http://www.asyura2.com/14/genpatu39/msg/570.html
Tweet |
福島原発「作業員6000人」の現実[第5弾] 現役作業員がタブー告発 原発とセックス差別「妻が性交を拒否!」 ジャーナリスト・水石徹(1)
http://wjn.jp/article/detail/2387358/
週刊実話 2014年8月7日 特大号
仕事疲れのせいか、原発作業員の桜井正雄さん(仮名)は浮かぬ顔でやって来ることが多い。しかし、この日は思いもよらずスッキリ顔。「髪切ったばかりだから」と照れたが、話を聞くと、それだけではなさそう。
のっけから下ネタを切りだし、それも夫婦の性生活をさらけ出したのだ。こんなことは初めてなので面食らってしまった。
昨日は土曜日だからね。現場(福島第一原発)から宿舎に戻り、それから(いわき平)駅前ビルで最高の牛肉買って、わが家へ直行さ。2カ月ぶりだ。
女房とビール飲みながらしゃぶしゃぶ食って、2人で風呂に入って背中流し合って…寝る前にイッパツ、今朝もイッパツ。昼過ぎに家を出る前、もうイッパツせがまれたが、「時間がない。こんど帰ったときに」と言って、やっとなだめすかしたよ。
家に着いたときから、見たこともないピンクのネグリジェ姿。それも素っ裸にね。半年以上ヤッてないから、こりゃ、とんでもない発情期が来てるのかなと思たら、ズバリだったね。
病弱なのに、やたら積極的で、自分から上になったりワンワンスタイルになったりするから、俺のほうがマイッてしまったよ。でも、そんなことは滅多にあることじゃない。それに女房の病気がよくなっている証拠でもあるから、俺もしっかり相手してやった。
シャブってもらったのも、お返しにアソコを舐め回してやったのも30何年ぶりの快挙だ(笑)。お蔭でどっちも汗ビッショリ。俺は50代にしてヤレヤレだけど、女房はまだ40代。家に帰るたびに、あんなに発情されたんじゃ、帰る楽しみが半分、半分はちょっと怖さを感じるね。毎週帰れば、女房もあそこまで発情することはないだろうけど、仕事の関係でそうもいかないしさ。
放射能の恐怖と蒸し暑さに耐える日々。現場から宿舎に戻れば、素性もよくわからない男たちとの共同生活が待っている。溜まりに溜まった鬱憤、ストレスを“発情”妻が解消してくれたから、スッキリ顔になったのかも。とにかく、これまでになくリラックスした感じだ。下ネタに近い話がまだ続いた。
原発とセックスは関係ある、と言ったら世間は不思議に思うだろうけど、実際に関係あるんだ。当人にとっては、かなり深刻でね。
遠くから来て、宿舎、アパート暮らしの原発作業員は、女房、彼女と何カ月も会えない。久しぶりに会ったら、その夜は当然、セックスにまっしぐらのはず。どっちも欲求不満が溜まっているから。ところが、女のほうが拒んでくるケースが結構多いんだ。
◇
福島原発「作業員6000人」の現実[第5弾] 現役作業員がタブー告発 原発とセックス差別「妻が性交を拒否!」 ジャーナリスト・水石徹(2)
http://wjn.jp/article/detail/6080044/
週刊実話 2014年8月7日 特大号
女房の顔なんて見たくない
九州出身の40代の男は、
「放射能が怖いから体に触らないで」
と女房からセックスを断られたうえ、帰るときに着ていた服、下着はぜんぶ捨てられたそうだ。1週間くらいいたのに、女房とのセックスは1回もなかったらしい。九州から帰ってきて、本人は苦笑いしながら、
「女房のヤツ、カネだけは黙って受け取りやがった」
と言っていたね。
同じ九州出身の独身男は彼女から、
「放射能が体に入るのは嫌よ。ナマじゃなくコンドーム着けて」
と言われたらしい。この男は彼女と婚約中で、結婚式の資金稼ぎに来ていた。だが、つい最近、
