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無人となり大自然に戻りつつある福島、ニホンザル、イノシシ被害深刻化(7/16 福島民報)
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Wednesday, July 16, 2014 東京江戸川放射線
東京電力福島第一原発事故に伴う南相馬市の避難区域でニホンザル、イノシシなどが生活圏に入り込み、人家が荒らされたり、農作物や果樹などが食べられるなどの鳥獣被害が深刻化している。避難区域では19日から特例宿泊が始まるが、「怖くて泊まる気持ちになれない」と住民から不安の声が出ている。
有害鳥獣が人里に出没するようになった理由について、南相馬市博物館の稲葉修学芸員(47)は「避難区域に住民が住んでいない。さらに震災前に比べ狩猟が少なくなった。人を恐れなくなったのではないか」と分析している。市農政課によると、平成25年度の農地の被害面積は158アール。宅地なども被害を受けているほか、多くの目撃情報が寄せられている。
同市原町区の避難指示解除準備区域から鹿島区の仮設住宅に避難している主婦下浦恵子さん(65)は「サルが家の屋根にまで登ってきた。大きい音で驚かせても逃げない。(長期特例宿泊が始まっても)とても戻る気持ちにはなれない」と語る。
市は有害鳥獣捕獲隊を委嘱しているが、全域が避難区域となっている小高区では例年の15人に対し今年度は9人と手薄な状況だ。市農政課は「住民が心配している以上、わなの設置数を増やすなどの対策を検討していきたい」としている。
http://www.minpo.jp/news/detail/2014071616908
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