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福島浜通りの現状:敵は放射線ではない - GEPR(BLOGOS)
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投稿者 会員番号4153番 日時 2014 年 9 月 03 日 05:29:05: 8rnauVNerwl2s
 


BLOGOSから
http://blogos.com/article/93602/

福島浜通りの現状:敵は放射線ではない - GEPR

越智小枝
相馬中央病院・内科医 医学博士 公衆衛生学修士

現場主義者の「浜通り留学」
リウマチの疫学を学ぼう、と公衆衛生大学院への留学を目指していた私の元に、インペリアルカレッジ・ロンドンから合格通知が届いたのは2011年2月28日。その時は、まさかそのわずか11日後に起こる事件のために自分の進路が大きく変わるとは、想像もしていませんでした。

留学後に災害公衆衛生を学び始めた私は英国のPublic Health Englandや世界保健機関(WHO)など、大きな組織でもインターンをさせていただきました。しかし臨床屋の悲しい性でしょうか。私はどうしても「現場」が気になる体質のようです。結局留学生活の後に腰を落ち着けたのは、ここ、福島県相馬市でした。

しかし、浜通りに対する偏見がどれだけ残っているのか、ということに、私はうかつにも気づいていませんでした。

海外にも残る偏見
「『フクシマに行くの』って友達に行ったら、『そんな危険なところに行くな』『行くんだったら長居せずさっさと記録だけ取って帰ってこい』って言われたわ」

先日相馬市にホームステイにやってきた米国の大学生が話されていたことです。

この交換留学ツアーを企画する福島大学のスタッフの一人から、このような話も聞きました。

「このツアーを企画した2012年には、真っ赤にペイントされた手袋が学長の所に送りつけられてきました。『うちの国の学生を殺す気か。お前の手はすでに血塗られている』ということのようです」

いくら真面目に線量を測定し、発表しても、この福島に対する偏見が払拭されるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

もちろん福島県に原発事故由来の放射能が存在することは確かです。私は個人的にはその測定値を安全と判断して相馬市に移住しました。しかし同じ量の放射線量を「危険だ」と感じる人々も大勢いらっしゃいますし、その考えを無理にくつがえそうとは思いません。安全とはあくまで主観的なものだからです。

今、ここにある危機
しかし一番の問題は、まだ見えぬ放射線被害に議論が集中するあまり、「目に見える健康被害」が全く注目されぬまま放置されていることです。

この3年間で、福島県ではさまざまな健康被害が生じています。そのほぼすべてが、放射線による被害ではありません。さらに言えば、その多くは事故の後にでも防ぎ得た被害なのです。以下に3つの例を挙げてみます。

1.「避難区域設定」による健康被害
福島第一原発の事故を受け、政府は原発からの距離に従って避難区域を設定しました。半径20km以内の「強制避難区域」と20-30kmの「計画的避難区域」です。計画的避難区域の住民には「屋内退避指示」が出され、外出を控えるように、という勧告が出されました。科学的に見れば、屋内に退避すれば外部被ばくを抑えられますから、この指示は必ずしも的外れなものではありませんでした。

しかし、その結果何が起きたでしょうか。待機的避難区域の住民のうち、移動手段があり家を離れることのできる方はほとんどが避難されました。更に多くの流通業者は社員が50km圏内へ入る事を禁止しました。その結果、災害弱者、すなわち移動手段や情報入手手段のない高齢者や患者を抱えて動けない病院が食料や医療資源の供給もなく取り残される結果となったのです。

「実際にご自宅で衰弱死されている方も結構いたね」。当時南相馬に留まって被災地の検死に当たった医師がおっしゃっていることです。

「毎日食べ物の事しか考えられなかった。仕方ないのでラー油だけなめていましたよ」。子どもたちの為に相馬市に留まった教師の方からそのようなお話しも聞きました。

2.避難生活による健康被害
このように取り残された方々だけでなく、避難された方もまた、健康被害に苦しんでいます。長期療養施設の避難により、避難された入所者の死亡率が3.9倍にまで上昇した、という報告もあります(注1)。これは急な環境の変化や搬送という負荷が寿命を縮めた可能性や、一度に大量の患者さんの申し送りをした結果、必ずしも患者さんの状態について十分な情報が伝えられなかった可能性もあります。