「破談にした。子供作れる見込みないから」
と本人から聞いた。
北海道出身のある男は、いざセックスを始めようと重なりかけたら、女房がガバッと起き上がり、
「そんなにヤリたいなら、カネで買える女と外でヤッてきて。許してあげるから」
と言われ、頭に血が上ってしまったそうだ。揚げ句の果て、息子、娘たちからも、
「放射能の中にいたんだから、近寄らないで」
と言われ、「目の前が真っ暗になった」と、そのショックはハンパじゃないよ。命懸けで事故原発と戦っているのに、肝心の家族が偏見の塊になっているから、ホント、気の毒な話だよ。
連中と比べたら、俺なんか幸せ者だよ。女房は、ちょっと特殊な病気で医療費がかかる。事故原発で働いているのは、その医療費稼ぎが目的だし、女房もありがたがっている。女房の体調にもよるが、セックスだってバッチリだ。嬉しいのは、俺が帰るのを首長くして待っていることだよ。
でも、まあ、6000人もいれば当然といえば当然だけど、原発作業員の人間模様はさまざまだ。俺とまるっきり逆な境遇のヤツもいっぱいいる。
関西方面から来た、ある男は、ひどい憎まれ口を叩かれて送り出されている。女房からだよ。
「いっぱい働いて、いっぱい放射能吸い込んで、家に帰ってくるときは棺桶の人でもいいからね。お互いに楽になれるから」
酒飲んでいるとき、この作業員がこぼしていたよ。
「事故か何かで死んでしまえば、生命保険金が入るし、賠償金が出るかもしれん。それで借金返せば、女房は楽になるやろ。だから、ひどい悪態をつくんや。女房は自分より10歳近く年上の50代半ば。夫婦仲は最悪や。セックスはまったくない。あんなドラム缶のような女房と寝るんなら、イヌかヒツジの尻に突っ込んだほうがマシや」
そんな内容だったね。女房の妹の亭主、つまり義弟は地元の暴力団幹部らしい。何かあるたびに幹部筋から脅しが入るらしく、女房に対して強く出れない。
気のいいヤツで、ウサ晴らしは競輪だけ。女房で懲りているのか、女にはあまり興味がないみたいだ。
この男は今年に入って、いわき平競輪場で場外車券買って、1レースで1000万円以上当てたことがあるんだ。俺を含めて13人が小名浜(いわき市)のソープランドに招待された。俺たちが女を抱いている間、ヤツは近くの港をブラブラしてたみたいだ。ソープランドから出ると、斜め向かいの寿司屋に招待され、寿司ネタが切れるまで食って、酒をジャンジャン出させるドンチャン騒ぎでね。カネはぜんぶヤツが出した。
初めて知ったけど、競輪の払い戻し金は、100万円になると銀行の帯がつくんだ。寿司屋を出ると、その帯を2つ破り取って、1人20万円ずつ渡された。小遣いってわけだ。俺はそのカネをみずほ銀行いわき支店に預けたよ。
そして家に帰るとき、それに2万円プラスして22万円の真珠のネックレスを買い、女房にプレゼントしたんだ。女房は飛び上がって喜んでくれた。
でも、その夜、女房はまったく発情しなかったね。俺は気分がよくて、ヤル気満々だっただけにガッカリだ。だけど、体調が悪いときに無理にチンポ入れることはできない。昨夜から今日にかけては、女房の気分と体調がバカみたいに良すぎたんだ。だから、夜も朝もウハウハできた。
原発作業員の中には、「女房の顔なんか見たくもない」と言うヤツもいっぱいいる。本人と話したことはないが、女房を殴り殺して、2〜3年前に刑務所から出てきたヤツもいる。別居中の女房の部屋に入り込んで、むりやりセックスして、強姦罪で逮捕されたヤツもいる。とにかく、これまで話してきたように有象無象には事欠かないよ。
◇
福島原発「作業員6000人」の現実[第5弾] 現役作業員がタブー告発 原発とセックス差別「妻が性交を拒否!」 ジャーナリスト・水石徹(3)
