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核廃棄物の最終処分場、北海道幌延の地下350メートルで埋設実験(7/8 河北新報)
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Tuesday, July 08, 2014 東京江戸川放射線
地下350メートルの坑道にある昨年2月の湧き水現場。壁伝いに地下水が流れる
幌延深地層研究センター
原発の高レベル放射性廃棄物の地層処分技術を研究する日本原子力研究開発機構の深地層研究センター(北海道幌延町)に6月、地下350メートルの水平坑道が完成し、本格的な試験が始まる。最終処分地をめぐる国の選定作業が再び動きだす中、地元では「核のごみ捨て場」への不安が消えない。処分問題の最前線に立つ幌延を訪ねた。(東京支社・若林雅人)
<国内唯一の場>
円すい状の小さなエレベーターで降下して約4分。地下350メートルの坑道は、地上から外気を取り込む換気装置の駆動音が始終とどろく。岩盤は軟らかい堆積岩で、400万年前に海底に堆積した地層がそのまま残る。むき出しの岩盤を爪でひっかくと白い跡が付いた。
「8」の字型の水平坑道は全長760メートル。坑道から枝分かれする形で並行して3本掘られた試験坑道ではこの夏、ヒーター内蔵の模擬体を熱を発する高レベル廃棄物(ガラス固化体)に見立て、閉じ込め機能の確認試験が始まる。
試験は岐阜県瑞浪市にある機構の同種施設では実施せず、幌延が国内唯一の場所。堆積岩層での確認試験も世界で幌延のみだ。瑞浪の施設周辺は硬い花こう岩層だが、研究成果はいずれの岩層にも応用できるという。
処分地としての幌延の適性について、機構は「(不適要件となる)火山や活断層がなく、国内に広く存在する適地の一つだ」と認める。
<湧き水漏れる>
水平坑道には昨年2月に地下水が漏れ出した箇所がある。今もブルーシートに覆われ、壁伝いに落ちる水が側溝を流れている。発生当時、最大で毎時60トンという大量の水が湧き出た。
「近くに断層の交差部があり、地下水の通り道となった」と案内役の機構職員が説明した。地下水は施設全体で1日110〜120トンが湧き出し、排水設備でホウ素や窒素、泥を除去した上で近くの川に放出している。
実際の処分時に固化体を包んで地下水から遮断する金属製のオーバーパックは厚さ19センチ。機構は最悪でも1000年で4センチの腐食にとどまると見込む。だが、昨年2月の湧き水は約2週間の工事中断を招いた。固化体は無事でも施設全体への影響はどうなのか、疑問が頭をよぎる。
高レベル廃棄物の最終処分をめぐり、政府が4月に策定したエネルギー基本計画は固化体処分だけでなく、使用済み核燃料の直接処分の研究推進を盛り込んだ。深地層研究センターの清水和彦所長は「幌延での研究や技術は直接処分にもそのまま役立つ」と話す。
<遠い国民理解>
固化体、直接処分のいずれにしても処分地選定は難航を極めることが必至だ。解決には国民的な理解と合意が必要だが、現状は原発の賛否をめぐる対立だけが際立つ。
清水氏は「処分地選定と再稼働のどちらを優先するか。原発に賛成、反対のいずれの意見にも身勝手な部分がある。双方が認め合い、本質的な対立点を見極めることで議論になる」と訴える。
[幌延深地層研究センター]2001年開所。3本の立て坑と地下140メートル、250メートル、350メートルの横坑(水平坑道)で構成。研究期間はおおむね20年。北海道と幌延町、日本原子力研究開発機構の3者協定により研究終了後は地上施設を閉鎖して地下施設を埋め戻し、最終処分場にしないことになっている。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201407/20140708_71007.html
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