療養施設だけでなく、健康な高齢者にも同様のことがいえます。相馬市で2012年に行った仮設住宅の健康診断では、高齢者の歩行不安定性(開眼片足立ちテストで15秒未満)の危険が、仮設住宅では自宅に住まれている方々に比べ5倍以上も高い事が示されました。(粗データは相馬市HP(注2))同じ方々の握力の平均はむしろ仮設住宅の方が強く、元々筋力のある漁師さんや農家の方々が、1年間の避難生活を行う間に急速に下肢筋力の衰えを来したと考えられます。

3.甲状腺スクリーニングによる被害
もう一つの例は、甲状腺スクリーニングによる被害です。(注・「福島県における小児甲状腺超音波検査について」、首相官邸ホームページ、山下俊一福島県立医科大学副学長(当時)の解説)

「無料で受けられる痛くもない検査なのだから何の問題もないではないか」

そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、先日福島県伊達市の霊山(りょうぜん)地区で行われたシンポジウム(注3)で地元の方々とお話ししたところ、徐々にスクリーニングの弊害とも言える現状が明らかになりました。

「ようやく風評被害が落ち着いたところでスクリーニングを行ったことで、『やっぱり福島は危険なんじゃないか』と言われるようになってしまった」と、スクリーニングの存在そのものが風評被害を助長した、という意見もありましたし、子供が「A2」(注・検査結果で小さなしこり、嚢胞(のうほう)がある)と言われた時の心理的負担を話される方もいました。

中でも問題になったのが過剰医療の可能性です。医療者側が見つかったがんを過剰に手術をしている、と取られる傾向にあります。しかし実際の所は、不安になった親御さんが「お子さんは癌です、だけど小さいから待ちましょう」という方針に納得できず、早めに手術を受けさせたがる、ということも多かったとのことです。

本来はスクリーニングの前に以下のようなコンセンサスを得ておく必要があったと思います。
普通行わないスクリーニングを行う事で、甲状腺がんが偶然見つかる可能性があります。
もしがんが見つかった場合、手術しなくてはいけない、という意見が主流です。
しかしそれは、スクリーニングをしなければ見つからなかったがんである可能性もあります。
手術には合併症や傷跡の残る可能性があります。
もし、「本来見つからなかった」がんを手術しなかったら何が起こるのかは、分かりません。
「A2」です「再検査です」と言われた時、には次の検査まで不安で過ごさなくてはいけません。それでもお子さんにスクリーニングを受けさせますか?
このようなコミュニケーションを充分行わずに始まってしまった甲状腺スクリーニングが、お子さんや親御さんの心を深く傷つけています。さらに、「先行調査のうちに小さな癌を見つけておけば本格調査での検出率が下がるか、原発の影響は少ない、と言おうとしているのかもしれない」などと、むしろスクリーニングを行う事で政府への不信を強めた方もいらっしゃいます。

健康被害への道は善意でできている
福島の災害は終わっていません。その災害はまき散らされた放射能の為だけではありません。誤解を恐れず言うならば、放射能以上に恐ろしいのは、実はまき散らされている「善意」なのではないでしょうか。

「地獄への道は善意で敷き詰められている(The road to hell is paved with good intentions)」という警句があるようです。同じことがここ、福島でも言えるのではないか。この半年間様々なものを見聞きして、私が感じることです。

福島の放射能は怖い。そのようにおっしゃる方々の多くは、(一部の明らかな悪意は別として)心の底から福島に住む子供たちを心配されているのだと思います。それだけではなく、避難区域の設定も、避難指示も、甲状腺スクリーニングも、そのどこにも「悪意」は存在しない。私たちはその事をもっと深刻に考えなくてはいけないのではないでしょうか。

個人や個別の団体に悪意はない。善意も悪をなすことはある。そう考える事から始めなければ、福島の健康被害の全容を知る事はできないと思います。狭視眼的に誰かを非難することに囚われている間に、刻一刻と被災者は増加していくのです。

今の浜通りに起きていることは、放射能という特殊事態ではありません。目に見えない脅威のもたらす健康被害は、世界中で毎日のように起こっています。たとえばエボラ出血熱や鳥インフルエンザ、サリンや炭疽菌などのテロ、これらもまた、見えないゆえに社会に混乱を起こす危機です。今、この福島に学ばなければ、似て非なる脅威が現れた時、人々はまた防ぎ得た被災者を大量に排出することになってしまうのではないでしょうか。

「放射能」で思考停止をしない限り、浜通りは日本の将来へ向けて、様々な学びの機会を与えてくれます。災害はもちろん起こらなければ良かった事件です。しかし一旦起こってしまったこの災害が与えてくれる知恵を、せめて受け取り損なわないようにすること。それが今の私たちに出来る最善の営みであると思っています。

