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福島第1原発で記者団の質問に答える吉田昌郎所長(中央)=2011年11月12日:共同通信
福島第1原発事故「吉田調書」の全容が判明「イメージは東日本壊滅」
http://www.sanspo.com/geino/news/20140830/acc14083019080002-n1.html
2014.8.30 19:08 サンスポ
東京電力福島第1原発事故をめぐり、政府の事故調査・検証委員会が現場の指揮を執った吉田昌郎元所長=昨年7月死去=から当時の状況を聞いた「聴取結果書(吉田調書)」の全容が30日、判明した。
共同通信が入手した調書で吉田氏は、2号機の原子炉水位が低下し危機的状況となった事故発生4日目の2011年3月14日夜を思い起こし「われわれのイメージは東日本壊滅。本当に死んだと思った」と述べるなど、過酷な状況下の心情を吐露している。
吉田氏の証言は他の聴取対象者の証言とともに政府事故調が12年7月にまとめた最終報告書に反映された。政府は近く、吉田氏の調書を公開する。
11年3月15日に東電が第1原発から「全面撤退」すると政府が解釈したことには「逃げていないではないか」と怒りをあらわにし、現場の状況を理解しなかった首相官邸や東電本店に対しての不満も口にしている。
第1原発から約650人が第2原発に退避したことをめぐっては、朝日新聞が今年5月、調書などを基に「所員の9割が吉田氏の待機命令に違反し撤退した」と報じたが、吉田氏は聴取に、命令違反があったとの認識は示していない。
3号機の爆発で一時、多くの行方不明者が出たことについては「四十何人不明という話で、その時死のうと思った。本当に亡くなっているなら、腹切ろうと思った」と語り、作業員の安全を強く意識していたこともうかがわせた。
一方、東電が事故前の08年、第1原発に大津波が来る可能性があると試算しながら対策を取らなかったことには「何の根拠もないことで対策はできない」と応じている。
吉田氏の調書はA4判で約400ページ。吉田氏は生前、「記憶の薄れ、混同で事実を誤認している部分もあると思う。内容の全てが事実であったかのように独り歩きしないか危惧している」として非公開を望んでいた。
しかし政府は、調書の内容を複数の報道機関が報じ「懸念が既に顕在化し、このまま非公開とすることは、かえって本人の意思に反する」と公開を決めた。(共同)
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