http://wjn.jp/article/detail/8812222/
週刊実話 2014年8月7日 特大号
サウナより暑い“原発痩せ”
元気そうな桜井さんだが、1週間前に会ったときよりは明らかに痩せ細っている。
「奥さんとイチャつきすぎて痩せちゃったの?」
と冗談を飛ばすと、
「いや、そうじゃない。去年もそうだが、この時期はどうしても痩せ細ってしまう。俺たち原発作業員に言わせれば、これは夏痩せなんかじゃなく“原発痩せ”というやつだ」
そう言うと、やっと原発敷地内の話に入った。
蒸し暑い雨の日が続いて、上下ツナギ服にカッパ着て作業するから、サウナなんかより暑苦しいし、ぶっ倒れるくらい息苦しい。体重が減るのは当たり前だ。それに一体型の全面マスク着用だから、顔じゅう火照って汗は吹き出るし、それで目の部分が曇ってしまう。それじゃ外が見えなくなって作業できなくなっちゃう。目に汗も入るしね。どうしようもないから、指入れてマスクをちょっと浮かせようとすると、班長から、
「指突っ込むな! 放射能吸いたいのか!」
と怒鳴り声が飛んでくる。だからマスクは絶対に外せないんだ。
それなら、東電、元請けの大手ゼネコンが何か対策を考えてくれているかというと、それはまったくない。知っていながら知らんフリということ。莫大な予算が使われているけど、作業員に対しては満足なマスクも用意できない。結局、作業員それぞれが知恵をしぼるしかない。
マスクの内側と外側に丸い小さな磁石を1個ずつくっ付け、内側の磁石に汗を吸い込みやすい茶色の紙を挟んでおく。
外の磁石を動かすと、内の磁石といっしょに紙も動いて、マスクの曇りがそこだけ取れるという仕掛けだ。これを繰り返せば、なんとか外が見えるようになるから作業はできる。
ほかに食器用の洗剤『ママレモン』を使う手もある。それでマスクの内側、外側を前もって洗っておくと、大して曇らなくなるんだ。事故原発で働くかぎり、ママレモンは必需品だよ。
こんなことで俺たちがどれだけ苦労しているか、世間はわかっちゃくれないだろ。総理大臣も国会議員も全面マスク着けて視察に来たけど、おエライさんだって何もわかっちゃいない。あれは国民向けの点数稼ぎだろ。事故原発の最前線で戦っているのに、汗で見えなくなる、そんなマスクを使っているなんて、時代遅れも甚だしい。
ただ最近は、作業員によって半面マスクもある。同じ事故原発敷地内でも放射能の薄い場所がある。そこに振り分けられた作業員は半面マスクでいいというわけだ。全面マスクと違って、ゴーグル部分がないから、こりゃ働きやすい。目に汗が流れ込むことはあっても、作業着の袖で簡単にふき取れるからね。
連載初回で触れたが、尾てい骨の部分にふやけた吹き出物ようなものができたのは、桜井さんが事故原発で働き始めてからだという。化膿しないものの、痒みがひどくなり、しょっちゅう掻いているうち、そこに白っぽい瘡蓋ができた。それをはがすと瘡蓋がまたできる−−そんなイタチごっこが今年春ごろからずっと続いてきた。
皮膚科の医者からは、
「疥癬虫(ヒゼンダニ)に噛まれて感染したか、ヘルペス(単純性疱疹)かもしれない」
と、塗り薬を処方されていた。だが瘡蓋も痒みもいっこうに消えない。
それで6月、原発作業員であることを伝えると、
「放射能の影響があるかもしれない」
と言われたから、桜井さんがドキッとするのは当然。早速、はぎ取った瘡蓋が精密検査に回されることになった。そして7月15日、その検査結果が桜井さんに伝えられた−−。
(以下次号)
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素39掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。