越智小枝(おち・さえ)1999年東京医科歯科大学医学部卒業。国保旭中央病院などの研修を終え東京医科歯科大学膠原病・リウマチ内科に入局。東京下町の都立墨東病院での臨床経験を通じて公衆衛生に興味を持ち、2011年10月よりインペリアルカレッジ・ロンドン公衆衛生大学院に進学。3.11をきっかけに災害公衆衛生に興味を持ち、相馬市の仮設健診などの活動を手伝いつつ留学先で研修を積んだ後、2013年11月より相馬中央病院勤務。剣道6段。  

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コメント
 
01. 知る大切さ 2014年9月03日 05:56:19 : wlmZvu/t95VP. : rXmQVSTR26
>中でも問題になったのが過剰医療の可能性です。医療者側が見つかったがんを過剰に手術をしている、と取られる傾向にあります。しかし実際の所は、不安になった親御さんが「お子さんは癌です、だけど小さいから待ちましょう」という方針に納得できず、早めに手術を受けさせたがる、ということも多かったとのことです。<

福島医大の(甲状腺委員メンバーでもある)実際の担当医が「過剰治療では無い」と委員会の答弁で言ってます。 この女医さんの親が心配の例は2例だけ残り55例は適正治療。

この女医さん。 真面目に甲状腺委員会の議事録を読んで判断材料にしているのか?


02. 2014年9月03日 06:07:00 : aiMZAOJQqY
>安全とはあくまで主観的なものだからです。

こんな根本的に間違った認識でよく医学博士になれたねぇ。
科学というものが全くわかっていない。

たとえば一酸化炭素の濃度はいくつまでは安全、いくつになると中毒症状を起こし、
いくつでは死に至る、家庭や職場ではいくつ以下にすべき、と過去の事故や分析から
安全基準は”客観的に”決まっているわけだ。

人によって安全基準が10倍になったり10分の1になったりするわけではない。

放射能も全く同じである。そこには偏見や私見がはいりこむ余地はない。極めて厳密なものだ。
そんなことは科学のイロハである。

超低線量では人体への影響がよくわかっていないこともあるが、
相馬市の汚染レベルはとんでもなくに高く、あきらかに人体に有害であることは誰が見ても明らか。

毎日、気の遠くなるような放射性物質が放出、流出しており、さらに1Fで解体作業があれば、
ますます汚染は増える。

だまされるほうも悪いが、こんなに若く、未来のある、しかも女性の医者を超汚染地帯で働かせるのは
犯罪である。ある意味、この人も犠牲者だ。

医者が必要なら老い先短い老医者をいかせるべきだが、被ばくが危険であることは知っているので、
誰も行かないのだろう。

何年もしないうちに、この人は治療する側から、治療を受ける立場になるだろう。


03. 2014年9月03日 06:34:05 : y9jaTFjmiY
 この投稿者はチェルノブイリ等の原発事故後の悲惨な実態を認識しているのか!

 おおよそ、御用学者の域を出ない発言であり、まともな倫理観をもつ専門家であるなら、上記の主張を意図的に写真入りで投稿するほど愚かではないであろう。


04. 2014年9月03日 08:48:52 : ev2Gn91BdA
こいつの発言は、おかしいと思う。
放射能より風評?
まだまだ。ポンコツフクイチからモクモクだぜ。

もっと広い視野をもって下さい。
調子乗っていると大変だよ。


05. 2014年9月03日 08:56:48 : wBy8D69Nvs
まぁ相馬市勤務の医師だからなぁ浜通りでも北で宮城県寄りだ
0.1〜0.4μSv/hという地域だ。
他の浜通り地域と比較すれば低いのだけど
それを浜通りと括っちゃう表現を敢えて用いるんだから
通常時の3〜10倍の放射線量なのだから、安全と判断するのは医者や科学者として問題ありだ

「新生児や乳幼児も含めて手放しで安全なのが人が住める場所という基本が分っていない。」

南相馬市立病院の坪倉医師と同じ御用医師との判断しか出てこない。


06. 2014年9月03日 09:11:23 : wBy8D69Nvs
>>05 に追記だ

仮に越智小枝医師が相馬市で出産した場合、その地域に留まり
相馬市で採れた農産物・水産物・畜産物を自分の子供に食わせて育てていけるか?
相馬港内では養殖もあるんだよ。
それを子供に食わせることが出来るか?
畑で取れたものを食わせることが出来るか?
地産地消で農産物も海産物も旨い地域だった。しかも安い地域だった。
ジジババの家に寄ったら帰る時、今畑でとってきたからと
野菜をタップリ持たされる。(←当然測定なんかしていない)
そんな地域だったんだぞ。
安全とは、そんな昔の相馬地域と同等な場所の事をいう。


07. 2014年9月03日 09:41:04 : cubtedisaA
「敵は放射線ではない」、善意だと、この医者は、多分、“善意”で書いた。

この医者の“善意”も、さらに大きな「悪をなすこと」に、気づいているのか?

