触れ込みだった。だが、じつは、従来型のALPSでは、十分に取り除けていなかったことになる。高性能型では、フィルターの除去能力を強化することで、従来型ではトラブルが相次いだタンクでの沈殿処理設備「前処理設備」を撤廃した。この前処理設備から出る使用済み吸着材などは、ALPS運用で発生する廃棄物全体の9割を占めていたが、この前処理作業を撤廃することで、廃棄物の発生量が大幅に減少すると見込まれる。
東電は今月中にも高性能型を福島第一に導入し、10月から試運転を開始するスケジュールを立てている。験装置を使って実証試験を進めている。高性能ALPSは1系統の処理能力が1日約500トン。従来からのALPSは3系統合わせて1日約750トン。さらに東電は従来型のALPSをさらに3系統を増設中という。合計すると、ALPSによる汚染水の処理量は1日約2000トンになる。
ただ、そのうち4分の3を占めるのがヨウ素などの処理能力の落ちる従来型なので、高性能型でさらに再処理すると二度手間になる。別途、工夫が必要になりそうだ。10月に試運転した後、東電では、できれば12月に本格稼働させる計画というが、「一日2000トン」体制の実力は、かなり疑問符がつくと言わざるを得ない。
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