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福島第一原発、被爆しながらの廃炉作業、炎天下で保冷材も不足し、熱中症増加、これから40年続く(8/14 TBS)
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Friday, August 15, 2014 東京江戸川放射線
この夏は各地で猛暑が続いていますが、廃炉に向けた作業が続く福島第一原発も例外ではありません。炎天下での作業で、熱中症をどう防ぐか、過酷な現場を取材しました。
強い日差しが照りつける中、廃炉に向けた作業が続く真夏の福島第一原発にJNNのカメラが入りました。
連日、真夏日が続く福島第一原発。作業員たちは、「防護服」に「マスク」という過酷な環境の中、屋外で汚染水タンクの増設や、土を凍らせて地下水が建屋に流れ込むのを防ぐ「凍土壁」の工事などを行っています。心配されるのは、熱中症です。
「黄色いのが、ご覧いただけるが、中はクールベストを着けている」(東京電力 福島第一廃炉推進カンパニー 松井健一郎マネージャー)
防護服の下に着ている黄色いベスト。この中に暑さをしのぐため、あるものが入っています。
「冷蔵庫でかちんこちんに凍っていて、保冷面を体につけて冷やす」(東京電力 福島第一廃炉推進カンパニー 松井健一郎マネージャー)
今までの格好と比べてみると、黄色い「クールベスト」を着ると、胸や背中を中心に青くなっていて体温が全体的に下がっているのがわかります。しかし、「クールベスト」を着用しても、その効果が続くのは1時間程度だといいます。そのため、夏場は作業時間を2時間などに制限したうえで、時間帯をずらして作業しています。
夜明け前から動き始める作業員。日中の暑さを避けるため、作業の開始を早めているのです。さらに、夏は午後2時から午後5時までの作業を原則、禁止しています。
「早い時間は(午前)5時から (午後)2時までに作業を全て終了する。涼しい時間帯で作業をやっている」(鹿島建設 凍土遮水壁工事事務所 浅村忠文所長)
作業は夜間も行われ、現場によっては夜通し作業するところもあるということです。こうした、炎天下を避ける工夫に加え、熱中症を防ぐために欠かせないのが水分補給です。作業員は、現場でマスクを外して水を飲むことはできません。ではどのように水分補給をしているのでしょうか。
「大型バスを1台休憩所として利用している。もちろん飲食もできる」(東京電力 福島第一廃炉推進カンパニー 松井健一郎さん)
構内を回るバス。クーラーがついていて、作業員はこの中で水分を取って休みます。こうした対策もあり、今シーズンの熱中症の患者は20人と、去年より増えたものの、重篤な患者は出ていないということです。
「凍土壁」の工事など汚染水への対策のため、福島第一原発で働く作業員の数は年々増え続けています。その数、1日およそ5000人。去年に比べ、倍近く増えました。
「当然、休憩施設や保冷剤の数が足りなくなることが起きている。これから30、40年と続く廃炉作業なので、作業員が安心して働ける環境をもっと整備しないといけない」(東京電力 福島第一廃炉推進カンパニー 松井健一郎マネージャー)
現場では、きょうも放射線だけでなく、暑さとの闘いが続いています。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2274472.html
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