医学は、先ず予防原則で動く、エボラ出血熱感染疑い患者は、感染を前提として、対処する。感染確定者と同じ防護措置を採用する。感染結果が陰性であったとしても、この原則に揺るぎはない。

この医者が、20年後に、あのとき間違っていたと反省しても、何の意味もない。


08. 2014年9月03日 09:41:07 : Ysu54hhN7E
もしかしたらこの越智小枝医師は何とかの科学とかという宗教らしい団体の会員なんじゃね。(つまらんコメントでごめんなさい)

09. 2014年9月03日 10:45:53 : PvVnssngTc
この医師も高性能のエア・フィルターを使って、食品は西日本からの宅配とかだろう。
自分の生活を示して欲しい。それで住民に相馬が安全かどうかの判断材料としてほしい。

「安全とはあくまで主観的なものだからです」と言っておられるが、公衆衛生では
安全は主観的に決められるものではないのです。原子力ムラの一員ではあるが、
国際放射線防護委員会(ICRP)も年1ミリの基準がある。しかもこれは成人の基準だ。
内部被曝については、外部被曝の数百倍の影響があるとも言われる。チェルノブイリ
では子どもは年0.5ミリシーベルトをもって放射線管理区域としている。基準はあるのだよ。


10. 2014年9月03日 11:23:40 : ZKyPWMbBXI
>福島浜通りの現状:敵は放射線ではない

てきはね、ズバリ原発そのものの存在でしょ。
それにさ〜「福島浜通り」の敵じゃなくて原発は日本中、いや世界中、地球、宇宙全ての生きとしいけるものにとっての敵でしょ。

その根本から間違っている。


11. 2014年9月03日 12:35:32 : 8z0JTJjQpY
福島浜通りの現状: 敵は放射線「だけ」ではない! 安全神話で住民を殺戮するキチガイ女医とそれを紹介する【ネトウヨ会員4153】も住民の敵!  - ゲロゲロ新聞(風呂風呂新聞)

12. 2014年9月03日 12:44:14 : 3EMgCxnjJI
妄想はもういらん。原発がメルトダウンして何事もないという非科学につき合っている暇はない。さらに、そんなところに住んでいるような無知な奴の自分に言い聞かせるような話を誰が真に受けるか。

13. 2014年9月03日 14:28:11 : Q3qbpnbECo
>>07
>「敵は放射線ではない」、善意だと、この医者は、多分、“善意”で書いた
せめて「敵は放射線ではない」ではなく「最大の敵は放射線ではない」としないとなぁ
善意だとしてもかなり歪んだ善意ではないか
ちなみに投稿者の善意に対してはかなり懐疑的です

14. 2014年9月03日 17:13:06 : IJvOprfvDk
越智小枝さんって、坪倉(鼻血は科学的にはありえない)正治さんとつるんで説明していた人ですからね。そりゃまぁそんなもんでしょう:
https://www.city.soma.fukushima.jp/koho/news.asp?kijino=9311033

15. 2014年9月03日 19:42:30 : uEEk6aHu6A
>放射能以上に恐ろしいのは、実はまき散らされている「善意」なのではないでしょうか。

 それ以上に恐ろしいのは、そんな風に色を変え形を変え、此処で語られている全ての死傷者の発生や健康被害が、東京電力が引き起こした傷害事件なのだと言う事を忘れてしまう事だよ。
 まるで、降って沸いた自然災害の様に語るのは間違いだろう。明らかな加害者が存在して居るのに何の処罰も受ける事無くのうのうと、人の懐の金を当てにして商売続けている現実だよ。
 一民間企業の利益優先の施策の為に引き起こされた災害から、一体何を学べ取れと言うのだろう。
 まあ仕方ないか、何しろ、昔の太平洋戦争では、防弾装備のない棺桶に翼を着けて飛ばしたし、挙げ句の果てには、そのまま突っ込めなんて戦争をして来た国だ。
 今だって、川内原発の再稼働に際しては、避難計画の検証も計画の実効性も検証せずに、全てを周辺自治体に丸投げして動かすとか抜かしている。まるで、防弾装備の無い戦闘機に乗せられ『敵さんより良く出来た戦闘機だから、弾に当たらないように避けて飛べ』と檄を跳ばされ帽子を振られて送り出される様なもんだな。

>「放射能」で思考停止をしない限り、浜通りは日本の将来へ向けて、様々な学びの機会を与えてくれます。

 そう。そんでもって簡単な事を学ぶんだよ。歴史から何も学ばないって(笑)。


16. 2014年9月03日 21:07:19 : k0dEG3iWwM

「浜通りは日本の将来へ向けて、様々な学びの機会を与えてくれます」だと?

