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放射線ってヘリウム原子や電子や光がその本体。
ヘリウムびゅーん、電子びゅーん
α線は皮膚で止まる。
γ線は「水」や「コンクリート」で止まる。
半減期が長いほど安定的で弱い。半減期が短いものほど力が強い。
DNAを傷つけるのは「活性酸素」
DNAは自己補修する。
K40の話 人は誰でも毎日100ベクレル食べている。
放射線は物理的な半減期と生理的な半減期でダブルで減る。
とても分かりやすかった。
早くからこんな本を読んでれば無用な不安に陥る人もなかったと思う。
ニュースを見ていると放射線についての用語が次々と出てくる。
シーベルト、ベクレル、空間線量、内部被曝などなど…
そもそも放射線と放射能と放射性物資の違いはなんぞや?
意味をきちんと理解してニュースを聞いているヒトは少ないのではないかと思う。
この本は対話調で極めて平易に書かれており、科学知識ゼロからでも
放射線に関する基礎的な知識を得ることができる。
解説については簡略化したりしている部分があるが、一般市民が
放射線についてのニュースを理解できるようになる目的には十分すぎるレベルだ。
そもそも学者を養成する本ではないのでこの編集方針は正しい。
こういうことは誰も教えてくれないだけに、不安ばかりが先行してしまったり、
どの情報が正しいのかわからないという状況に陥りがちだ。
しかしちゃんとした知識を得て自分の頭で考えることにより、物事がクリアに見えてくる。
「わかったフリ」をやめるための基礎的な教養書として是非オススメしたい。
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なぜ手に取ったかというと著者の小峰公子に目が行ったから。
同姓同名か? と思いましたがまさかの本人 元KARAKで現ZABADAKの小峰公子さんでした。
ZABADAKといえば土の香りや雨の匂いのするバンドグループで、個人的にドハマりした。
思わぬところから思わぬ角度で嬉しい再会をした。
内容としては 科学素人の小峰公子が 専門家の菊池誠氏に放射線周りのことを質問するという 対話形式の作りとなっている。
素朴な質問でなりたっているが、素朴な回答は奥が深い。
科学的な知識の基本の基本から始まるので、ブルーバックとか百科事典を切り取ってきたかのような内容である。
何しろ原子とは?とか元素記号や周期表から話が始まる。進行は軽妙であるが(笑)
小学生に真剣に科学の話をしている雰囲気で、大人でも完全に理解するには何度も読み返さなければならないと思う。
知識がなければ一行ごとに置いていかれるでしょう(笑)
多少知識があっても基礎の基礎をこれだけ抑えている人はかなり少ないと思います。
極めて丁寧に作った極めて真面目な本と思う。
もちろん、福島原発事故を受けての本であるが、悲観も楽観もせず 現実をまっすぐ見つめようとする著者の視線を感じる。
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市民社会フォーラム第128回学習会「物理学者・菊池誠×ミュージシャン・小峰公子 いま知っておきたい放射線のほんとう」に参加した。
3年前の原発事故によって、物理学がいきなり日常生活に入り込んできた。
ベクレル、シーベルト、線量なんて、これまで縁のなかった単位や用語が氾濫し、誤解を生んだことも多く、しばし混乱をきたしたことは記憶に新しい。
というか、いまだに誤解を続けて混乱している人もいる。
学習会の内容は、菊池さんと小峰さんの苦労話だ。
小峰さんに放射線のことを菊池さんが教えるんだけど、物理学者が簡単だと思い込んでいることでも、小峰さんに伝わらない。
えっ、そんなことから説明しなきゃいけないのとか、そうか、そこが分からないのかという、菊池さんの学びのお話でもあった。
細かな知識を知っていても、基本がまるでなってない人が、まだいる。
昨日もツイッターで「1マイクロシーベルトと言っても外部被曝と内部被曝は異なるし、核種によって害はまちまちだから、数字に誤魔化されてはいけない」なんてことを書いてくる人がいて驚いた。
シーベルトの概念をまるで誤解して、分かったつもりでいるのだ。これでは推進派の安全論に太刀打ちできない。
こんな話を思い出した。
ある成績の良い高校生が、日本がアメリカと戦争して負けたと聞いて驚いたという。
生徒に驚かれた教師も驚いた。
なぜなら、その生徒は、「真珠湾攻撃 1941年」とか「降伏文書に調印した人 重光葵」とか、テストで正解していたからだ。
いくら年表を正確に暗記しても、その生徒は全体像がちっとも分かっていなかったのだ。
知識は細切れではダメなんで、体系的とまではいかなくても、全体の組立が分かっていないと、とんでもない間違いを犯す。
ときには全国紙の記者が善意で「甲状腺被曝、最高87ミリシーベルト」なんて記事を書いて、読者を不安に陥れてしまうことにもなる。
この記事がどのように説明不足かは、本を読めばわかる。
ほんとうにいちから丁寧に解説してくれる本だ。
アマゾンさんには申し訳ないが、私は会場で買った。
消費税抜きで買えたので、お得であった。
いま読んでいるが、分かったつもりでいたのに分かっていなかったことを改めて知って、ありがたく思っている。
たとえば、私はベクレルというのは1秒間当たりの放射線の数だと思い込んでいた。
1ベクレルといえば、ベータ線なりガンマ線が1秒に1つ飛び出てくることだと誤解していたのだ。
そうではなく、1ベクレルとは、1秒間に壊れる原子の数だった。
そして例えばセシウム137が壊れると、ベータ線とガンマ線が一つずつ、ほとんど同時に飛び出てくる。
つまり1ベクレルだと2つの放射線が飛び出てくることになる。
へええええと、改めてびっくりしている。恥ずかしい話である。
私みたいな誤解をしないために、分かったつもりでいる人にこそ、読んで欲しい本だ。
読めば、「甲状腺被曝、最高87ミリシーベルト」なんて記事に出会っても、いちいちびっくりしないで冷静かつ正確に読む事ができるようになる。
逆に、シーベルトをまるで確定した物理量のように誤解して安全を強調するのも、間違いだとわかる。
読めば、放射線を軽視もせず、いたずらに恐れることもなくなるだろう。
いちから簡単に説明するといっても、そこは物理の本だから数字も記号もたくさん出てくるので、すいすいと流し読みできるものではない。
が、説明はていねいだし、物理に不慣れな人が引っかかりやすい箇所をゆっくりと解きほぐしてくれるので、きちんと読めばまともな知識が身につく。
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放射線を浴びる=癌というイメージが拭えず、目に見えない・実態も良く知らない放射線を
やみくもに「怖い」と感じていました。
この本は、そもそも放射線って何?ということから、日常生活にある放射線のこと、健康
リスクの捉え方などについて、化学について無知な私にも分かりやすく書かれています。
知らないものを、ただひたすら怖がり、逃げる。
そういうことがいかに不毛で、知らず知らずに色んな人を傷つけ、貶めているかを知りました。
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