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東電福島第一原発 3号機建屋の線量減らず苦戦 核燃料取り出し遅れへ(共同)
http://financegreenwatch.org/jp/?p=45708
7月 30th, 2014 Finance GreenWatch
東京電力は福島第1原発3号機建屋の放射線量を除染などで下げる作業に苦戦している。思うように効果が上がっておらず、2015年度前半に予定している核燃料プールからの使用済み核燃料の取り出しが遅れる可能性もある。
3号機建屋は、11年3月14日に水素爆発が発生。屋根などが吹き飛び、北西部分が崩落した。
東電は昨年10月、燃料取り出しに向け、むき出しになっている最上部の5階フロアで除染などを開始。床が損傷した部分では高圧水でコンクリートの表面を数ミリ削る一方、損傷がない区域では遠隔操作の「除染ロボット」でがれきの撤去などを進めた。また放射線の 遮蔽 (しゃへい) 材として、床の一部に鉛の板を敷いた。
東電は当初、線量を除染前の100分の1以下に下げる目標を設定。特に人が作業する予定の区域は、遮蔽材の効果と合わせ、毎時1ミリシーベルト以下を目指した。
しかし原子炉の南西側を今年5月に調査した結果、床の損傷が少なく、除染が比較的しやすいにもかかわらず、線量が除染前の3分の1程度にしか下がっていなかった。
ほかに調査した13地点の多くでも効果は限定的だった。集めた汚染がれきに近く、作業前より3倍も高い約240ミリシーベルトが計測された地点もあった。
目標を下回った理由について東電は「がれき撤去ができていない崩落部分からの影響が大きかった」と説明。想定より床の損傷が激しかったことも要因とみられる。
燃料取り出しには、爆発でプールに落下した燃料取り扱いクレーンなどを新設しなければならない。こうした人が現場に入る必要がある設置などの作業は、線量の低減が前提となるため、東電は遮蔽材設置や除染の作業を追加する方針。取り出しの工程に与える影響も検討する。
http://www.47news.jp/47topics/e/255674.php
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