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除染作業が完了した牧区で、放牧を再開した須川牧場
岩手の牧場、汚染がひどく再起不能、ゼネコンがメガソーラーを設置(7/14 読売新聞)
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Tuesday, July 15, 2014 東京江戸川放射線
東京電力福島第一原発事故の影響で牧草が放射性物質に汚染され、2012年度から牛の放牧を全面的に中止している県内の公共牧場17か所のうち、一関・奥州地方の3牧場が今年、放牧を再開した。除染作業で牧草の放射性セシウム濃度が国の基準(1キロ当たり100ベクレル)を下回ったためで、昨年の2牧場と合わせ5牧場で放牧が一部可能になった。一方で、除染を断念した牧場もあり、事故の傷痕は深い。(一條裕二)
2012年産牧草の検査結果を受け、県は、原発事故前に牛を放牧していた公共牧場17か所に全面的な利用自粛を求めた。3000頭を超える牛が影響を受け、農家は預け先の変更や自前牛舎での飼育を強いられた。
県は12年度から、牧草地を重機で掘り起こして天地返しする除染作業に本格着手した。今年度中には、作業ができない場所を除く約1万3000ヘクタールの除染を終える計画だ。
除染の進展に伴い、昨年は「阿原山」「室根高原」、今年は「須川」「胆沢」「種山高原」で放牧が一部可能となった。「哺育育成」「夏虫山」も今年中の再開を検討している。
5月16日に牛の放牧を再開した一関市営須川牧場は、6月5日現在約103ヘクタールが利用可能となり、約80頭を放牧している。佐々木輝美場長は「除染しても数値が下がらず、再除染をした場所もある。やっとここまで来たという感じ」と目を細める。34頭の乳牛を飼育する一関市の熊谷忠人さん(57)は「以前は5頭ほど預けていたが、それができなくなり、し尿処理が大変だった。再開を待ち望んでいた」と話す。
事故前は、合わせて1000頭を超える牛を預かっていた遠野市の牧場5か所は、一部で採草を再開したものの、除染が済んでいない区域も多く残り、牛の放牧再開は来年の予定だ。
一方、「楢の木平」「大窪山」「平根山」は、急斜面や石が多い土質のため重機が入れず、全域で耕起不能と判断された。自然減で放射性セシウムが基準以下になれば利用は可能だが、今後の展望は描けていない。
同じく、全域で耕起不能と判断された「五葉」では新たな活用策として、メガソーラー計画が進む。ゼネコンなどが出資する合同会社がソーラーパネル約7万8000枚を設置し、来春の運転開始を目指している。
放牧の再開を、喜ぶ声ばかりではない。除染の進展が「離農増の引き金を引くのでは」と懸念するJA関係者も多い。
事故後、過去の預託実績や利用できなくなった自前の草地面積に応じ、農家にはJAから実質負担なしで代替の飼料が配給されてきた。TPP(環太平洋経済連携協定)交渉に伴う畜産業の先行き不透明感も広がり、放牧の再開に伴う配給終了を機に「やめる」と公言する小規模高齢農家が少なくないという。
一関市の和牛農家三浦善昭さん(58)は「今は相場がいいからいいが、悪くなればわからない」と話す。JAいわて花巻の長原幸一遠野地域営農センター長は「除染が終わってからが本当のスタートかもしれない」と警戒する。
14年2月の肉用牛と乳用牛の飼養戸数は計6800戸で、高齢化や牧草汚染による将来への不安などで、3年前に比べて1370戸減っている。
◆公共牧場 自治体やJA、畜産公社などが地域の畜産振興を目的に運営する牧場で、県内には114か所ある。牛の預託放牧や牧草の生産などをする。農家にとっては、夏場に牛を預けることで他の農作業ができるなどの利点がある。
http://www.yomiuri.co.jp/local/iwate/news/20140714-OYTNT50431.html
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