つまり、放射性物質汚染が人体に及ぼす影響の、又とない人体実験が出来ると

喜んでいるのだな!


17. taked4700 2014年9月03日 22:03:09 : 9XFNe/BiX575U : GUFoFa2tvY
この医師の認識は全て低線量被曝の影響はないということにもとづいている。
そのことを典型的に示しているのが次の箇所だ。

まず、「科学的に見れば、屋内に退避すれば外部被ばくを抑えられます」としているが、屋外での外部被ばくのメカニズムを理解していない誤解だ。外部被ばくは、主に大気中のホットパーティクルによるものだ。そして、ホットパーティクルは非常に微小だから簡単に窓の隙間などから屋内へ侵入する。花粉などに比べてもずっと微小なので、自然な換気に伴って屋内へ流入するのだ。ただし、当然、屋内の方が屋外よりも安全だ。なぜなら、屋内の方がホットパーティクルの濃度が薄いからだ。

次に、問題なのは、というか、こちらの方が誤解としてはずっと深刻な問題だが、被曝影響よりも取り残されたことによる影響が大きいとしてしている点だ。確かに「ご自宅で衰弱死」されてしまうのはよくない。しかし、そういった例は少数で、大部分は屋内退避によって外部被ばくにしても内部被ばくにしても被曝を軽減できたからだ。屋内退避をしてもとくに生活に困らなかった人たちが多くいたはずであり、そのことを無視してしまっている。この医師の方の主張を徹底すると、屋内退避は全て無意味ということになってしまう。


>1.「避難区域設定」による健康被害
>福島第一原発の事故を受け、政府は原発からの距離に従って避難区域を設定しました。半径20km以内の「強制避難区域」と20-30kmの「計画的避難区域」です。計画的避難区域の住民には「屋内退避指示」が出され、外出を控えるように、という勧告が出されました。科学的に見れば、屋内に退避すれば外部被ばくを抑えられますから、この指示は必ずしも的外れなものではありませんでした。

>しかし、その結果何が起きたでしょうか。待機的避難区域の住民のうち、移動手段があり家を離れることのできる方はほとんどが避難されました。更に多くの流通業者は社員が50km圏内へ入る事を禁止しました。その結果、災害弱者、すなわち移動手段や情報入手手段のない高齢者や患者を抱えて動けない病院が食料や医療資源の供給もなく取り残される結果となったのです。

>「実際にご自宅で衰弱死されている方も結構いたね」。当時南相馬に留まって被災地の検死に当たった医師がおっしゃっていることです。

>「毎日食べ物の事しか考えられなかった。仕方ないのでラー油だけなめていましたよ」。子どもたちの為に相馬市に留まった教師の方からそのようなお話しも聞きました。


18. 2014年9月04日 07:44:00 : Y7aQXEMRAk
山下俊一の仲間。原子力村の仲間。

19. 2014年9月04日 09:19:55 : icPXxmFcVA

つまりは悪魔ですか。

20. 2014年9月04日 10:30:47 : k0dEG3iWwM

この浅はかな女医は、肩書きをひけらかして的外れで浅薄な知識を得々と語り、

おぞましい安全風評をバラ撒く輩の一種に過ぎない!


21. 2014年9月04日 16:04:29 : RQpv2rjbfs
あなたは何派と聞かれて、常に多数派と答える輩は無意識であるにしても、それが正しいと信じ込んでいる救いの無さを感じる。たとえて言えば戦時中の大日本婦人会、おそらく説得は無意味だろう。馬鹿の厚い壁に守られた盲信と戦うすべはない。

22. 2014年9月04日 23:29:35 : 2MnIDR1aRE
敵は放射能と原発と御用学者だよ

23. 2014年9月06日 09:14:10 : ZKyPWMbBXI
>>22 2MnIDR1aRE さん
>敵は放射能と原発と御用学者だよ

自民党とマスコミも加えてよ。


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